防音室付き新築の費用は?後悔しないためのポイントや新築で計画するメリットを解説

悩んでいる人防音室付きの新築ってどうなんだろう?時間を問わずに楽器演奏できる部屋が欲しい場合、費用はどの程度かかるのかな?



最近は、「新築を建てるなら防音室も取り入れたい」と考え始める方も増えていますよね。
防音室付きの新築住宅を検討する際、まず気になるのが「費用はどのくらいかかるのか」という点ではないでしょうか。
楽器演奏を自宅で気兼ねなく楽しめる環境は魅力的ですが、防音室は一般的な居室とは異なり、性能や設計次第で費用や使い勝手が大きく変わります。
この記事では、防音室付き新築の費用相場から、遮音性能・広さの考え方、後悔しやすいポイントまでを建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが解説します。
- 防音室付き新築の費用相場
- 遮音性能と広さの考え方(Dr値の目安あり)
- 防音室を新築で作るメリット
- 防音室を新築で作るデメリット
- 新築で防音室を作るときに注意したいこと
- 防音室付き新築でよくある失敗・後悔ポイント
- 防音室付き新築が向いている人


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防音室付き新築の費用相場は?【100万〜500万円が目安】


ただし、この金額はあくまで一例であり、以下の要素によって大きく変動します。
- 防音室の広さ(2畳〜8畳以上など)
- 遮音性能(Dr-30〜Dr-60以上など)
- 使用する楽器の種類
- 換気設備や空調の有無
- 防音ドア・二重窓などの仕様
6畳程度の比較的コンパクトな防音室を作る場合だと、150万~300万円程度が相場となります。
一方で、グランドピアノやドラムなど振動や音量が大きい楽器の場合は、より高い遮音性能が必要となり、コストも上がる傾向があります。



必要な設備は用途によって異なるため、どういったときに使用するのか、どんな楽器を演奏するのか、どの程度の遮音性能が必要なのかを事前に整理しておくことが大切です。
費用だけを見るのではなく、将来のライフスタイルも踏まえながら、防音室の仕様を検討するとよいでしょう。
防音室付き新築で後悔しないために知っておきたい遮音性能と広さ


防音室を計画する際は、費用だけでなく、必要な遮音性能や部屋の広さもあわせて検討することが大切です。
新築に防音室をつける場合の遮音性能の考え方
防音室を計画するうえで重要になるのが、「どのくらい音を外に漏らさないか」という遮音性能です。
Dr値は「音がどの程度小さくなるか」を示す数値で、Dr-30、Dr-40、Dr-50のように表記されます。数字が大きいほど遮音性能が高く、外に漏れる音が小さくなるイメージです。
アップライトピアノの音量は、演奏者の位置でおよそ80〜100dB程度といわれており、電車の車内や交通量の多い道路に近い環境と同程度の音量になることもあります。
例えば、90dB程度の音を想定した場合、Dr-30の防音室であれば「音がある程度軽減されるイメージ」となります。



ただし、実際の聞こえ方は単純な数値計算だけでは決まらず、防音室の構造や気密性、ドア・窓の性能などによっても大きく変わります。
そのため、防音性能は数値だけで判断するものではなく、どの程度の音環境を実現したいかを基準に、全体設計で考えることが重要です。
以下が遮音性能の目安です。
- Dr-30:生活音や軽い楽器向け
- Dr-40〜50:ピアノなど一般的な楽器演奏向け
- Dr-60以上:ドラムや本格的な音楽制作向け
※あくまで目安であり、同じ楽器でも使用時間や住宅の立地条件によって必要な性能は変わります。
防音室は一度完成すると、後から広さや性能を大きく変更することは簡単ではありません。
また、必要以上に高い性能を選ぶとコストも大きくなるため、どのような使い方をするのかを明確にしておくことが重要です。
防音室は単体の設備ではなく、住宅全体の設計と密接に関わる空間です。
広さや遮音性能をバランスよく検討することで、後悔の少ない計画につながります。



新築は自由度が高い分、将来の使い方まで見据えた計画ができるため、早い段階から検討しておくことが満足度の高い家づくりにつながります。
新築に防音室をつける場合の広さの目安は?
例えば、一人でギターや電子ピアノを演奏する場合と、グランドピアノやドラムを設置する場合では、必要な広さが異なります。
| 用途 | 広さの目安 |
|---|---|
| 電子ピアノ・ギター | 約2〜3畳 |
| アップライトピアノ | 約3〜4.5畳 |
| グランドピアノ | 約6畳以上 |
| ドラム | 約6〜8畳以上 |
※必要な広さは楽器の種類や演奏スタイルによって異なります。



また、将来的に楽器を買い替える予定がある場合や、お子さまの成長に合わせて用途が変わる可能性がある場合は、余裕を持った広さを確保しておくと安心です。
使い勝手のいい防音室にしたい場合は、楽器本体のスペースだけでなく、演奏スペースや椅子の移動、メンテナンスのしやすさも考慮するのがポイントです。
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防音室を新築で作るメリットは?


防音室は後からリフォームで追加することも可能ですが、新築時に計画することで得られるメリットは少なくありません。
まず、住宅全体や間取りの設計と同時に防音室を組み込めるため、生活動線に配慮した導線にしやすくなります。
また、構造段階から防音を考慮できるため、後付けよりも効率的に施工でき、結果的にコストを抑えられるケースもあります。



後付けの場合は設置場所が限られたり、大規模なリフォームが必要になったりするケースもあります。
さらに、換気や空調、窓の位置なども含めて設計できるため、快適性の高い防音室を実現しやすい点も大きなメリットです。
防音室を新築で作るデメリットは?


防音室は、周囲を気にせず楽器演奏や音楽制作を楽しめる魅力的な空間ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
- 建築費用が高くなりやすい
- 居住スペースが限られる場合がある
- 将来的に使い方が変わる可能性がある
- 防音性能を高めても完全な無音にはならない
後悔のない家づくりをするためには、あらかじめデメリットも理解したうえで計画することが大切です。
次は、考えられるデメリットについて、詳しく解説していきます。
デメリット①新築に防音室をつけると建築費用が高くなりやすい
防音室は一般的な居室と比べて、防音材や防音ドア、防音窓などの設備が必要になるため、その分建築費用が高くなる傾向があります。
また、求める遮音性能が高くなるほど施工内容も複雑になり、費用が大きく変わることもあります。
予算とのバランスを考えながら、必要な性能を見極めることが重要です。
デメリット②新築に防音室をつけると他の部屋が狭くなる
防音室を設けると、その分、他の部屋や収納スペースが狭くなります。
さらに、防音室は壁の内部に遮音材を使用するため、一般的な部屋と比べて同じ広さでも実際に使えるスペースはやや小さくなることも。
防音室を優先した結果、生活空間に影響が出ないよう、家全体の間取りとのバランスを考えて計画しましょう。
デメリット③将来的に防音室の使い方が変わる可能性がある
現在は楽器演奏が趣味でも、ライフスタイルの変化によって防音室を使う機会が減ることもあります。
将来的には書斎やワークスペース、趣味部屋など、別の用途としても活用できるように計画しておくと安心です。
デメリット④防音室の性能を高めても完全な無音にはならない
防音室は音漏れを軽減するための設備ですが、完全に音を遮断できるわけではありません。
演奏する楽器の種類や音量、防音室の性能によって聞こえ方は異なるため、「まったく音が漏れない」と考えるのではなく、必要な遮音性能を住宅会社と相談しながら決めることが大切です。
防音室にはデメリットもありますが、事前に把握したうえで計画すれば、多くは対策できます。
防音室だけに目を向けるのではなく、家全体の暮らしやすさや将来の使い方も考慮して計画することで、満足度の高い住まいにつながるでしょう。
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新築で防音室を作るときに注意したいこと


防音室は一度完成すると、後から広さや性能を変更することが難しい設備です。そのため、新築時の計画段階で用途や必要な性能をしっかり整理しておくことが大切です。
- 演奏する楽器に合った防音性能を選ぶ
- 広さや使い勝手も考えて設計する
- 換気や空調設備も忘れずに計画する
- 防音室の施工実績がある住宅会社へ相談する
ここでは、防音室付きの新築を計画する際に注意したいことを紹介します。
防音室の性能は演奏する楽器に合わせて選ぶ
必要な遮音性能は、演奏する楽器によって異なります。
例えば、電子ピアノやギターと、アップライトピアノやドラムでは音量や振動の大きさが異なるため、求められる防音性能も変わります。
「高性能な防音室にすれば安心」と考えがちですが、性能を上げるほど費用も高くなるため、使用目的に合った仕様を選ぶことが重要です。
防音室の設計をする際は広さと使い勝手を考える
防音室は、楽器を置ければ十分というわけではありません。
演奏スペースやイスの移動、楽譜や機材を置くスペースなども考慮しながら、用途に合った広さを確保することが大切です。
例えば、一人でアップライトピアノを演奏するだけであれば、3〜4.5畳程度でも対応可能ですが、ピアノ教室を開いてレッスンを行う場合は、生徒用のイスや講師が動くスペースが必要になります。
また、家族や友人とアンサンブルを楽しみたい場合や、複数の楽器を設置したい場合も、演奏人数に合わせて十分な広さを確保しておくと快適です。
「子どもの演奏を家族で見守りたい」「発表会前の練習を家族で聴きたい」といった使い方を想定している場合も、椅子を置くスペースがあると防音室をより有効に活用できます。
現在の使い方だけでなく、お子さまの成長・楽器の買い替え・趣味の変化など将来のライフスタイルも見据えて計画しておくことで、長く使いやすい防音室になるでしょう。



今必要な広さだけでなく、5年後・10年後も快適に使えるかも計画しておくとよいですね。
防音室内の換気設備や空調設備も忘れずに計画する
防音室は高い気密性を確保するため、一般的な居室と比べて熱や湿気がこもりやすいです。
特に、長時間ピアノを演奏したり、ドラムや管楽器を演奏したりする場合は、人の体温や呼気によって室温や湿度が上がりやすく、快適性が損なわれることもあります。



そのため、防音性能だけでなく、換気設備や空調計画もあわせて検討することが大切です。
ピアノなどの木製楽器は湿度の変化による影響を受けやすいため、演奏環境だけでなく楽器のコンディションを保つという点でも、温度や湿度を管理しやすい空間づくりを意識するとよいでしょう。
防音室の施工実績がある住宅会社へ相談する
防音室は一般的な部屋とは異なり、遮音性能や換気計画など専門的な知識が求められます。
そのため、防音室の施工実績がある住宅会社へ相談し、希望する楽器や演奏スタイルに合った提案を受けることが大切です。
複数の住宅会社を比較することで、費用や提案内容の違いも把握しやすくなり、自分たちに合った住まいを選びやすくなるでしょう。
防音室の施工実績が豊富な会社はいくつかありますが、大手だと大和ハウスや積水ハウスが人気です。
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防音室付き新築でよくある失敗・後悔ポイント


防音室は、計画段階で十分に検討しておかないと「思っていたのと違った…」と後悔につながることもあります。



ここでは、防音室付き新築でよくある後悔の例を紹介します。
後悔しやすいポイント①部屋が狭く感じる
防音室は壁の内部に遮音材などを施工するため、同じ畳数でも一般的な部屋より有効スペースが狭くなることがあります。
楽器を置いたら思った以上に窮屈だったというケースもあるため、演奏スペースや収納も含めて広さを検討しておくことが大切です。
後悔しやすいポイント②必要以上の性能にしてしまった
「せっかく作るなら…」と高い遮音性能を採用したものの、実際にはそこまでの性能が必要なかったというケースもあります。
遮音性能が高くなるほど施工費用も上がります。
- 演奏する楽器
- 周辺環境
- 使用する時間帯
このあたりをふまえ、自分たちに必要な性能を見極めることが重要です。
後悔しやすいポイント③防音室だけを優先してしまった
防音室にこだわるあまり、収納や生活動線、家族の居住スペースとのバランスが取りにくくなることもあります。
家族全員が快適に暮らせる住まいにするためには、防音室だけでなく、住宅全体の間取りや暮らしやすさを考えながら計画することが大切。
防音室は一度完成すると簡単に変更できないため、後悔を防ぐには新築の計画段階から用途や優先順位を整理しておくことが重要です。
防音室付き新築はどんな人に向いている?
防音室付きの新築は、以下のような方に向いています。
- 日中だけでなく、夜も楽器を演奏したい方
- 子どものピアノ練習環境を整えたい方
- 音楽制作やDTMを行いたい方
- 周囲を気にせず趣味を楽しみたい方



一方で、軽い趣味レベルであれば必ずしも防音室が必要とは限らないため、使用頻度や目的を整理したうえで検討することが大切です。
防音室付き新築に関するよくある質問(Q&A)
- 防音室があれば外に音はまったく漏れませんか?
-
完全に音漏れを防ぐことは難しいです。防音室には「音をできるだけ小さくする」という役割があります。
必要な遮音性能は演奏する楽器や住宅が建つ周辺環境によって異なるため、用途に合った仕様を選ぶことが大切です。
- 防音室付きの家を建てる住宅会社はどう選べばよいですか?
-
防音室の施工実績がある住宅会社を選ぶことが重要です。
施工事例や対応できる楽器の種類を確認しながら、複数の住宅会社を比較すると、自分たちの希望に合ったプランを見つけやすくなります。
防音室は住宅会社によって提案内容や施工実績が異なります。希望に合った住まいを実現するためにも、複数社の提案を比較しながら検討することが大切です。
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まとめ|防音室付き住宅を検討するなら早めの情報収集がおすすめ


この記事では、防音室付き新築住宅について詳しく解説してきました。
防音室付き住宅は、一般的な住宅よりも検討すべきポイントが多くあります。
だからこそ、住宅会社を決める前の段階から情報収集を進め、自分たちの希望に合った家づくりができるかを確認しておくことが大切です。
演奏をもっと楽しめる住まいを実現したい方は、防音室だけでなく家づくり全体の進め方についても情報を集めてみましょう。



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