戸建て賃貸のデメリット6選!「やめたほうがいい」と言われる理由を建築士が徹底解説

悩んでいる人庭付きの一軒家に住んでみたいけど、家を買っていいものか…
戸建ての賃貸で暮らしてみて、お試ししてみたいけどデメリットってある?
テレワークの普及や子育て環境へのニーズの高まりで、「広い空間でのびのび暮らしたい」という声はここ数年で急増しました。
一方で、戸建ての価格が上がり金利も高くなっているので購入まで踏み切れず、まずは戸建て賃貸を検討している方が増えています。



しかしネットで「戸建て賃貸」と検索すると、「やめたほうがいい」「住んで後悔した」「めんどくさかった」という声も多く目に入りませんか?
この記事では、建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、戸建て賃貸のデメリットを解説していきます。デメリットを踏まえたうえで「それでも住んでみたい」「いつかは持ち家に」と感じた方に向けて、判断の材料になる情報もまとめました。ぜひ最後まで読んでみてください。
- 戸建て賃貸の生活面・お金面のデメリット
- 戸建て賃貸の契約で「よくあるトラブル」3選
- 戸建て賃貸が向いている人・向いていない人の特徴
- 賃貸マンション・持ち家購入との比較と費用シミュレーション
- 物件を見るときのチェックポイント


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知っておきたい|戸建て賃貸には2種類ある





賃貸に出ている一軒家には2つのタイプがあるということをご存じでしょうか。
この違いを知らないまま物件を選ぶと後悔しやすいので、事前にチェックしておきましょう。
1.賃貸用に建てられた一軒家
比較的設備が新しく、管理体制も整っていることが多いのがメリット。一方で家賃は高めに設定されている傾向がありますが、入居後のトラブルが少なく、対応も早いです。
2.個人が貸し出している中古の一軒家
もともとオーナーが住んでいた家なので、設備が古かったり間取りが特殊だったり、管理が不安定だったりすることがあります。
また「定期借家契約」で短期間しか借りられないケースも多い点に注意が必要です。



この記事でこれから紹介するデメリットは、特に2つめのタイプで起きやすいものが多めです。
物件を見るときにどちらのタイプかを意識するだけで、トラブルのリスクをぐっと減らすことができます。
戸建て賃貸のデメリットとは?「やめたほうがいい」と言われる6つの理由


戸建て賃貸は「やめたほうがいい」「めんどくさい」などという声も多く、契約前にデメリットがあることも把握しておきたいところ。
ここでは、戸建て賃貸の代表的なデメリットを6つご紹介します。
デメリット①|冬は寒くて、虫も出やすい
戸建て賃貸でよく聞く後悔ポイントが「冬の寒さ」と「虫問題」です。



特に築年数が古い木造の一軒家は、断熱材が十分に入っていなかったり、気密性が低かったりすることが多く、最新のマンションと比べると冬の冷えを感じやすいんです。
床からの底冷えや、窓や壁の隙間から入る冷気に悩まされるケースは珍しくありません。朝起きたら室温が10度以下だったというケースも多いです。
虫問題についても、戸建ては1階部分が地面に近く、庭や植え込みもあるため、ゴキブリ・ムカデ・ダンゴムシ・ナメクジなどが侵入しやすい環境です。
夏場は特に、窓や床の隙間、エアコンなどの配管から入ってきやすいです。「マンションに住んでいたときはほぼ見なかったのに、戸建て賃貸に越してから虫が増えた」という声も多く、虫が苦手な方にとっては深刻な問題です。
物件を見学する際は、築年数と断熱仕様(断熱材の種類・窓のサッシがアルミか樹脂かなど)を確認しましょう。入居前に室内・外周の害虫駆除(バルサン・専門業者への依頼)を行っておくと安心です。床下の通気口の状態や庭の雑草量なども、虫の侵入リスクを判断する手がかりになります。
デメリット②|草むしりや家の手入れをする必要がある
マンションやアパートと大きく違うのが、建物の外回りの管理を自分でしなければならない点です。
集合住宅では管理組合や管理会社が共用部を担当してくれますが、戸建て賃貸では敷地内のほぼすべてが自分の管理範囲になります。



庭がある場合、放置すると雑草がみるみる伸びるので近隣トラブルにもなりかねません。
特に夏場は週1回以上の草むしりが必要なこともあります。
ちなみに、賃貸なんだから庭の管理もオーナーがやるんじゃないの?という質問がよくあるのですが、戸建ての賃貸の場合、基本的に入居者側に庭の管理責任が発生するんです。大抵の場合は庭の管理についても契約書に書かれていることが多いので、よくチェックしましょう。
また賃貸物件は「原状回復義務」と言って、返す時にも同じような状態で返す義務があるので、雑草等も面倒くさがって放置するのはNGです。
その他にも、排水溝の落ち葉詰まり、外壁の汚れ、ポストの管理、エアコン室外機周辺の清掃、玄関アプローチの掃き掃除など、マンション生活では気にしなかったことが一気に増えます。
共働きで日中に時間が取れない家庭にとっては、これらの管理作業が想定以上の負担になることもあるでしょう。週末のたびに草むしりや掃除に時間が取られ、「賃貸のくせに家の管理に追われている」と感じる方も少なくないようです。
草むしりは手間も時間もかかって大変ですよね。特に賃貸の場合は、除草剤を使ってよいか事前に確認しておくとよいでしょう。オーナーによっては除草剤禁止のケースもあるので要注意。
除草剤を使えない場合は、防草シートや黒マルチなどを敷いて日光を遮ってしまうのも手です。
また浄化槽が付いている物件の場合、年1回以上の清掃義務が入居者に課されることもあります。下水道につながっているのか、浄化槽なのかも確認しておきましょう。
デメリット③|町内会やご近所付き合いがある
一軒家が並ぶ住宅街では、自治会・町内会への参加が求められることがあります。
活動内容は地域によってさまざまですが、月1回の清掃活動、定期的な回覧板の回覧、夏祭りや年末の挨拶回り、ゴミ当番の当番制など、思いのほかコミュニティへの関与が求められることがあります。
また、隣家との距離が近い戸建て特有の事情として、引っ越し挨拶の範囲が広い点も覚えておきましょう。マンションなら両隣と上下階の4軒ほどが一般的ですが、戸建てでは両隣・向かい3軒・裏の家の計6〜8軒が目安です。地域によっては自治会長への挨拶も期待されます。



プライベートを重視するライフスタイルに慣れていた方ほど、ご近所付き合いのギャップに戸惑うかもしれません。
決して悪いことではないのですが、「マンション感覚で入居したら、いきなり町内会の役員を頼まれた」というケースも。
入居前に、不動産会社やオーナーに「自治会への参加は必要ですか?」と率直に聞いてみましょう。
デメリット④|意外と高い光熱費と防犯対策の負担
戸建ては床面積が広い分、冷暖房費がかさみます。
特に断熱性の低い古い物件では、夏はエアコンが効きにくく、冬は暖房費がかなり増えることがあります。
備え付けのエアコン自体が古いことが多く、省エネ性能も期待できません。マンションと比べて月々の光熱費が1万〜1万5,000円以上増えるケースもあります。年間に換算すると12〜18万円もの差になることもあるので無視できません。
また防犯面でも注意が必要です。
マンションにはオートロック・防犯カメラ・管理人室などの共用セキュリティが備わっていることが多いですが、戸建てにはそれらがありません。補助錠の追加、センサーライトや防犯カメラの設置など、セキュリティ対策のための初期費用と手間はすべて自己負担です。
1階に寝室がある場合は外から見えやすいため、遮光カーテンの選び方なども考慮する必要があります。



「マンションのほうがセキュリティが高くて安心だった」と感じて戻っていく方も一定数います。特に一人暮らしの女性の方には、防犯面は特に慎重に検討してほしいポイントです。
デメリット⑤|物件数が少なく、駅から遠い物件が多い
戸建て賃貸はマンション・アパートと比べて圧倒的に物件数が少ないです。
SUUMOやHOME’Sなどの賃貸サイトで検索してみると、同じ条件でマンションと戸建てを比べた場合、戸建て賃貸の件数はおよそ10分の1以下になることもザラです。



都市部では特に、駅近の土地はマンション用地として開発されることが多いため、戸建て賃貸は郊外や駅から15〜20分以上歩く場所に多い傾向があります。
車を持っていない方・毎日電車通勤の方は、立地の不便さが許容範囲かどうかよく考えてから契約しましょう。
「希望エリアで探したが、予算と条件に合う物件が見つからなかった」「気に入った物件が翌日には申込済みになっていた」ということは珍しくありません。マンションと比べて選択肢がずっと少ないため、妥協点が多くなりがちです。
戸建て賃貸の場合、古い物件の割に家賃が高いケースも多いです。需要に対して供給が少ないため、物件のコンディションに見合わない賃料設定になっていることもまあまああります。
最初からエリアを絞り過ぎず、複数の物件をしっかり比較して、相場感を掴んでから契約することが大切です。
デメリット⑥|資産にならない・高齢になると借りられなくなるリスク
戸建てと言えど賃貸なので、毎月家賃を払い続けても資産にはなりません。
たとえば月8万円の家賃を30年間払い続けた場合、総額は2,880万円。何年払っても消費であり、老後に何も残りません。さらに転居のたびに引越し費用・礼金・仲介手数料・敷金などの初期費用も発生します。



日本も長期金利の上昇やインフレになってきているので、賃料もこの先どんどん上がる可能性が高いです。
さらに問題なのが、高齢になったときに家を借りにくくなるということ。
日本では高齢者や収入が少ない方への賃貸審査は厳しく、65歳以上になると賃貸を断られることが増えます。特に一軒家は管理の手間もかかることから、オーナーが高齢者への貸し出しを敬遠することが多いです。
「若いうちはよかったけど、ずっと賃貸で大丈夫なのか不安」という声はとても多く、将来のライフプランを考えるうえで避けて通れない問題です。



よく、持ち家にすると修繕費や固定資産税などがあって賃貸はそれが無いから得、という意見を聞きます。
ただ、オーナーも営利目的で貸し出しているので、実際は金利や修繕費、税金なども含めた金額に利益を載せて賃貸に出しているんです。
なので賃貸の方が得になるケースは非常に稀です。
また修繕費を家賃に入れていないケースでは、そもそも外壁や屋根のメンテナンスを行っておらず建物の老朽化が早いことがあります。建物の老朽化を理由に、数年後までに退居を求められるケースも少なくありません。
賃貸暮らしを続ける場合、老後に年金収入がメインになってから家賃を払い続ける貯えを準備できそうか、事前にシミュレーションしておくと安心です。
物価や金利の上昇分は必ず賃料にも反映されていきますので、ある程度余裕をもたせたシミュレーションをしておきましょう。
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戸建て賃貸のお金と契約にまつわる「よくあるトラブル」3選


戸建て賃貸はマンションと違って物件数が少ないので、いざトラブルになったときに情報が少なくて困ってしまうこともあります。
ここでは金銭や契約でトラブルが起きやすいポイントをまとめたので、戸建て賃貸を検討中の方は参考にしてください。
トラブル①|住み続けられない?「定期借家契約」に注意
戸建て賃貸を探していると、「定期借家契約」という言葉を目にすることがあります。通常の「普通借家契約」と何が違うのかを把握しておきましょう。
- 普通借家契約
借り主が希望する限り原則として住み続けられる。オーナーが正当な理由なく退去を迫ることはできない。 - 定期借家契約
契約期間が明確に決まっており、期間満了で契約が終了する。契約終了後は基本的に更新できず、住み続けるには再契約が必要だが、オーナーの同意が必要。



つまり、定期借家契約の物件は「契約終了後に退去しなければならない」可能性が高いです。
個人オーナーが転勤・相続などの事情で一時的に貸し出しているケースに多く見られます。
子どもの学区や仕事の拠点を考えて長く安定して住みたいという方は、定期借家契約の物件には特に注意が必要です。「家賃が安いな」と思ったら定期借家だった、ということも多いので、契約書の「契約形態」欄を必ず事前に確認しましょう。
なお、定期借家契約は必ずしも悪いわけではありません。転勤などで数年間だけ住むことが確定している方にとっては、家賃が安く設定されていることもあり、ライフプラン次第では賢い選択肢にもなります。
トラブル②|退去時の原状回復費用が高額になりやすい?
戸建てはマンションより居住面積が広い分、退去時の原状回復費用も高額になりやすい点に注意が必要です。
床・壁・天井の面積が大きい分、クリーニング費用やクロスの張替え費用がかさみます。
また戸建て特有の費用として、庭の雑草処理や樹木の剪定費用、浄化槽の清掃費、雨どいの詰まり清掃なども発生することがあります。マンションでは請求されなかった費用項目が多く、「こんなに取られるの?」と驚くケースが少なくありません。



ちなみに原状回復費用がオーナー持ちか入居者持ちかについては、国土交通省が定めたガイドラインに基づきます。
| 負担区分 | 内容の例 |
|---|---|
| オーナー負担 | 経年劣化・自然消耗によるクロスの変色、フローリングの自然な傷み |
| 入居者負担 | タバコによる壁の黄ばみ、ペットによる傷や臭い、入居者の不注意・故意による破損 |
トラブルを避けるため、入居前に部屋の状態を写真で記録しておくのもおすすめです。既存の傷・汚れ・設備の不具合があればすべてカメラに残し、大家に書面で共有しておくことで、退去時の不当な請求を防ぐことができます。
トラブル③|設備の故障!修理費用は大家さん負担?自己負担?
「入居してすぐに給湯器が壊れた」「エアコンが動かなくなった」「水道が詰まった」という設備トラブルは、特に築年数の古い一軒家に多く見られます。
賃貸の場合、設備トラブルの修繕費は誰が払うのか不安に思う方も多いでしょう。



原則として、賃貸物件の設備修繕義務はオーナーにあります。これは民法第606条にも記載されています。
入居者はオーナーに連絡し、オーナー負担で修理・交換してもらえるのが基本ルールです。
民法第606条
第1項
賃貸人は、賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務を負う。ただし、賃借人の責めに帰すべき事由によってその修繕が必要となったときは、この限りでない。第2項
賃貸人の修繕義務等
賃貸人が賃貸物の保存に必要な行為をしようとするときは、賃借人は、これを拒むことができない。



ただし、実際にはトラブルも多々あるので事前の確認は必須ですね。
トラブルになりやすいポイント①|個人オーナーの場合、対応が遅いことがある
管理会社が入っていないケースでは、連絡が取れなかったり、「自分で業者を呼んで費用は後で精算」と言われたりすることも。特に緊急を要する水道・ガスのトラブルで対応が遅れると、生活に支障が出ます。
トラブルになりやすいポイント②|入居者の不注意による破損は自己負担
使い方を誤って壊した場合は入居者負担になります。また、通常の使用範囲を超えた消耗も判断が難しく、費用負担をめぐって交渉になることもあります。
トラブルになりやすいポイント③|連絡が遅れると被害が拡大することも
水漏れを放置して床が腐ってしまった場合など、対応が遅れて被害が広がった部分の費用を問われることもあります。異変に気づいたら早めに連絡することが重要です。
契約前に
- 設備が故障したときの連絡先はどこか
- 管理会社は入っているか
- 緊急時は24時間対応してもらえるか
を確認しておきましょう。



管理が個人任せの物件よりも、専門の管理会社が入っている物件のほうが安心です。
デメリットばかりじゃない?戸建て賃貸が向いている人





デメリットをたくさん紹介してきましたが、「戸建て賃貸にして本当によかった!」という方も多いですよ。どんな方に向いているか整理しましょう。
①転勤などで数年でライフスタイルが変わる予定の人
「3〜5年後に別の場所に転勤になるかもしれない」「子どもの成長に合わせて住み替える予定がある」という方には、身軽に動ける賃貸の柔軟性が大きなメリットです。定期借家であっても、自分のライフプランと合っていれば問題ありません。
一時的なファミリー向けの住まいとしては、マンションより広くて快適な戸建て賃貸は非常に魅力的です。
②一時的にマイホームライフを試したい人
「将来は家を建てたい。でもまず一軒家暮らしを体験してから決めたい」という方にも向いています。
実際に住んでみることで「管理が想像以上に大変だった」、逆に「やっぱり庭のある一軒家は最高!」という体感が掴めるでしょう。



庭管理に自分たちが向いていないと思ったら、外構はコンクリート舗装にしてみたり、人工芝を敷き詰めてしまったりすることもできますね。
また、実際に戸建てに住んでみることで、間取りはこういう方が便利だとか、ここにはそこまでお金をかけなくてもいいかなといったことも見えてきます。
③独立後はマンション暮らしに戻りたい人
子育て中は「子どもが思いっきり走り回れる広さがほしい」「上下階への騒音を気にしたくない」という方が多いですよね。そして子どもが独立したあとはコンパクトなマンションに移る、というプランを立てている方もいらっしゃるでしょう。



ただし子どもが独立後にマンション暮らしに戻る場合は、賃貸の場合は年齢の問題も忘れず計画しておく必要があります。
賃貸は65歳以上は貸出を断られるケースも多いので、子どもが独立したらさっさと物件を探して入居するのがよいでしょう。
購入の場合は年齢に制限はありませんが、年金暮らしになってからもローンが払えるかしっかりシミュレーションする必要があります。
④ペットと一緒に暮らしたい人
マンション・アパートはペット不可または条件が厳しいことが多いですが、戸建て賃貸はペット可の物件が比較的多く、大型犬や複数匹の飼育が認められるケースもあります。
「どうしてもペットと暮らしたいが、マンションはどこも不可だった」という方は戸建て賃貸も検討すると良いでしょう。
戸建て賃貸に「向いていない人」の特徴



反対に、以下のような方は戸建て賃貸よりもマンションやマイホーム購入など、他の選択肢を検討したほうがよいかもしれません。
- セキュリティや防犯が気になる方、一人暮らしの女性
- 管理や掃除の手間をできるだけ減らしたい方
- 駅近・利便性を最優先したい方
- 老後の安心や資産形成を考えている方
- 健康上の理由で階段の上り下りに不安がある方
結局どれがいい?|「戸建て賃貸」vs「賃貸マンション」vs「持ち家購入」


住宅費は人生で1、2を争う大きな出費。結局、賃貸がいいのか購入がいいのか、決めきれない方も多いでしょう。



ここでは、賃貸の場合は戸建て・マンションで何がどう違うか、購入と賃貸でどれくらい差が出るのか徹底比較します。
【賃貸の場合】戸建てとマンション、家賃や住み心地の違いは?
戸建て賃貸と賃貸マンションを、家賃相場や広さなど特徴ごとに比較しました。
調査対象は、東京のベッドタウンである埼玉県大宮市・さいたま市の3LDK賃貸物件です。
| 比較項目 | 戸建て賃貸 | 賃貸マンション |
|---|---|---|
| 家賃相場 | 10〜25万円 | 8〜29万円 |
| 広さ | 65~120m² | 48~98m² |
| 騒音トラブル | 少ない | 上下左右に住人がいるため多め |
| 防犯・セキュリティ | 弱い(オートロックなし) | 強い(エントランス・監視カメラ等) |
| 管理・手入れの手間 | 大きい(基本的に自己管理) | 小さい(共用部は管理会社) |
| 駐車場 | 無料付きが多い | 月額1〜3万円が別途かかることも |
| 物件数 | 非常に少ない | 豊富 |
| ペット | 可が多い | 不可・条件付きが多い |
| 光熱費 | 高くなりがち | 気密性が高く比較的低め |
| 町内会への参加 | 求められることが多い | ほぼ不要 |
防犯とセキュリティを重視する方、管理が楽な方がいい方にはマンション賃貸が向いています。
子育て・ペット・のびのびした空間を重視する方、騒音ストレスをなくしたい方には戸建て賃貸が向いています。
住宅ローンと一生払い続ける家賃、どっちが得?
「持ち家派vs賃貸派」論争は永遠のテーマですが、長期で比較するとどうなるか見てみましょう。
以下は、首都圏近郊で35年間、家族4人が暮らす場合を想定してシミュレーションしています。
まずは結論から比較します。
| 項目 | ①戸建て賃貸(家賃12万円) | ②持ち家購入(ローン月12万円) |
| 初期費用 | 40万円(敷金・礼金・仲介手数料) | 600万円 |
| 毎月の支払い | 12万円 | 12万円 |
| 更新料 / 税金・修繕 | 204万円(更新料) | 900万円(税金+修繕) |
| 住宅ローン減税 | なし | ▲ 約300万円 ※推定 |
| 35年間の総支出 | 約5,284万円 | 約6,240万円 |
| 35年後に残るもの | なし | 土地・建物 |
上記の賃料はインフレ等は考慮していません。仮に2年ごとの更新の際に2~3%賃料アップがされた場合、35年間の総支出は6,250~6,800万円ほどになります。



現状は国内でもインフレが続いているので、賃貸の家賃も否が応でも上がっていくでしょう。
その点、持ち家の場合は買った時の金額で決まるので、インフレの影響を受けにくいメリットがあります。
また持ち家の場合、ローン完済後は毎月の大きな住居費がなくなり、土地と建物が自分の資産として残ります。年金収入がメインになる老後に、毎月十数万円の家賃を払い続けなくていいのは安心感も大きいでしょう。
もちろん持ち家にも「気軽に引っ越せない」「修繕の自己管理が必要」などのデメリットはあります。どちらが正解かはライフプランによりますが、「長く同じ場所に住む」「老後の安心がほしい」と思うなら、早めに持ち家を検討するのもいいでしょう。
持ち家を考えるときに「知っておかないと損すること」って?


シミュレーションを見て、「やっぱり将来資産になる持ち家もいいかも」と思ったらまず知っておきたいことがあります。これを知らないと、100万円以上損することも。



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戸建て賃貸の物件を見るときのチェックリスト


戸建て賃貸を内見する前・契約前に確認しておきたい項目をまとめました。



チェックリストは下記からもダウンロードできます。印刷して内見に持参するのもおすすめです。
ダウンロードはこちら ≫ 物件チェックリスト.pdf
契約・条件の確認
- 普通借家か定期借家か?定期の場合、期間と再契約の可否は?
- 家賃に含まれるものは何か?(管理費・駐車場・浄化槽清掃費等)
- ペット・楽器・DIY・喫煙は可能か?特約で禁止事項はないか?
- 管理会社は入っているか?緊急時の連絡先・対応時間は?
設備・建物の確認
- 築年数と断熱仕様
- 給湯器・エアコン・水道設備などの年数と状態
- 浄化槽か公共下水か(浄化槽の場合は清掃費・管理費を確認)
- 床下・排水まわりの状態(虫・湿気・臭い)
- 雨どい・外壁の劣化状態
立地・生活環境の確認
- 最寄り駅・バス停まで実際に歩いてみて時間を計る
- スーパー・病院・学校など生活利便施設の場所と距離
- 自治会・町内会の有無と活動頻度
- 周辺の騒音・交通量・日当たり
- ゴミ置き場の場所と収集ルール
戸建て賃貸でよくある質問
- 戸建て賃貸には何年くらい住めますか?
-
契約の種類によって異なります。普通借家契約であれば入居者が希望する限り原則住み続けられます。
一般的に戸建て賃貸の平均入居期間は3〜5年程度とされており、マンション賃貸より長い傾向があります。
一方、定期借家契約の場合は契約で定められた期間が上限です。入居前に必ず契約形態を確認しましょう。
- 戸建て賃貸でも固定資産税はかかりますか?
-
入居者には固定資産税の支払い義務はありません。固定資産税は土地・建物のオーナーが納税するものです。
ただし、オーナーが税負担を考慮したうえで家賃を設定していることが多いため、間接的にはオーナーのコストが家賃に含まれています。
- 戸建て賃貸の退去費用(原状回復費用)の目安はいくらですか?
-
物件の広さや使用状況によって大きく異なりますが、3LDKの戸建てで5〜15万円前後が一般的な目安です。
まとめ|長く住むならマイホーム購入も検討してみよう
戸建て賃貸は一時的な住まいとしては魅力的ですが、一生住み続けるには「資産にならない」「高齢になると借りにくい」「冬が寒い」などのデメリットがつきまといます。



戸建て賃貸のデメリットはわかったけど、色々調べるのめんどくさいな…



家を建てることを少しでも考えているなら、すぐ展示場などに行く必要は全くないです。
でも「いつかは」と思っているなら、早めに情報を集めて損はありません。
まだ家づくりを始めようか悩んでいる方も、まずは「ハウスメーカー相性診断」から気軽に始めてみませんか?家づくりサポート2000件以上のプロが、あなたにピッタリの建築会社を診断します。
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