【建築士が解説】平屋の間取り実例13選！人気の4LDK・35坪・家事ラク動線など画像付きで紹介

平屋は、シニアから子育て世帯まで幅広く人気。ワンフロアで家事がしやすく、将来のバリアフリーにも対応しやすいのが魅力です。

一方で、「平屋ってどんな間取りがあるの？」「家事が楽になる間取りってどういうの？」など、平屋ならではの間取りについて情報が少なく困っているという方も多いのではないでしょうか。

この記事では建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、人気の4LDKから30坪前後のコンパクト平屋まで工夫に富んだ実例を画像付きで紹介します。

紹介している間取りは全て、筆者ぽりんきが実際に携わった事例です。全13事例について解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

王道！人気の「4LDK平屋」間取り実例

「4人家族でちょうどいい広さの平屋がいい」「部屋数も欲しいけど、家事はラクにしたい」
そんな希望を叶えやすいのが、人気の4LDK平屋です。

広々としたLDKやたっぷりの収納、書斎やワークスペースなど、暮らし方に合わせた工夫がつまった間取り実例を3つ紹介します。

【35坪 4LDK】家事楽動線と個室書斎のある間取り例

土間収納やウォークインクローゼット、ファミリークロークなど収納スペースをたっぷり確保しています。

洗濯・干す・しまうがスムーズにできるよう独立した洗濯スペースと室内干しスペースも作り、家事が楽になる動線を実現。リビングは勾配天井で開放感とデザイン性の高い間取りになっています。

個室の書斎があるのもポイント。リモートワークや趣味にも便利です。

【33坪 4LDK】大容量のウォークスルークローゼットで収納充実

主寝室には、2方向から出入りできるウォークスルークローゼットを設置。衣類や季節物をたっぷり収納できるうえ、通り抜けできる動線で使い勝手も良好です。

LDKは18帖の吹き抜けリビングで、天井が高く、明るく開放的。キッチンにはパントリーが隣接しており、食材や日用品の収納にも便利です。

子ども部屋や和室にもそれぞれ収納を備え、全体で収納力の高い間取りになっています。

【46坪 4LDK】家事ラク動線と小屋裏収納のあるゆとり設計

キッチン・洗面・浴室が一直線につながる家事ラク動線が魅力の間取りです。水回りの行き来がスムーズで、家事の負担を減らしながら毎日の暮らしをちょっと楽に。

リビングは22.7帖の広々空間で、隣接する和室を開ければさらに開放的になります。南側の大開口からウッドデッキへつながるアウトドアリビングでは、家族でくつろいだり、BBQを楽しむこともできます。

主寝室の隣にはリモートワーク用スペースを設け、集中できる環境を確保。さらに5帖の小屋裏収納を備え、季節物や思い出の品などをたっぷり収納できます。

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35坪・37坪の平屋間取り実例

ここからはファミリー世帯に人気の35〜37坪クラスの間取りをご紹介します。

広さと機能性のバランスが取れた間取りが多く、リビングや収納にもゆとりがあるサイズ感です。

【35坪 3LDK】スキップフロアと勾配天井で開放感あふれる間取り

LDKの一角にスキップフロアを設けた、開放感と遊び心のある間取りです。平屋でもスキップフロアを設けることで、読書や勉強などに集中できる半個室のような空間として活用できます。

23.75 帖の広々リビングは勾配天井で開放的。大き目な窓から光がたっぷり入り、ゆったりとした時間を楽しめます。

玄関には土間収納を配置し、靴やアウトドア用品をすっきり収納。さらに、天候に左右されず洗濯物を干せるインナーバルコニーも備えています。

【35坪 3LDK】大空間リビング×ランドリールーム×モダン和室

こちらは26.6帖の大空間LDKが印象的な、家族がゆったりと過ごせる平屋の間取り。一角にはモダン和室を設け、来客時やお昼寝スペースなど多目的に使えます。

キッチンから洗面・ランドリールームまでのアクセスが楽な家事ラク動線設計で、「洗う→干す→しまう」がスムーズに完結。日々の家事負担を軽減し、時間にも心にも余裕が生まれます。

玄関には土間収納を備え、靴やアウトドア用品もすっきり整理可能です。さらに、リビングからつながるデッキスペースが開放感を演出し、内と外が一体化した空間をつくります。

【37坪 3LDK】土間収納とウッドデッキを備えた開放的な大空間LDK

大空間LDKは大きな窓からたっぷり光が差し込み、ウッドデッキへと自然につながる設計で開放的です。

主寝室とランドリールームから近い場所に3帖のウォークインクローゼットを備え、衣類や季節物をすっきり収納。

玄関横には土間収納を配置しており、ベビーカーやアウトドア用品などをそのまま置ける便利なスペースになっています。

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シニアや一人暮らしにも人気！30坪前後のコンパクト×快適な平屋実例

子育てがひと段落したご夫婦の住み替えや、一人暮らしでもゆったり暮らせる住まいとして人気の30坪前後の平屋。無駄のない動線と充実した収納、そして心地よく過ごせる広さが魅力です。

ここでは25〜30坪の平屋の間取り実例を紹介します。

家事ラク動線やロフト収納、趣味や仕事にも使える書斎スペースなど、ライフスタイルに合わせた工夫をチェックしてみましょう。

【25坪 2LDK】充実の収納空間と全館空調で年中快適

コンパクトながら、25.5帖の広々LDKとロフト（約4帖）を備えたゆとりのある間取りです。高天井と一体感のある空間設計で、実際の面積以上の開放感を実現。

主寝室には2帖のウォークインクローゼット、玄関まわりにはシューズクロークとパントリーを配置し、生活用品や季節物をすっきり収納できます。

また、全館空調により夏も冬も家全体が快適な温度に保たれ、どの部屋にいても過ごしやすい設計になっています。

【27坪 2LDK】ウッドデッキと書斎のある開放的な間取り

リビングの大開口からウッドデッキへとつながる、外と内の一体感を楽しめる間取りです。家族や友人と食事をしたり、ひとりでゆっくりコーヒーを楽しんだりも。

主寝室の一角には1.5帖の書斎スペースを設け、在宅ワークや趣味の作業も快適。コンパクトながら、生活と仕事のバランスを取りやすい設計になっています。

玄関にはシューズクロークを配置し、靴や傘、アウトドア用品もすっきり収納可能です。

【27坪 2LDK】中庭と吹き抜けのある明るい回遊動線プラン

中庭と吹き抜けを設けて明るく開放的に暮らせる間取りです。リビングで囲むように配置された中庭が家全体に光を届け、プライバシーを守りながらも庭木などの自然を感じられます。

室内は回遊できる動線で、キッチン・洗面・ランドリールームがスムーズにつながる家事ラク設計。また、洗面室と脱衣室を分けることで、家族の生活リズムが違ってもストレスなく使えます。

【28坪 3LDK】全室収納付きでスッキリ暮らせるシンプル×機能的な平屋

全居室にクローゼットを設け、家族それぞれの荷物をすっきり収納できる平屋プランです。リビング中心の動線で移動しやすく、生活空間に無駄がありません。

LDKは約20帖の広さがあり、家族がゆったりとくつろげる開放的な空間。南面の大きな窓から光をたっぷり取り込み、明るく心地よいリビングを実現しています。

玄関には土間収納を備え、靴やベビーカー、掃除用具などをまとめて収納可能です。

【30坪 2LDK】アウトドアリビングと勾配天井が心地よい快適動線の平屋

勾配天井の明るく開放的なLDKが印象的な、30坪のコンパクト平屋。リビングからつながるアウトドアリビング（ウッドデッキ）では、外の景色を眺めながら家族団らんやリラックスタイムを楽しめます。

リビングの横にはランドリールームを設け、天候に左右されず洗濯物を干せる快適なスペースに。「洗う→干す」がスムーズに完結する動線で、家事の時短にもつながります。

主寝室には大容量のウォークインクローゼット（WIC）と1帖の書斎スペースを設置。収納力・使いやすさ・効率が考えられた間取りになっています。

【30坪 3LDK】大開口とウッドデッキで広がる、ゆとりある暮らしの平屋

リビング南側に設けた大開口の窓とウッドデッキが特徴の30坪3LDK平屋。室内外のつながりを感じられる開放的な空間で、自然の光と風を取り込みながらリラックスできるリビングになっています。

主寝室からはウォークインクローゼット（WIC）へ直接アクセスでき、着替えや収納がスムーズ。

さらに、天井裏には小屋裏収納を備え、季節家電や思い出の品などもすっきり整理できます。

玄関には土間収納を設け、靴やアウトドア用品などをまとめて片づけ可能です。

【30坪 2LDK】店舗併用住宅にも対応する、吹き抜けとロフトのある平屋

住居スペースと店舗スペースを併設した、多用途に使える30坪の平屋プランです。

LDKには吹き抜けを設け、天井高を活かした明るく開放的な空間を実現。コンパクトながらも、のびやかな広がりを感じられます。

住居部分には約4帖のロフトを設置し、収納や趣味スペースとして活用可能。玄関やLDKにも収納をしっかり確保しており、生活動線もスムーズです。

店舗部分はカフェや軽飲食店として利用できる仕様で、調理スペースや接客カウンターなども設計段階から組み込まれています。仕事と暮らしをひとつの建物で完結できる、自由度の高い店舗併用型平屋です。

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平屋の間取りで後悔しないための3つの注意点

シニアから子育て世代にも人気の平屋ですが、「実際に住んでみたら想像と違った…」という声も少なくありません。

ここでは、間取りを考える際に意識しておきたい3つの注意ポイントを紹介します。

1_日当たりと風通し｜建物が低く採光を取りにくい

平屋は建物全体が低く、周囲の環境によって採光条件の影響を受けやすいという特徴があります。

特に隣家や塀が近い場合、リビングや寝室の日当たりが悪く感じるケースも。間取りの工夫で、光と風を上手に取り込むことが大切です。

2_収納計画｜スペースが限られるので事前の計画が大事

平屋は2階がない分、収納をどう確保するかが重要なポイントです。

収納に関して無計画や「なんとなく」のまま建ててしまうと、散らかりやすいリビングになりストレスにもなります。間取り設計の初期段階から、家族構成や持ち物量に合わせて「使う場所の近くにしまう」収納計画を立てましょう。

たとえば、

• 玄関まわりに土間収納やシューズクローク
• 洗面〜ランドリー付近にファミリークローゼット
• 寝室や廊下にウォークインクローゼット

といったように、収納を分散して配置するのがおすすめです。料理を良くする方なら、キッチンにパントリーがあるとより便利ですね。

3_費用計画｜2階建てよりも坪単価は高くなりやすい

平屋は基礎や屋根の面積が広くなる分、2階建てよりも坪単価が高くなりやすい傾向があります。

また、外構や給排水、ウッドデッキなどの付帯工事費も忘れずに考慮しましょう。

特に中庭や外部テラスを設ける場合は外構費が高くなりやすいため、初期段階で「総額予算」の見積もりを取って判断することが大切です。

「完全自由設計にこだわらない」と言う方なら、規格住宅の平屋を建てるという選択肢もあります。予算を抑えて建てたい方はチェックしてみてくださいね。

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平屋を建てるのにおすすめなハウスメーカーは？

気になるメーカーが何社か決まったら、まずは一括資料請求で複数社を比較してみましょう。
自宅にいながら資料を取り寄せられるので簡単＆便利です。

平屋の間取りに関するよくある質問（Q&A）

平屋を建てるには何坪くらいの土地が必要？

平屋はすべての部屋を1階に配置するため、2階建てより広い土地面積が必要になります。
建ぺい率や容積率にもよりますが、30〜35坪の平屋なら60〜70坪の土地が目安です。

建ぺい率とは「敷地のうち建物を建てられる割合」、容積率は「建物全体の広さの上限」を示す数値。
地域によって異なりますが、建ぺい率50〜60％のエリアなら、家の広さ×2倍くらいの土地を見ておくと安心です。

平屋の建築費用は2階建てより高い？

坪単価はやや高くなる傾向があります。

平屋は屋根や基礎の面積が広くなるためですが、階段や2階配管が不要なので総額ではほぼ同じか少し安くなることも。

コストを抑えたい場合は、シンプルな形の間取りや規格住宅も検討してみましょう。

4人家族なら何LDKがおすすめ？

3LDK〜4LDKが目安です。

小さな子どもがいるうちは3LDKでも十分ですが、将来的に個室を考えるなら4LDKが安心。
また、ファミリークロークや書斎コーナーなど、+αの空間を作ると暮らしやすさがアップします。

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まとめ｜平屋の間取りアイデアをチェックして理想の暮らしを

平屋の魅力は、暮らし方に合わせて自由に設計できること。家族構成やライフスタイルに応じて、快適さを左右するポイントも変わります。

家づくりは下調べをせずに進めると完成後に「え？もっと良い会社あったじゃん！調べておけばよかった〜！」と後悔する人が続出します。

そのため、まずやるべきは

建てたいエリアに、「どんな住宅会社があるのか？」を知るところから始めるのがオススメ

とはいえ、一つずつ調べていくのも大変なので、最近は、一度にカタログが取り寄せできる「一括資料請求サイト」が人気です。

しかし、一括資料請求サイトということもあり、サイト選びを間違えると、カタログが届かなかったり、強引な営業を受けることにもなります。

良質な資料請求サイトを利用して、まずは興味がある会社をピックアップしましょう。

たくさんの中から最もおすすめな資料請求サイトは、下記の3つ

この3つは、大手企業が運営しており、登録されている住宅会社は厳しい審査をクリアしている会社のみです。

そのため、カタログを取り寄せたからといって強引な営業をしてこないため、まずはカタログを集めて情報収集する家づくり初心者さんには大変メリットの大きいサービスです。

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