低価格でも理想のマイホームがほしい。
ローコスト住宅でも失敗しない方法が知りたい。
ローコスト住宅メーカーのなかでも、「20代で家が建つ」というキャッチコピーで有名なタマホーム。
低予算でも憧れのマイホームを建てられることから、若い世代だけでなく、建物にあまり予算をかけたくない子育て世帯にも非常に人気のハウスメーカーです。
一方で、低価格がゆえに性能面を心配するユーザーも多く、「タマホームはやめたほうがいい」といった評判も見かけることから、本当にタマホームで後悔しないかと不安になる方もいるのではないでしょうか。
価格だけで判断すると後悔してしまうかも。タマホームを検討するなら、あなた自身もしっかりと住宅の知識をつけることで、家づくりの後悔を避けられます。
この記事では、建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、タマホームはやめたほうがいいと言われる理由と対策をご紹介していきます。さらに、安さの理由と気をつけるべきポイントについても徹底解説。
「タマホームで納得の家づくりがしたい」「ローコスト住宅で後悔したくない」という方は、最後まで記事をお読みください。
タマホームをやめたほうがいいと言われる7つの理由と対策
タマホームをやめたほうがいいと言われる7つの理由がこちら。
- 営業担当の対応にばらつきがある
- オプションの追加で高額になりやすい
- 施工の品質にばらつきがある
- 初期保証の期間が短くアフターサポートが不安
- 標準仕様では性能に不安がある
- 大手ほどの細かな提案はされない
- 資産価値が下がりやすい傾向にある
それぞれ、順番に理由と対策について詳しく見ていきましょう。
1.営業担当の対応にばらつきがある
懸念点として挙げられることのひとつが、エリアによって担当する営業マンの対応にばらつきがあることです。
タマホームは全国に営業所を構えており、それぞれの地域の気候に合わせた住宅を販売しています。
全国で対応できる会社規模の一方で、エリアによっては担当者の知識や提案力に差があるので注意しましょう。
- 要望どおりの提案をしてもらえなかった
- 連絡の返信が遅い
- 契約を急かされてゆっくり検討できなかった
全体ではほんの一部の担当者に限りますが、まれに上記のような営業マンがあなたの担当となる可能性があります。
【対策】担当する営業マンとの相性を見極めよう
わからないことや不安な点は積極的に質問して、営業マンの知識量や提案力を見極めましょう。
そこで親身になって対応してくれる担当者であれば、信頼して任せられますよね。
営業担当者との相性は、家づくりを成功させる上で非常に重要です。信頼できる営業マンが担当することで、満足度の高い理想の家づくりができます。
2.オプションの追加で高額になりやすい
初期費用の安さが魅力のタマホームですが、オプションの追加で高額になりやすい傾向にあるので注意が必要です。
そのため、キッチンや浴室など使い勝手を優先してグレードアップすることで、費用が高額になるケースがあります。
【対策】オプション費用を事前に把握しておこう
予算オーバーを防ぐためには、事前にオプション費用を把握して、予算計画を立てることが大切です。
- 追加したいオプションをリストアップする
- 費用と予算を照らし合わせる
- 2社以上のメーカーを比較する
じつは、ハウスメーカーには得意としている設備メーカーがあり、仕入れやオプション価格に違いがあります。営業所によっても異なる場合もあるため、どのメーカーの設備ならお得に導入ができるのか確認すると良いでしょう。
3.施工の品質にばらつきがある
全国各地で住宅を販売しているタマホームですが、担当するエリアによって施工品質にばらつきがある場合があります。
タマホームでは、施工管理会社をはさまずに自社で施工を直接管理。これにより、工期の短縮とコストの削減を実現しています。
一方で、全国に支店を構えているため、細かな指導が行き届かず一部の建物では施工品質に差が生じることがあるようです。
具体的には以下のような事例が挙げられます。
- クロスの一部が剥がれていた
- 室内ドアの建て付けが悪い
- 施工ミスに気づかないまま引き渡された
こういった事例は一部に限られますが、どこでも起きる可能性があることは覚えておきましょう。
【対策】任せきりにせずに、こまめに現場に足を運ぼう
施工不良やミスを防ぐためには、以下の対策がおすすめです。
- こまめに現場に足を運ぶ
- 職人さんとコミュニケーションをとる
- 気になる点はすぐに現場監督に相談する
これらの対策をすることで、施工精度の高い納得の家づくりができます。
4.初期保証の期間が短くアフターサポートが不安
タマホームの初期保証は10年と、他社と比較して保証期間が短い点に不安を感じている声も見られます。
大手ハウスメーカーでは、初期保証が20〜30年という会社も多いなか、タマホームでは初期保証10年と、大手と比較して少々物足りなく感じてしまうかもしれません。
例えば、保証期間が短いことで、将来的な修繕の費用が高額になるのではないかと不安に思う方もいるでしょう。
一方で、有償メンテナンスを受けることで、保証を最長で60年まで延長が可能です。この点はほかのローコスト住宅メーカーと比較して優れているといえます。
【対策】保証内容を事前に確認しておこう
保証に対する不安を解消するためには、事前にアフターサポートの内容を確認することが重要です。
とくに、以下のポイントについて確認しておきましょう。
- 初期保証ではどこまで対応してもらえるか
- 保証を延長する際の費用と条件
- アフター対応の口コミを参考にする
大切な住まいで長く安心して暮らすために、保証内容の確認は必ずおこないましょう。
5.標準仕様では性能に不安がある
標準性能の高い住宅を求めている方には、タマホームでは満足できないかもしれません。
手頃な価格が魅力のタマホームですが、その一方で性能に不安を感じる声もあります。とくに、断熱・気密性能や耐震性能に関して、標準仕様では物足りないと感じてしまう場合もあるでしょう。
タマホームでは、商品ラインナップによって住宅の性能に違いがあります。なるべく性能を重視したい場合には、少し予算は上がってしまいますが、人気シリーズの「大安心の家」や、高断熱仕様の「笑顔の家」を検討しましょう。
【対策】長期優良住宅に対応した家づくりをしよう
「ローコスト住宅を希望しているけれど性能面が心配」という方は、打ち合わせの初期段階で長期優良住宅への対応をお願いするのがおすすめです。
長期優良住宅に対応することで、
- 快適性
- 耐久性
- 省エネ性
これらの基準をクリアした安心の住まいを建てられます。
さらに、住宅ローン控除や固定資産税の軽減など、税制面の優遇も受けられて経済的にもお得です。
6.大手ほどの細かな提案はされない
低価格で自由設計が叶うタマホームですが、期待したほどの細かな提案はされない場合もあります。
タマホームでは、コストを抑えるために打ち合わせの回数に制限を設けています。間取りの作成も、基本的には担当の営業マンがおこなう仕組みです。
設計にかかる人件費を抑えることで、低価格を実現しているんですね。
そのため、細かな間取りの提案はされないことで、不満に感じてしまう方もいるでしょう。
【対策】間取りの要望は事前にまとめておこう
タマホームで自由設計を叶えたい方は、事前に間取りの要望をまとめておくのがおすすめです。
こうすることで、少ない打ち合わせ回数でも、希望を叶えた間取りで家づくりができます。
7.資産価値が下がりやすい傾向にある
タマホームの家は、コストを抑えた家づくりの特性から、資産価値が下がりやすい傾向にあります。
外壁には窯業系サイディング、屋根材にはスレート瓦が標準採用されています。これらの建材は、耐久性やメンテナンス性は決して高くありません。
価格が安い一方で、シンプルなデザインや機能性が、建物の価値に影響しやすいようですね。
そのため、資産価値を重視する人にとってはデメリットに感じるかもしれません。
【対策】資産価値も意識した家づくりをしよう
資産価値の高い家を求めるなら、以下の点を意識しながら家づくりを進めてみましょう。
- タイル外壁や瓦屋根を採用してメンテナンス性を高める
- 断熱・気密性を高めて、結露やカビを防止する
- 奇抜なデザインや間取りを避ける
ただし、ローコスト住宅メーカーといっても、資産価値を意識しすぎるとオプション費用が高額になる恐れがあります。予算オーバーとならないよう無理のない範囲で資産価値を高める家づくりをしてください。
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【やめたほうがいいはウソ】タマホームが「安い」と言われる理由4つ
タマホームは価格が安いからといって、決して性能が低いわけではありません。
良質な家を低価格で販売するために、さまざまな取り組みをおこなっています。
タマホームの安さの秘密がこちら。
- 自社で現場の施工管理をしている
- 独自の流通ルートで木材の仕入れコストを削減
- 住宅設備を低コストで大量仕入れしている
- 工期を短く設定して人件費を抑えている
こちらも、順番に解説をしていきますね。
1.自社で現場の施工管理をしている
中間業者をはさまずに自社で施工を管理することで、コストカットを図っています。
一方タマホームでは、自社で各工事を管理することで、中間業者にかかるコストを削減。さらに、業務の指示も効率化されるため工期の短縮にも繋がります。
徹底した自社管理によって、タマホームは価格を実現しているんですね。
2.独自の流通ルートで木材の仕入れコストを削減
独自の木材流通システム「タマストラクチャー」も、安さの秘密のひとつです。
森林組合や製材工場と直接繋がることで、高品質・低価格な国産木材を仕入れています。
住宅の受注数に応じて必要な木材の量を伝えておくことで、年間を通して無駄なく安定的に木材の仕入れが可能です。
このシステムにより、高品質な木造住宅を建てられるだけでなく、国内の森林資源の活用にも貢献しているんですね。
3.住宅設備を低コストで大量仕入れしている
タマホームでは、企業のスケールメリットを活かして、住宅の建築に必要な設備を一括で大量に仕入れています。
例えば、
- キッチン
- バススール
- トイレ
- 洗面化粧台
これらを専門のメーカーから大量に仕入れることで、一棟あたりにかかるコストを削減。住宅の価格に反映しています。
注意点として、選べる設備の選択肢が限られるため、希望する設備を導入できない場合があります。
導入したい設備が決まっている場合は、事前に取り扱い商品の確認をしましょう。
4.工期を短く設定して人件費を抑えている
タマホームでは、住宅の打ち合わせから完成までの期間が比較的短く設定されています。
こうすることで、人件費を抑えつつより多くの住宅の建築が可能です。
例えば、工期を短縮するために次のような仕組みを設けています。
- 打ち合わせの回数に制限がある
- 選べる仕様を限定している
- 自社管理でスピーディーな施工をしている
工期の短縮は、住宅にかかるコストを抑えられるメリットがある一方で、現場の施工精度に影響する場合があるので注意が必要です。
工期に追われて施工が雑になってしまうのは避けたいですよね。
施工ミスを避けるためには、こまめに現場に足を運んで、気になるところがないかチェックすることも大切です。
【後悔しないために】タマホームを検討する際の5つの注意点
実際にタマホームで家を建てる際には、気をつけてほしい点がいくつかあります。ここからは、タマホームで後悔しないために注意したい5つのことについて解説をしていきます。
- 柱のない大空間のリビングは苦手
- オプションにこだわりすぎると高額になる
- 外観に高級感をもたせるのは難しい
- 打ち合わせ期間が短いため、事前に要望をまとめておく
- 家の完成度が施主の知識に左右されやすい
1.柱のない大空間のリビングは苦手
鉄骨住宅のような大空間のリビングは苦手としています。
タマホームの構造は、柱と梁を組み合わせた木造軸組構法をベースとしています。そのため、柱のない大空間や、大きな開口窓といった間取りは実現が難しいです。
広々としたリビングや、横に広がる大きな窓に憧れている方は、大手なら住友林業やダイワハウス、ローコスト住宅ならアキュラホームも検討してみましょう。
2.オプションにこだわりすぎると高額になる
設備や仕様のグレードアップや社外品を導入すると高額になる可能性があります。
タマホームは、シンプルな機能の設備を一度に大量仕入れすることで、低価格を実現しています。
そのため、オプションや社外品を導入すると、設置費用が高額になることもあるので注意が必要です。
機能性や快適性を重視したい方は、オプション費用についても自前に確認しておくことで、予算オーバーを避けられます。
3.外観に高級感をもたせるのは難しい
大手ハウスメーカーのような、高級感や重厚感のある外観は苦手としています。
タマホームで扱っている標準の外壁材は、一般的に使われている窯業系サイディングです。
サイディングの主な特徴がこちら。
- 価格が安い
- デザインやカラーが豊富
- 施工がしやすい
一方で、タイル外壁ほどの見た目の高級感やメンテナンス性はありません。
予算に余裕があり外観に高級感を演出したい方は、オプションでタイル外壁に変更することを検討しましょう。
4.打ち合わせ期間が短いため、事前に要望をまとめておく
タマホームでは、打ち合わせにかかる人件費を抑えるために、以下のような仕組みを設けています。
- 打ち合わせの回数を制限する
- 間取りや仕様の一部を規格化する
- 選べる仕様や設備を限定する
これらの仕組み化によって、タマホームでは打ち合わせ期間の短縮を図っています。
そのため、じっくりと間取りを考えたい人の場合、期間内に要望をまとめられない可能性もあるでしょう。
要望をもれなく反映させるためには、事前に叶えたい要望をまとめておくことがおすすめです。
5.家の完成度が施主の知識に左右されやすい
低価格で自由設計が叶うタマホームですが、コストと効率化を優先する一方、細かな提案はされないことが多いです。
そのため、施主の知識によって完成する住宅の性能に差が生じる可能性があります。
もちろん、なかにはあなたの要望に合わせた素晴らしい提案をしてくれる営業マンもいるでしょう。
タマホームを検討する際には、住宅に関しての知識をしっかりと身につけることを意識すると、後悔のない家づくりができるでしょう。
まとめ:タマホームと他社を比較して納得のいく家づくりを目指そう
この記事では、タマホームはやめたほうがいいと言われる理由と対策について詳しく解説をしてきました。
タマホームは低価格で住宅を販売していることから、品質に不安を感じている方も多いでしょう。
結論として、タマホームではコストダウンのための以下の4つの取り組みによって、良質な住まいを低価格で販売しています。
- 施工を自社で管理している
- 国産木材を安く安定して仕入れる流通システムがある
- 設備の大量発注でコストを抑えている
- 工期を短く設定して人件費を抑えている
低価格でも品質にこだわった家づくりをしている会社なんだね。
ローコスト住宅を検討する際には、価格だけでなくサービス内容や品質など、トータルのバランスを見極めることで納得のいく住まいを建てられます。
この記事を参考に、タマホームや他社を比較検討して、あなたのライフスタイルや希望に合ったハウスメーカーを見つけてください。
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