
注文住宅で失敗したくないけど、どんな後悔が多いのかな?
注文住宅を建てるなら、絶対に失敗したくないですよね。
でも、実際には「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人が後を絶ちません。
なぜなら、間取りや設備の良し悪しは、実際に暮らしてみないと分かりにくいからです。
せっかくこだわった家なのに…
- 日当たりが悪く、部屋が暗い
- 家事動線が悪く、毎日ストレスが溜まる
- 予算オーバーしてしまい、後から苦しくなる
こんな失敗をしてしまうと、住み始めてからずっと後悔がつきまといます。
結論!事前に「よくある後悔ポイント」を知り、対策を講じておけば、失敗を最小限にできます。
当記事では、実際に多くの人が後悔した25のポイントを厳選して紹介します。
今回は動線や間取り・収納・コスト面に絞り、下記7つのセクションに分けて解説します。
- 全体計画の後悔
- 動線の後悔
- リビングの後悔
- 玄関の後悔
- 収納の後悔
- 部屋数・広さの後悔
- コンセントの後悔
後悔しない家づくりのために、まずは「失敗事例」を知ることが大切です。
ぜひ最後まで読んで、理想の住まいづくりに役立ててください!


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全体計画の後悔
家づくりで最も取り返しがつかないのが「全体計画」の失敗です!
家の向きや窓の配置、階層構成といった根本的な部分は後から変更するのが極めて困難だからです。
特に重要な「全体計画」に焦点を当てた失敗例3つを紹介します。
- 失敗例1: 日当たりが悪い配置
- 失敗例2: 断熱を考えていない窓配置
- 失敗例3: ワンフロアで完結しない間取り
それぞれ解説します。
失敗例1:日当たりが悪い配置


日当たりは健康面、光熱費、心理的快適さ、そして資産価値にまで影響するため、家の価値を決める最重要項目です。



それなのに、ハウスメーカーからしっかり説明されることが少ないのが現状です……
日当たりが良い状態とは、「冬至でもリビングに南から太陽光が入ること」です。
冬至は太陽高度が最も低くなるため、周りに建物があると太陽光が入りにくくなります。
建築基準法には「採光」の規定はありますが、「日当たり」の規定がないため、法的には問題なくても、実際の暮らしでは日光不足に悩まされることがあります。
また、太陽光の室内への入り方は夏と冬の光熱費にも大きく影響します。
実際の体験談を紹介します。
日当たりを良くするためには、下記の方法が効果的です。
- 南隣地との距離を確保する
- 理想は6m以上
- 吹き抜けを設置する
- 奥行1.8m以上確保
- 窓は2階床から設置
- 2階リビングにする
- 隣地から3m程度離す
- 高窓を設置する
- 平屋なら高窓から光を取り込む
合わせて、日当たりシミュレーションを活用することをおすすめします。
3Dシミュレーションができる住宅会社を選ぶか、「サンシーカー」のようなアプリを使って、四季折々の日射状況を事前に確認することが大切です。


「冬至でもリビングに南から光が入る」状態を目指しましょう!
失敗例2:断熱を考えていない窓配置
窓の配置と大きさは、住まいの温熱環境を左右します。
窓は壁に比べて断熱性能が格段に低く、熱の出入りが最も激しい部分だからです。
方角を考慮せずに窓を配置すると、夏は室内が暑くなり、冬は冷え込んでエアコン効率が悪くなります。
また、強い光が入る場所では常にカーテンを閉めることになり、窓を設けた意味がなくなってしまいます。
- 「南窓は大きく、それ以外は小さく」
- 南の窓:冬は太陽光が入りやすく、窓から逃げる熱よりも得られる熱の方が大きい
- 東・西・北の窓:日射取得よりも熱損失が大きく、窓が多いほど室内が寒くなる
- 南側:庇を出すだけで夏の強い日差しを効果的に遮ることができる
- 東西:庇の日射遮蔽効果が限定的で、特に西側は夕方の強い日差しが室内を暑くする
基本ルールを押さえた上で、暮らしを豊かにする窓を戦略的に配置することが大切です。
断熱と採光のバランスを考えた窓配置を目指しましょう。
失敗例3:ワンフロアで完結しない間取り
終の棲家として考えるなら、将来の変化を見据えた「1階完結型間取り」が理想的です!
数十年住み続ける家では、加齢やケガによる身体的変化を考慮した間取りが重要になるためです。
1階にリビングと水回り、そして夫婦の寝室を配置できると、将来的な安心感が違います。
実際の体験談を紹介します。
広い土地を確保できない場合でも、下記4つの工夫で1階完結型を目指しましょう。
- 1階に「1LDK+α」の間取りを作る
- リビング併設の3.1〜3.7畳の和室があれば、子どもの遊び場から老後の寝室まで幅広く活用できる
- 収納スペースは1階に集中させる
- 日常的に使うものはすべて1階で取り出せるようにする
- 2階は「寝るだけ」と割り切ってコストカット対象に
- 若いうちは寝室として使い、老後は使わない前提で考える
- 2階の収納は「納戸」的な使い方に留める
- シーズンオフの衣類や使用頻度の低いものを保管する場所と位置づける
もし2階リビングを検討するなら、下記のような工夫をしましょう。
- 将来のために1階にもトイレや洗面スペースを確保
- 階段幅を広めにとって介助しやすく
- 必要に応じて階段昇降機を後付けできるよう計画
将来の変化も視野に入れた計画を立てることで、長い目で見た満足度が大きく変わってきますよ!
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動線の後悔
動線の良し悪しは施主自身がチェックする必要があります!
住宅のプロである担当者でも、あなたの具体的な生活習慣や行動パターンまでは把握しきれないためです。
今回は、特に失敗の多い動線3つを紹介します。
- 失敗例4:生活動線のミス
- 失敗例5:洗濯動線のミス
- 失敗例6:帰宅動線のミス
以下で、詳しく見ていきましょう。
失敗例4:生活動線のミス
まずは、生活動線でよくある失敗を3つ取り上げます。
- 玄関を横断するしかない動線
- 目的地が一つだけの長い廊下
- トイレの位置と数
以下、それぞれ解説しますね。
1|玄関を横断するしかない動線
玄関を横断する動線は、プライバシーと日常の使い勝手を大きく損ないます。
住宅の動線計画では、家族の生活動線と来客動線を明確に分けることが基本であるからです。
理由は、下記の2点です。
- 玄関ドアが開くと家の中が丸見えになるから
- 来客があると家族が通りづらくなるから
特に、リビングから浴室へ行く途中に玄関がある動線はやめた方がよいです。
プライベート空間(浴室・トイレ・寝室)と来客が立ち入る空間(玄関・応接間)の動線を分けることが大切です!
2|目的地が一つだけの長い廊下
新築住宅の床面積には限りがあるため、一つの部屋にしか行けない長い廊下はスペースを無駄にする大きな要因です。
廊下を減らせば、その分だけ他の部屋が広くなり収納も増やせます。
- 廊下は短いのが理想的
- 廊下の先には複数の部屋や空間があるべき
- 玄関や階段は家の中央付近に設置が鉄板
動線を意識した短い廊下設計で、効率的な住空間を実現しましょう。
3|トイレの位置と数
トイレの位置や数に関しては、家族構成や生活習慣によって「正解」が異なるため、自分たち家族の優先順位を明確にすることが大切です。
トイレは日常的に何度も使う場所であり、配置や数によって生活の快適さが大きく変わります。
- 位置:リビングから遠すぎると不便、近すぎると音や匂いが気になる
- 数:2階にも必要か不要か
(トイレ1つで数十万円の節約になる)
優先順位を明確にし、場合によってはデメリットも受け入れる覚悟を持つことです。
失敗例5:洗濯動線のミス


家事効率を高めるなら、まず「洗濯動線」を最適化しましょう。
洗濯は「洗う→干す→取り込む→畳む→収納する」という複数の工程から成り、これらの作業場所が離れていると無駄な移動が増えるためです。
こちらでは、下記3つの失敗例を取り上げます。
- 脱衣所の位置
- ベランダ(バルコニー)を設置
- キッチンと洗濯機が離れている
それぞれ紹介します。
1|脱衣所の位置
洗面所と脱衣所を分ける近年の流行の間取りには、意外な落とし穴が潜んでいます。
複数人が同時に使えるメリットがある一方で、スペース配分や動線に問題が生じることがあるからです。
洗面所と脱衣所の配置を考える際は、「室内干しの必要性」など具体的な生活シーンをイメージすると良いです。
2|ベランダ(バルコニー)を設置
バルコニーは設置費用とメンテナンス費用が高額な割に使用頻度が低く、特に階段の上り下りが必要な場合の洗濯動線では大きな負担となります。
- 1階で洗濯して2階のベランダで干すのは想像以上に大変
- バルコニーは費用対効果が悪い場所No.1
- 家事効率を重視するなら、乾燥機の導入も選択肢の一つ
- ホスクリーンなどの室内物干し設備も代替案として検討
バルコニーを設置する際は、「どのように活用するか?」を具体的に考えましょう。
3|キッチンと洗濯機が離れている
料理と洗濯を同時に進行する家庭にとって、キッチンと洗濯機の位置関係は日々の家事効率に影響します。
特に共働き家庭では、限られた時間内に複数の家事を同時進行する必要があるため、キッチンと洗濯機の動線は妥協できません。
日々の家事負担を軽減するために、「家事の同時進行」という視点を取り入れてください。
失敗例6:帰宅動線のミス
帰宅動線は、疲れて帰宅した時の快適さを左右します。
「玄関で靴を脱ぐ→手を洗う→荷物を置く→着替える→リビングでくつろぐ」などの一連の流れがあるためです。
帰宅動線の、よくある2つの失敗例を取り上げます。
- しんどい帰宅動線
- 玄関からキッチンが遠い
以下、それぞれ解説します。
1|しんどい帰宅動線
帰宅時の一連の行動がスムーズに流れる動線設計が大切です。
最終的にくつろぐ場所までの経路が複雑で長いと、日々のストレスになるためです。
例えば、クローゼットや洗面所がリビングと逆方向に戻る必要がある動線です。
「最短でリビングに入れる経路」を確保しましょう。
2|玄関からキッチンが遠い
災害対策や在宅勤務の増加でまとめ買いをする機会が増えているため、玄関からキッチンまでの距離は、買い物帰りの負担を左右します。
- ペットボトルや米、飲料水など重い荷物を運ぶ負担
- 重い荷物を持って階段を上る負担(2階リビング)
展示場で実際に動線をチェックすると、図面だけでは気づかない発見があるかもしれません。
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リビングの後悔


リビングは家族が最も長い時間を過ごす大切な空間であり、多くの方が入居後に後悔する場所でもあります。
よくあるリビングの後悔を5つ紹介します。
- 失敗例7. 狭い・広すぎる
- 失敗例8. 家具が置けない
- 失敗例9. 吹き抜けのデメリット
- 失敗例10. リビング階段の落とし穴
- 失敗例11. 特殊リビングの注意点
失敗例7:狭い・広すぎる
リビングは単に面積を増やすだけでは解決しないため、多くの方が「狭い」と後悔します。
リビングの広さは単純な畳数だけでなく、空間の「質」が重要だからです。
逆に広すぎるリビングは居心地が悪く、冷暖房効率も下がり、固定資産税も高くなるというデメリットがあります。
リビングの開放感は「抜け感・広さ感・距離感」の工夫で生まれるものなのです。
リビングを広々と見せるテクニックはこちら。
- 物を減らしてすっきりさせる
- 天井を低めにして横に広い空間を作る
- 照明の重心を低くする(ペンダントライトなど)
- 建具の高さを天井までにする
- 吹き抜けで1・2階をつなぐ
- 多目的に使える空間を設ける



避けるべきリビング設計とは…?
- メリハリのないただただ広いだけの空間
- 家族の人数や生活スタイルに合っていない広さ設定
- 南側にスケルトン階段があるのに1階南面に窓がない配置
リビングの広さは家族構成や生活スタイルに合った「ちょうど良い」サイズを見極めることです。
失敗例8:家具が置けない
間取り図に家具配置が記載されていないと、入居後に「思っていた家具が置けない!」というショックな事態になりかねません!
住宅の間取りプランは、家具ありきで考えるべきだからです。
間取り図に必ず記載すべき家具・家電は次のとおりです。
- ソファ
- ダイニングテーブル
- テレビ・テレビボード
- ピアノ
- ウォーターサーバー
- 冷蔵庫
家具の配置で失敗しやすいポイント4つも紹介します。
- 家具サイズを考慮せずに間取りを決めてしまう
- 家具と壁の間の動線を考えていない
- 使いたい家具に対して空間が小さすぎる/大きすぎる
- 窓の位置と家具配置の相性が悪い
間取りを考える際は、使用したい家具をあらかじめリストアップし、配置を想定しておきましょう。
失敗例9:吹き抜けのデメリット
吹き抜けには「開放感」「日当たりの良さ」などの魅力がありますが、デメリットも多く、後悔の声が多いため注意が必要です。
吹き抜けのメリットとデメリットは次の通りです。
- 日当たりを良くする効果がある
- 空間に開放感が生まれる
- 家族の気配や1・2階の繋がりを感じられる
- 冷暖房効率が悪くなる
(ただし高断熱・高気密住宅なら緩和される) - 音が響きやすく、プライバシーが確保しにくい
- 子どもの成長に伴い、個々のプライベート空間が必要になる
吹き抜けのメリット・デメリットを十分理解し、目的を明確にすることが大切です。
失敗例10:リビング階段の落とし穴
リビング階段は家族との接触時間を増やす一方で、プライバシーや落ち着き感に影響することもあります。
リビング階段のメリットとデメリットも把握しておきましょう。
- 家族との接触時間が増える
- 子どもの帰宅状況がわかる
- 帰宅・出発時の挨拶がしやすい
- ひきこもり防止に効果的
- 吹き抜け+スケルトン階段でデザイン性が高まる


- テレビ前を横切る動線で落ち着かないことも
- 来客時にプライバシーが保ちにくい
リビング階段の採用は、親の性格や家族の生活スタイルを考慮して決めることが重要です。
失敗例11:特殊リビングの注意点
2階リビング、小上がり和室などの特殊リビングは、デザイン性や機能性の魅力がある一方で、将来の暮らしやすさに影響します。
特殊リビングのメリット・デメリットと対策を紹介します。
- 2階リビング
- メリット:日当たりや眺望が良く、プライバシーを確保しやすい
- デメリット:階段の昇り降りが負担になる可能性がある
- 対策:2階で生活が完結するよう計画
- 小上がり和室
- メリット:空間にメリハリができておしゃれ
- デメリット:高さを間違えると使いにくく、空間を圧迫する
- 対策:採用リスクが高いため、実例をよく研究する
- 土間リビング
- メリット:玄関の活用価値が上がり、収納や多目的スペースとして活用できる
- デメリット:断熱性能が不十分だと冬場寒く居心地が悪い
- 対策:基礎断熱にするなど床下の断熱をしっかり確保する
特殊なリビングを検討する際は、デザイン性だけでなく「実際の暮らしやすさ」も考慮しましょう!
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玄関の後悔
意外と見落としがちなのが、家の顔となる玄関の計画です!
特に紹介したい玄関の失敗例は、次の2つです。
- 失敗例12:道路際の玄関
- 失敗例13.見栄えが悪い玄関
以下で説明しますね。
失敗例12:道路際の玄関
安全面とプライバシー面で問題が生じやすいため、玄関を道路際に設置する際は注意が必要です。
狭い土地を有効活用しようと、敷地いっぱいまで家を建て、玄関を道路側に寄せる計画は多いものです。
道路際の玄関による問題点はこちら。
- 子どもが玄関から飛び出した時に事故のリスクがある
- 玄関を開けた時に外からの視線が気になる
- 玄関から家の中が丸見えになり、プライバシーが保てない
間取りを作る際は、道路に面していない方向に玄関を作るか、外構で目隠しを設置するなどの工夫をしましょう。
失敗例13:見栄えが悪い玄関
玄関は来客が最初に目にする場所であり、毎日利用する空間であるため、見栄えが悪いと後悔します。
玄関の見栄えを損なう要素は次の通りです。
- ドアが沢山あって雑然とした印象
- 長く暗い廊下が見える配置
- 正面に洗面化粧台が見える



玄関をおしゃれに見せる工夫もお伝えしますね!
- 玄関正面の見える位置に壁を設け、間接照明でライトアップ
- 格子やハイドアを採用
- 窓や絵などを飾れるスペースを確保
「かっこ悪い玄関ではテンションも上がらない」という声も多いです。
見栄えを意識した玄関づくりを心がけましょう。
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収納の後悔


収納が足りないという後悔はよく聞きますが、実は「量」より「質」と「適材適所」が大切です。
特に後悔の多い4つの収納について紹介します。
- 失敗例14.玄関収納の計画
- 失敗例15.小屋裏収納・ロフトの問題点
- 失敗例16.パントリーなしの後悔
- 失敗例17.クローゼットの使い勝手
それぞれ解説します。
失敗例14:玄関収納の計画
玄関はとにかく物で溢れやすい場所なので、適切な収納計画が必須です。
玄関で管理する物の例は次の通りです。
- 靴・ヘルメット・空気入れ
- 道具箱・コート掛け
- キャンプ道具・ゴルフバッグなど
玄関収納の工夫をお伝えします。
- 玄関収納は多い方がいいが、必ずしも玄関内である必要はない
- コート・キャンプ道具 ⇒ ウォークインクローゼット
- 道具箱や古新聞 ⇒ 階段横の収納
- 庭関係の掃除道具 ⇒ トイレ横の収納など
玄関自体に収納が確保できなくても、玄関近くに収納があれば散らからない玄関を実現できます。


失敗例15:小屋裏収納・ロフトの問題点
大型収納が小屋裏収納やロフトだけになると、大きな物をいちいち階段や梯子で運ぶ必要があるため後悔します。
小屋裏収納・ロフトの問題点は下記の通りです。
- 大きな物の出し入れが大変
- 普段使わないものを置くスペースになると、ゴミ置き場化しやすい
- 屋根の形状に合わせて配置しないと、天井が低くなって使いにくい
- 建築基準法では小屋裏収納の天井高は1.4m以内という制約もある
何を収納するのか、どの程度の頻度で使うのかを考慮し、本当に必要かどうか見極めましょう!


失敗例16:パントリーなしの後悔
現代の生活では食材や日用品のストック場所として、パントリーを「作ればよかった」という声は多いです。
ネットスーパーでの食料のまとめ買いが増え、保管場所の需要が高まっているためです。
パントリー計画のポイントは次の通りです。
- 単に作るだけでなく、棚の奥行きや高さを考慮する
- 奥行きが深すぎると小さな食材が奥に隠れて使いにくい
- 事前に何を収納するか想定して設計する
- どんな食材をどれくらいストックするかリストアップしておく
「とりあえず作る」のではなく、自分たちの生活スタイルに合った最適なサイズと仕様を検討することが大切です。
失敗例17:クローゼットの使い勝手
クローゼットは、見た目や容量だけで判断すると後々使いにくさに悩まされる可能性があるため、使い勝手や配置場所を考慮する必要があります。
クローゼットの失敗例は次のようなものがあります。
- ウォークインクローゼットの中の歩くスペースがデッドスペースに
- 収納の奥行きが深すぎると奥のものが取り出しにくい
- ファミリークローゼットに着替えるスペースがなくて不便
- クローゼットが2階だけにあると、1階と2階を行き来する必要がある
家族の持ち物の量や種類、使用頻度を考慮し、適切な場所と形状を選ぶことが大切です。


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部屋数・広さ・コンセントの後悔


家づくりで悩みどころなのが部屋数と広さのバランス。
将来の変化を見据えつつも、現在の生活スタイルに合った間取りが理想ですよね。
部屋数・広さに関する4つの後悔と、コンセントの後悔を合わせて5つ取り上げます。
- 失敗例18.書斎を作ればよかった
- 失敗例19.子ども部屋が足りなかった
- 失敗例20.主寝室が狭い・広すぎる
- 失敗例21.屋上バルコニーで後悔
- 失敗例22.コンセントの後悔
それぞれ解説します。
失敗例18:書斎を作ればよかった
在宅勤務が増えた今、「書斎を作ればよかった」という後悔の声が急増しています。
オンライン会議やテレワークが一般化し、集中して仕事ができる専用スペースの需要が高まっているためです。
書斎に関する考慮点とメリットは次の通りです。
- 個室の書斎は、子どもが成長して独立した後も使用できる汎用性の高い空間
- 年配になってからも趣味や書き物のスペースとして活用できる
「人に勧められるがままに」ではなく、自分のライフスタイルを見つめ直して検討することが大切です。
失敗例19:子ども部屋が足りなかった
現状のみで部屋数を決めてしまうと、「子どもが増えたら部屋が足りない!」なる可能性があるため、計画段階で将来の変化も視野に入れることが重要です。
子ども部屋の計画ポイントは次の通りです。
- 1つの空間を複数の用途で使えるよう柔軟性を持たせる
- 将来的に部屋を分割できるよう設計
- 後々部屋を分ける際のリフォーム費用も考慮
(一般的に30万円程度、こだわると100万円以上)
将来の変化に対応できる柔軟性のある間取りが、長期的な満足につながるのです。
失敗例20:主寝室が狭い・広すぎる
主寝室の広さは「ちょうどいい」が難しいです。
予算や土地の制約から、寝室を小さくせざるを得ないケースが多い一方で、広くしすぎると無駄なスペースができたり、冷暖房効率が悪くなったりするからです。
ベッドではなく敷布団を洗濯したり、テレビではなくプロジェクターを使用したりして、限られたスペースの活用を工夫しましょう。
限られたリソースで家づくりをする場合、どこかに不自由さは出てきますので、住みこなす視点を持ちましょう。
失敗例21:屋上バルコニーで後悔
屋上バルコニーは理想と現実のギャップが大きい要素のひとつです。
おしゃれな雰囲気や開放感に惹かれて屋上バルコニーを設置しても、実際には使用頻度が低く、メンテナンス費用がかさむことがあるからです。
屋上バルコニーのデメリットは下記の通りです。
- 明確な目的なしに設置すると使用頻度が低くなる
- 雨漏りのリスクが高い
- 防水工法によっては10年ごとのメンテナンスが必要
- 固定資産税の課税対象となる
- 近隣からの視線が気になり、結局使えなくなるケースも
デメリットを踏まえた上で、「本当に必要か」「どう使うか」を具体的にイメージすることが重要です。
失敗例22:コンセントの後悔
コンセントの数や位置に関する後悔は、後悔ポイントの上位に入ります。
見落としがちですが、日常生活の利便性に大きく影響するからです。
コンセントはノイズであるため、設置場所を間違えると室内の印象も左右します。
コンセントの計画ポイントは次の通りです。
- 将来的な家電の増加も見据えてやや多めに設置
- 壁面の美観を損なわないよう、家具の影に隠れる位置を検討
- リビングやダイニングテーブル周りは特に重要
- 季節家電(扇風機やこたつなど)の使用場所も考慮
後から増設するには壁を壊す工事が必要になるため、綿密に計画を立てましょう。
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コストの後悔


特に注文住宅では、予算配分の失敗による後悔が多いです。
注文住宅のコストに関する3つの後悔を紹介します。
- 失敗例23.土地にお金をかけ過ぎた
- 失敗例24.外構に予算を残さなかった
- 失敗例25.予算オーバーなのに無理して住宅ローンを組んだ
それぞれ解説します。
失敗例23:土地にお金をかけ過ぎた
家づくりの始まりとなる土地購入では、妥協したくない気持ちが働き予算オーバーしがちです。
しかし、土地に予算を使いすぎると、肝心の建物や外構、家具にかけられる費用が不足し、トータルでの満足度が下がることがあります。
土地購入の予算計画ポイントは下記の通りです。
- 土地・建物・外構・家具のトータル予算を最初に明確にする
- 土地だけでなく、建物の仕様や設備、外構計画まで含めた総合的な視点で判断する
- 予算計画は「総額」ではなく「内訳」まで詳細に検討する
注文住宅の総額イメージはこちら。
- 建物本体:3,500万円(仮定)
- 付帯工事費(外構、基礎補強、水道・ガスの引き込み等):1,000万円
- 諸費用(ローン手数料、登記費用等):500万円
- 総額:5,000万円
- 土地代(別途)
土地探しの際は、「暮らし全体」を見据えた予算配分を心がけ、全体のバランスを大切にしましょう。
失敗例24:外構に予算を残さなかった
家の完成間際になって「外構の予算がない」という事態は意外と多いのです。
建物の設計・施工段階で予算が膨らみがちなため、最終段階となる外構にしわ寄せがきてしまうためです。
外構計画のポイントは下記の通りです。
- 契約前の段階から外構も含めた図面と見積もりを確認する
- 外構に最低限必要な要素(カーポート・フェンスなど)とその費用を把握する
- 建物と外構のバランスを考慮し、全体の調和を意識する
- DIYできる部分とプロに任せるべき部分を区別する
建物だけでなく外構まで含めたトータルデザインと予算計画が、真の意味での「マイホーム完成」に繫がります。
失敗例25:予算オーバーなのに無理して住宅ローンを組んだ
注文住宅の計画中は「数十万円くらいなら」という感覚になりがちですが、これが危険なワナです!
無理な住宅ローンは生活の質を大きく下げることになるからです。
最悪の場合、「生活のために家を売る」という悲惨な事態にもなりかねません。
健全な住宅ローン計画のために、下記を意識してください。
- 月々の返済額ではなく、総返済額と返済期間を重視する
- 収入の1/3以内を目安に返済計画を立てる
- 教育費や老後資金など、将来の大きな出費も考慮する
- 予算オーバーが見込まれる場合は、仕様を見直すか計画を延期する
- 「無理すれば建てられる」ではなく「余裕を持って建てる」



住宅は「買った後」の生活が何十年も続くことを忘れないでください。
まとめ|後悔しない家づくりの第一歩
注文住宅の多くの後悔は「実際の暮らしと設計の間にあるギャップ」から生まれています。
ギャップを埋めるためには、あなた自身の生活スタイルや理想の間取りを言語化して担当者に伝えることが大切です。
優秀な営業担当であればヒアリング力があるため、施主の生活スタイルを正確に汲み取ってくれます。
ロッサの家づくりでは、全国紹介が可能です。
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家づくりの大切なポイントは次の5つです!
- 自分たちの生活を具体的にイメージし、言語化する
- 家族の将来の変化も見据えた計画を立てる
- 部分的な「こだわり」より全体のバランスを重視する
- 予算配分は土地・建物・外構・家具まで含めて考える
- 住宅会社の言葉を鵜呑みにせず、自分で調べて確かめる
「画一的な正解はない」ということも覚えておきましょう。
長所と短所は表裏一体であり、何かを選べば何かを諦めることになります。
最終的には「自分たちが建てる家でどんな暮らしができるか」を理解した上で家づくりを進めることが、後悔のない家づくりの秘訣です!
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