ローコストなら平屋が300万円で建てられる？間取り・価格・ハウスメーカーのおすすめを紹介

ローコストなら平屋が300万円で建てられると聞いて、気になった方も多いのではないでしょうか？

結論、タイニーハウス（とても小さな家）なら平屋を300万円で建てられます。

タイニーハウスとは…
4.5帖〜6帖ほどのワンルームの家。最小限の暮らしを求める方や、セカンドリビングを求める方などに人気の商品です。

一方で、タイニーハウスとまではいかないけれど、なるべくローコストで平屋を建てたいと考えている人も増えています。とくに若い世代には、予算を抑えつつ家事動線のいい平屋を建てたいと考える人が増加傾向にあるようです。

この記事では、建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、ローコストなら平屋が300万円で建てられる？の真相について解説をしていきます。この記事を読めば、本当に平屋が300万円で建てられるのかが分かります。さらに、ローコスト住宅で平屋を建てられるおすすめのハウスメーカーもご紹介していきますね。

タイニーハウス（とても小さな家）なら平屋が300万円で建てられる

タイニーハウスなら、建物を小さくすることで建築にかかるコストを最小限に抑えられます。居住用として設備を備えたり、趣味用の小屋として利用するなど、バリエーションも豊富なのが特徴です。

ですが、タイニーハウスを居住用として検討するには注意点もあります。

ここからは、タイニーハウスについてもう少し深掘りをしていきますね。

タイニーハウスとは、６帖ほどの小さな家

タイニーハウスとは、4.5帖〜6帖ほどの小さな空間ながら、生活に必要な機能を備えた住宅です。

最小限のものしか持たないミニマリストや、趣味のためのセカンドハウスを必要としている人に人気があります。

300万円は本体価格のみ。付帯費用に注意！

タイニーハウスを検討する際は、付帯費用にも注意しましょう。

タイニーハウスを300万円で建てる場合、その価格はあくまで本体価格であり、土地代や付帯費用は含まれていません。実際の建築には、建物以外にも以下の費用が発生します。

• 基礎工事
• 外構工事
• 設備費用
• 申請費用

※床面積が10㎡以下の場合には建築確認申請は不要になります。（防災地域、準防災地域を除く）

タイニーハウスを建てる際は、本体価格以外にもさまざまな費用がかかることを事前に認識し、トータルコストをしっかりと計画することが重要です。

300万円では居住用としては厳しい

300万円で家を建てられるといっても、居住用としては難しいかもしれません。

居住用として家を建てるのであれば、以下の設備を揃える必要があります。

• 電気
• 水道
• キッチン
• トイレ
• シャワー

趣味用や、ワークスペースとしての活用なら300万円以内での建築も可能でしょう。

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平屋が300万円で建てられる4つの理由

1.建物を小さくして材料費を抑える

タイニーハウスは4.5〜6帖と、建物のサイズを小さくすることで、低コストで平屋を建てられるのが特徴です。

ただし、本当に300万円で生活できるほどの家を建てることは現実的ではないです。ワンルームで生活を完結させられるのは、かなりのミニマリストに限るでしょう。

セカンドリビングとしてタイニーハウスを検討するのもおすすめです。

2.規格化して工事の手間を減らす

建物を規格化してコストを抑えていることも、平屋が300万円で建てられる要因の1つです。

建物の形状を規格化することには以下の2つのメリットがあります。

• 設計にかかるコストを抑える
• 組み立てを簡易化して工事の手間を減らす

タイニーハウスなら、早ければ1週間〜2週間で家が建てられます。

3.宣伝をおこなわず広告費を抑える

テレビCMやメディア広告を控えることで、広告費用を抑えています。広告にかかる費用を抑えることで、住宅を低価格で販売できます。

また、住宅展示場などへの出店も基本的にはおこなっていません。

展示場へ出店すればより多くの集客を見込めますが、建設費と人件費が必要になります。そのため、展示場への出店は大手ハウスメーカーが多い傾向にあります。

4.セルフビルド商品で人件費を抑える

タイニーハウスの中には、購入者が自ら建物を組み立てる「セルフビルド」商品を販売している会社もあります。

セルフビルド商品なら、本来必要な職人さんにかかる人件費を削減できるため、さらに低価格で家を建てられます。目安としては、自作した場合は既製品に比べて100〜300万円ほどコストを削減できます。

マニュアルもしっかりと用意されており、組み立てが困難な場合には有料でサポートしてもらえるサービスもあります。ただし、素人ではサポートなしでのセルフビルドは厳しいかもしれません。

平屋が300万円で建てられるおすすめのハウスメーカー7選

1.株式会社良品計画　無印良品の小屋｜300万円〜

会社名	株式会社良品計画
商品名	無印良品の小屋
価格	300万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

2.御園建設株式会社　BERRY HOUSE｜300万円〜

会社名	御園建設株式会社
商品名	BERRY HOUSE
価格	300万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

3.株式会社スペースエージェンシー　PACO｜297万円

会社名	株式会社スペースエージェンシー
商品名	PACO
価格	297万円
公式サイト	公式サイトはこちら

4.株式会社天城カントリー工房　チビタ｜215万円〜

会社名	株式会社天城カントリー工房
商品名	チビタ
価格	215万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

5.株式会社アールシーコア　BESS IMAGO（イマーゴ）｜165万円〜

会社名	株式会社アールシーコア
商品名	BESS IMAGO（イマーゴ）
価格	165万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

6.株式会社Beハウス　8坪TINY HOUSE｜165万円〜

会社名	株式会社Beハウス
商品名	8坪TINY HOUSE
価格	165万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

7.有限会社マルス建築舎　mocoYA｜97.8万円〜

会社名	有限会社マルス建築舎
商品名	mocoYA
価格	97.8万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

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【予算300万円以上】最近はローコスト住宅の平屋も人気

最近では、ローコスト住宅の平屋も需要が高まっています。住宅価格が年々上昇していることと、コロナショック以降、在宅で仕事をする人の割合が増えたことが要因と考えられます。

平屋はワンフロアで生活できることから家事動線に優れており、在宅で効率を求める若い世代に人気となっています。

国土交通省の調査によると、2012年からの2022年の10年間で平屋の割合はおよそ2倍にまで増加していることが分かります。

ローコストで平屋を建てる4つのメリット

1.価格が安い

ローコスト住宅の平屋は、建築構造がシンプルであるため建設費用を抑えやすいことがメリットです。

ローコスト住宅では、間取りを規格化することで、設計の手間と工事の簡略化を図ってコストを抑えています。そのため、若い世代でも住宅を購入しやすい価格帯で平屋を建てられます。

2.階段がなく家事動線がラク

平屋なら、ワンフロアで生活ができるため効率のよい家事動線をつくりやすいです。

例えば、階段がないことで上下の移動の負担がなく、家事の負担が軽減されます。

平屋は効率のよい家事動線で、タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスに優れていることから、若い世代にも人気を集めている間取りです。

3.掃除の手間が少ない

平屋は、階段がないため掃除の手間が少ないこともメリットとの1つです。

とくに最近では、副業する人が増加傾向にあります。そのため、自分の時間を大切にしたいと考える若者が増えたことも、平屋の人気を高める要因と考えられます。

4.メンテナンスしやすい

平屋は、２階建てよりも外壁の面積が少ないためメンテナンスの手間がかかりません。屋根や外壁の補修時にも足場を組む必要もないためメンテナンス費用も抑えられます。

2階建ての場合はそうはいきません。屋根や外壁のメンテナンス時は足場を組む必要があり、足場の設置費用がかかります。

また屋根と外壁のメンテナンス時期が同じとは限りません。メンテナンス時期がズレる場合には、その都度足場を組む必要があり余計にコストがかかります。

ローコストで平屋を建てる3つのデメリット

1.断熱性・気密性が低い

ローコスト住宅では、標準仕様の性能が低い傾向にあるので注意が必要です。とくに住宅の断熱性と気密性が低いと、生活環境に大きく影響する恐れがあります。

ローコスト住宅を検討する際は、できる限り住宅の性能面に予算をかけることをおすすめします。

具体的には、断熱性・気密性が低い住宅には以下の注意点があります。

以上のリスクを避けるために、住宅の性能アップは不可欠です。

以下におすすめの対策についてもご紹介をしておきますね。

• 断熱材のグレードを上げる
• 断熱性能の高い窓にする（アルミ樹脂複合サッシ→オール樹脂サッシ）
• 気密施工をしっかりしてもらう

2.間取りの自由度が低い

ローコスト住宅の中には、間取りの自由度が低い会社も多いです。理由は、住宅を規格化することで間取りの設計費用を削減して価格を抑えられるから。

そのため、間取りにこだわりたい人にはローコスト住宅はおすすめできません。反対に、間取りにこだわりがなく、規格化された間取りから選びたいという人には向いていると言えます。

ローコスト住宅の中でも、間取りの自由度が高いハウスメーカーを探している人にはアキュラホームがおすすめです。アキュラホームはローコスト住宅でも「完全自由設計」の家づくりができるハウスメーカーなので、気になる人は検討してみるといいでしょう。

関連記事＞＞＞【最悪？】アキュラホームが危ない・やばいと言われる3つの理由！住んでみて後悔した実例を紹介

3.建物の劣化が早くメンテナンス費用がかかる

ローコスト住宅で使われている建材の性能はそれほど高くありません。そのため、建物の劣化が早い傾向にあるので注意が必要です。

例えば、外壁と外壁の間のシーリング材。シーリング材は高耐久のものであれば耐用年数は15年、通常の物では耐用年数は10年です。30年で考えるとメンテナンスの回数に差が生じます。

一般的なシーリングの打ち直しには1回あたり25〜40万円ほどの費用がかかるため、メンテナンスの回数が増えてしまうと将来的には費用が高くなる場合があるので注意しましょう。

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ローコストで平屋が建てられるオススメのハウスメーカー6選

1.タマホーム

会社名	タマホーム
商品名	シフクノいえプレミア
間取り	1LDK
価格	1,087万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

2.アイダ設計

会社名	アイダ設計
商品名	ブラーボミニマル
間取り	1LDK
価格	1,156万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

3.アイフルホーム

会社名	アイフルホーム
商品名	LDK
間取り	2LDK
価格	1,320万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

4.秀光ビルド

会社名	秀光ビルド
商品名	UL-J
間取り	2LDK
価格	1,025万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

5.アキュラホーム

会社名	アキュラホーム
商品名	超空間の平屋
間取り	1LDK
価格	1,290万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

6.アエラホーム

会社名	アエラホーム
商品名	LDK
間取り	2LDK
価格	1,500万円〜
公式サイト	公式サイトはこちら

ローコストで平屋を建てる際の3つの注意点

1.見積りにオプションや付帯費用が含まれているか確認する

見積もりを作成してもらう際には、本体価格の他にオプションや付帯費用も含まれているか確認しましょう。

ハウスメーカーによっては、見積もりに付帯費用を載せていない場合もあるので注意してください。

また、購入時の費用だけでなく将来的に必要なメンテナンスの費用についても確認しておくと、備える資金の目安になるので安心です。

2.ハウスメーカーの強み（性能・間取り・デザイン）を比較する

ローコスト住宅でもハウスメーカーによって強みが異なります。そのため、得意とする間取りやデザイン・性能などを比較検討することが重要です。

例えば、同じ費用で家を建てられるとしても、ハウスメーカーによって性能が違う場合があります。

こだわりを絞ってローコスト系のハウスメーカーを比較することで、あなたと相性のいいハウスメーカーを見つけましょう。

3.保証内容を確認する

安心して暮らすためには、保証内容やアフターサービスについて確認することも大切です。

ローコスト住宅の場合、無料点検の期間が短い場合もあります。せっかく予算を抑えて家を建てても、家の修理に費用がかかってしまうとトータルで損をしてしまうかもしれません、

何十年と暮らしていくマイホームですから、安心して暮らしていくためにも保証内容はしっかりと確認しておきましょう。

まとめ：300万円でも平屋が建つ！予算と家族構成に合わせてローコスト住宅も検討しよう

この記事では、ローコストなら平屋が300万円で建てられる？の疑問について解説をしてきました。

平屋が300万円で建てられる4つの理由はこちら。

結論として、300万円でも平屋を建てられるが居住用としては厳しい。
現実的には300万円以上のローコスト住宅も検討してみることをおすすめ。

300万円ではワンルームの平屋が限界です。さらに、居住用として十分な住宅設備を揃えた場合には300万円をオーバーする可能性があります。

大切なことは、あなたの予算や家族構成に最適な間取りで家づくりをすることです。300万円とはいかなくても、ローコスト住宅なら低予算でもマイホームを建てられます。

あなたの予算やこだわりと相性のいいハウスメーカーを見つけて、後悔のない家づくりをしましょう。