
屋根裏収納って作ってはみたものの後悔するって本当?
この記事を読んでいるみなさんは、このような不安をお持ちではないでしょうか?
屋根裏収納は普段使わないものを収納する便利なスペースですが、設計や使い方によっては「いらなかった」と後悔するケースもあります。



しっかりと計画を立てれば、屋根裏収納は家族の荷物を詰め込める嬉しいスペースになります!
この記事では、建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、屋根裏収納を作ろうか悩んでいる方や、「設置したけど後悔しないか不安…」という方に向けて、屋根裏収納の後悔しやすいポイントと失敗しないための対策を詳しく解説します。
また、「屋根裏収納が向いている人・向いていない人」など、以下のような疑問にもお答えします。
- 屋根裏収納が「いらなかった」と後悔する理由とは?
- 失敗を防ぐために気をつけるべき設計のポイント
- 屋根裏収納を作るメリット・デメリットを比較
- 具体的な失敗談
この記事を読めば、屋根裏収納が本当に必要かどうかを判断し、後悔しないための設計ポイントを押さえることができます!
ぜひ、最後までお読みください!


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屋根裏収納とは?
天井があまり高くないので、主に収納として利用している方が多くおられます。
また、クローゼットなどの居室に作る収納とは違い、比較的大きな空間がつくれます。
ここでは屋根裏収納の定義や、同じ屋根裏収納の一つであるロフトとの違いについて解説します。
屋根裏収納の定義とは?
屋根裏収納の定義は以下のように建築基準法で定められています。
- 床面から天井までの高さが1.4m以下
- 床面積が下階の2分の1未満
これら2つの基準を満たすことで、居住空間でない物置としてみなされ、固定資産税の軽減などメリットが受けられます。
また、自治体によってはさらに基準が設けられている場合があります。
屋根裏収納を検討されている方は、一度自治体独自の基準についても確認しておくことをおすすめします。
屋根裏収納とロフトとの違いは
ロフトと屋根裏収納の大きな違いは、居住空間とつながっているかどうかです。
どちらも建築基準法では屋根裏収納であり、受けられるメリットに変わりはありません。
ロフト | 居住空間とつながっている |
---|---|
屋根裏収納 | 収納が完全に閉じており、独立している |
後悔する具体的な事例とデメリット
屋根裏収納を作るときに気になるのが、自分の住宅には本当に屋根裏収納が必要なのかどうかではないでしょうか。



「作ったけれど、やっぱり使わなくなった」「むしろ作ったことを後悔している」
と、せっかく作った屋根裏収納が後悔ポイントになってしまうのは悲しいですよね。
ここでは後悔する具体的な事例と、屋根裏収納のデメリットについて紹介します。
後悔のない注文住宅にするために、参考にしていただければ幸いです。
屋根裏収納は暑い寒いを感じやすい
屋根裏収納は屋根の真下になるので直射日光の影響を大きく受けます。
さらに、暖かい空気は上に上がるので、家の中の暖められた空気が屋根裏に集まってくるのです。
また、屋根裏収納は換気が不十分になりやすいことも、暑さの一因になっています。
予想していたよりも居室との温度差が大きく、屋根裏への足が遠のいたことが後悔ポイントになっているようです。
階段やはしごが危ない
屋根裏収納の階段やはしごで怪我をする可能性があります。
中でもはしごの場合、怪我の原因としては以下が挙げられます。
- はしごを動かした際にぶつけた
- はしごの傾斜が急なことに加えて、幅が狭くバランスを崩して落ちた
こどもが落ちて怪我する場合もあるので、一人では行き来しないように見守りも重要です。
また、歳を取ると足腰が弱くなり、屋根裏に上がれなくなることを心配している方も多くいます。
大きな荷物の上げ下げが大変
屋根裏収納に大きな荷物を上げ下げするのは、健康な大人でも大変な作業です。
特にはしごの場合は、傾斜や幅の問題で、重たい荷物でも一人で上げ下げしないといけません。
また、出入り口がはしごしかない場合は、はしごの幅以上の荷物は入れられません。
屋根裏収納にしまいたいものがあっても、「上げるのが大変だから」とそのままにしておくと居住空間にものが溢れてしまいます。
費用がかかる
固定資産税の軽減が受けられる屋根裏収納ですが、設置には費用がかかります。
余剰空間とはいえ、そのままでは荷物を置いたり人が乗ることが難しいため、内装を施工する必要があるからです。
ただし、予算オーバーのため設置を諦めて後悔している人も中にはおられます。
自分たちの家に屋根裏収納を設置するかどうか、あとに説明するメリットや失敗しないための注意点も参考にご検討ください。


余計なものが増える
屋根裏収納を始め収納スペースが増えると、余計なものも保管してしまうデメリットがあります。
普段の生活では目にしない空間なので、荷物の管理が甘くなりやすいのも原因の一つです。
「もしかしたら使うかもしれないから」とついつい収納してしまい、最終的にはどこに何があるかわからなくなってしまった。というのもよくある後悔ポイントです。
天井が低くて動きにくい
屋根裏収納の天井高は140cm以下で、大人は立って動きにくい高さになっています。
子どもには問題ありませんが、大人は中腰での移動が必要です。
座って作業するには問題ありませんが、掃除や荷物の移動の際には動きにくさを感じることが多いでしょう。
その結果、掃除の頻度が下がったり、整理整頓が億劫になったりして屋根裏収納から足が遠のいてしまって後悔している方もおられるようです。
コンセントが無くて電化製品が使えない
屋根裏収納にコンセントを設置しておらず、電化製品が使えなくて後悔している方もおられます。
充電式の電化製品なら持ってきて使うこともできますが、使用頻度が高いものは使うたびに上げ下げすることが面倒になるでしょう。
例えば照明などが挙げられます。懐中電灯を持って来ることもできますが、片手に持って目的の作業をするのは大変ですよね。
コンセントがなく電化製品が使えないのは、後悔ポイントの一つです。
屋根裏収納のメリット
上では後悔ポイントを解説しましたが、屋根裏収納にはメリットも多くあります。
居室空間ではない場所にあることで受けられる法律上のメリットや、日常生活で受けられるメリットなどをここでは解説します。
自分たちの家に当てはまるメリットがあるか?について考えながら、読み進めていただければ幸いです。
収納スペースの確保
屋根裏収納の一番のメリットは、大容量の収納スペースを確保できることです。
趣味のものや、子どもの思い出のもの、季節家電など、長く住むとともに住み始めたときよりも荷物は増えていきます。
お気に入りの壁紙や家具が、増えた荷物の収納家具で見えなくなってしまうのは悲しいですよね。
収納力のある屋根裏収納があれば、余裕を持って収納することができます。
一般的に、戸建てでは延床面積の10~15%を収納スペースとするのが目安です。
収納は多いに越したことはありませんが、容積率や建ぺい率の規制もあり、家の大きさにも限界があるので際限なく増やすことはできません。
そのため、居住空間に収納スペースが多く取れない場合には、屋根裏収納を作るメリットが大きいと言えるでしょう。
延床面積にカウントされない
屋根裏収納は延床面積にカウントされません。
引用注釈)延床面積:建物の各階の面積を合計したもの。
屋根裏収納は建築基準法上余剰空間を利用したものであり、「階ではない」とみなされることが理由です。
延床面積にカウントされないことには以下のメリットがあります。
- 屋根裏収納分の固定資産税が増えない
- 建ぺい率や容積率に影響がない
また、以下のような地域に立てる住宅では、特に大きなメリットであるといえます。
- 建ぺい率の制限を受けやすい平屋
- 土地面積が限られている都心部
- 建ぺい率や容積率の基準が厳しい地域
居住空間を確保できる
屋根裏収納を活用することで、居住空間を大きく確保できます。
ですので、生活スペースはそのままに、家としての容量を大きくできます。
使用頻度が少ない家具や家電などのスペースをとりそうなものを屋根裏に収納することで、日常生活をより伸びやかに過ごせることがメリットです。
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屋根裏収納に失敗しないための注意点
失敗しない屋根裏収納にするためには、屋根裏収納の使い勝手を良くすることが大切です。後悔ポイントの多くは屋根裏収納へのアクセスの悪さや居心地の悪さが原因になっていました。
これから解説するポイントを押さえて屋根裏収納を作れば、そのような後悔を避けられます。
ここでは長く便利に使える屋根裏収納にするためのポイントについて解説しますので、参考にしていただければ幸いです。
はしごではなく固定階段を作る
屋根裏収納に上がる手段は可動式や収納式のはしごではなく固定階段を選びましょう。
上り下りが不安定になりやすいはしごに比べて、安定感があるので安全に屋根裏収納を使用できるからです。
固定階段ははしごよりも踏み板の幅を広くとれ、傾斜も緩やかにできます。
階段が上がりやすくなることで、屋根裏収納へ上がることのハードルも低くなるでしょう。
しかしながら、固定階段ははしごに比べて大きな面積が必要です。
固定階段を作ったことで一部の部屋や収納を削ることになった場合、固定階段下に収納を作るなどのリカバリー方法があります。
以上より、はしごよりも固定階段を選ぶことで、使い勝手がいい屋根裏収納にできますが、自治体によっては固定階段を選べない場合があるので事前に確認しておきましょう。
生活をイメージしたコンセント配置
屋根裏収納にはコンセントを配置しておきましょう。
例えば以下のような電化製品の設置にはコンセントが必要です。
- 照明
- 扇風機などの空調
- 掃除機
また、屋根裏は広い空間ですので、使いやすい場所に設置する必要があります。



「暑いので作業中に扇風機を使いたいけど、コンセントが足りない」
「収納家具が邪魔でコンセントに手が届かない」
などの後悔を避けるためにも、実際に屋根裏に収納するものの配置を考えてコンセント計画を進めましょう。
ただし、自治体によってはコンセントの数や種類が制限されている場合があるので事前に確認しておきましょう。
フローリング以外も選べることを覚えておこう
屋根裏の床面仕上げはフローリング以外も選択できます。
屋根裏収納の床は人や重たいものを乗せられるように一般の天井よりも強度を補強する必要があります。
このとき、フローリング以外にもカーペット仕上げなどを選択できるのです。
例えば趣味の部屋や子どもの秘密基地にする場合はカーペット仕上げにすると良いでしょう。また、収納家具で床が傷つくのが気になる方にもおすすめです。
ただし、居室として利用すると延床面積に算入されますので、あくまで余剰空間であることを覚えておきましょう。
必要に応じて造作棚を
屋根裏収納に収納するものによっては、造作棚を作ることをおすすめします。
趣味のものや本、衣類など、積み上げて収納できるものが多い場合は、あらかじめ造作棚を作っておくのが良いでしょう。
市販の棚やラックを用いて収納することもできますが、屋根裏収納の天井は140cm以下と大人が立って作業するのは難しい高さです。
また、重たい部品を屋根裏まで自分で運ぶのも大変ですよね。
造作棚を作っておけば、中のものを持ち上げて収納するだけで使用できます。



「屋根裏内の収納計画がほとんど手つかずのまま使い始めてしまい、どこに何があるのかわからなくなってしまった。」
という後悔を避けるためにも、必要な場合は造作棚を作っておきましょう。
窓のサイズと数を選ぼう
屋根裏収納には窓を設置しましょう。
自治体によって違いはありますが、おおむね「屋根裏収納床面積の1/20までのサイズ」の窓を設置できます。
また、屋根裏収納は暗くなりやすい空間です。明かり取りのためや、風通しのためにも窓があるとよいでしょう。
屋根裏収納のまとめ
屋根裏収納によくある後悔ポイントとデメリットとして、暑さや昇降時の危険性、中の空間での動きにくさ、費用、コンセントがないことなどが挙げられます。
これらにより屋根裏収納が使いづらい空間になってしまうことで、後悔しておられる方が多くおられます。
しかし、固定資産税に影響せず収納空間を増やせるため、屋根裏収納はメリットの大きい空間です。
屋根裏収納を作る方は、固定階段を選ぶ、コンセントや窓、造作棚を設置する、床仕上げを工夫するなどの対策で、使い勝手の良い屋根裏収納を目指しましょう。



