【植えるのちょっと待った！】ジューンベリーを庭木に植えると後悔する理由と対処法を徹底解説

シンボルツリーとして人気のジューンベリー。一方で「ジューンベリー 後悔」「植えてはいけない」といった言葉も目にして不安になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、実際にジューンベリーを育てている方々のリアルな失敗談を元に、後悔する具体的な理由を徹底解説します。

後悔しないための具体的な対策もご紹介しますので、最後まで読めば、不安なくジューンベリーを迎えられますよ。

ジューンベリーで後悔…よくある5つの失敗談

「おしゃれな庭」を夢見て植えたはずのジューンベリー。

しかし、実際に育ててみると想像とは違う現実に直面することがあります。まずは、多くの方が「こんなはずじゃなかった…」と感じる5つの後悔ポイントを見ていきましょう。

後悔① 害虫・害獣が寄ってくる

ジューンベリーの魅力は、細い枝がしなやかに伸び、季節ごとに花や実をつける姿にあります。

しかし、この豊富に茂る葉や枝、そして甘い実は虫や動物たちにとっても見逃せないご馳走であり、絶好の隠れ家となってしまうのです。

アブラムシや毛虫が葉を食害するのはもちろん、思わぬ訪問者に悩まされるケースも。

ジューンベリーの木の幹に最近蜂が数匹やって来ます。10月のこの時期に花も実も無いのに何故だろうと思ってよく観察したら、幹に数箇所小さな穴が空いていて、湿った木屑がそこから出ていました。

（略）

ちなみに穴と木屑の原因を調べたら、テッポウムシの仕業の可能性だと分かり、先ほど穴に殺虫剤を注入しました。 それから1時間ほど経ちますが、まだ蜂はやって来て幹に止まり、穴の部分を探っているような様子が見られます。

出典：Yahoo!知恵袋

幹に穴を開ける「テッポウムシ」の被害にあい、その樹液を吸いに蜂まで寄ってきてしまったケースです。ジューンベリーは比較的虫が付きにくい木ですが、全く付かないわけではありません。

実際に育てていると、よく見られるのは下記のような虫です。

また、地域によっては夜行性の動物が寄ってくることもあります。

庭にジューンベリーの木があり、今たわわに実っています。 いろんな鳥が遊びに来てはついばんで可愛いなぁ、と思って見ていました。 がっ！昨日飼い犬が夜、ジューンベリーを見上げて動かないので私もその方向を見ますと、4匹くらいのハクビシン？ねこ？が木に登り器用に実を食べていたんです。

出典: Yahoo!知恵袋

とくにジューンベリーは実をつける木ですので、鳥や動物などが寄ってきやすいです。苦手な方にとってはストレスになるので注意しましょう。

後悔② 実と落ち葉の掃除が大変

ジューンベリーの魅力である「実」と、落葉樹ならではの「落ち葉」。これが、時として悩みのタネに変わります。実際にガーデニング歴30年の筆者の知人に話を聞いてみました。

ジューンベリー、花はつけるし実も付けるし紅葉するしいいよ。葉が落ちるから掃除必須だけどね。

ガーデニング歴30年　筆者知人談

落葉樹なので、秋が深まるとたくさんの葉を落とします。自分の敷地内ならまだしも、風に乗ってお隣の家や前の道路まで飛んでいくので落葉の掃除はこまめにしなければなりません。

さらに収穫しきれなかったり鳥がついばんだりして地面に落ちた実は、熟していると潰れてコンクリートや玄関アプローチを赤黒く汚してしまいます。掃除を怠ると見た目が悪いだけでなく、アリや虫が寄ってくる原因にも。

ガーデニングに慣れている方やこまめな掃除が苦にならない方なら問題ありませんが、忙しい方や掃除が苦手な方にとっては負担になる可能性があります。

後悔③ 成長が早すぎて手に負えなくなった

ジューンベリーの成長スピードは意外と早く、数年で思わぬ大きさに育つことがあります。

ラマルキーを植えてから5年経ちました。 （中略） 3mものでしたが、今では5m近くなっています。上の方はなかなか収穫出来ないようになってしまいました。ラマルキーの注意点でもあります。

出典: Yahoo!知恵袋

5年で2mも成長し、高所の実は収穫困難に。こうなると剪定も一苦労です。脚立を使っても届かず、業者に頼むとなると費用もかさみます。

さらに、鳥が食べた実のフンから思わぬ場所に芽吹いてしまうことも。

伐採した理由は実生でたくさん増えすぎるからです。 ホスタなど下草に新芽がはびこり抜くのに一苦労でした。

出典: Yahoo!知恵袋

庭のあちこちからジューンベリーの芽が出てきてしまい、雑草のように抜くのが大変で、最終的に伐採を選んだというケースも見られました。

特に小さく育てたいという方は、ジューンベリーの中でも背の低い種類を選ぶことが大切です。

後悔④ 鳥との争奪戦に敗れ、実を収穫できない

「ジューンベリーを収穫してジャムを作ったりお菓子作りにしたら楽しそう」
そんな思いからジューンベリーを植樹する方は多いです。

しかしジューンベリーの実は鳥たちの大好物。彼らは実が熟すのを待ってはくれません。
人間が「そろそろ収穫かな」と思う頃には、もうほとんど残っていない…ということも日常茶飯事です。

ジューンベリーは見た目がカワイイのですが 鳥さんが先に実を全部収穫しに来られますから 収穫しようとするとおそらくネットを被せないと難しいと思います (赤くなるまでに鳥さんが収穫されます)

出典: Yahoo!知恵袋

「鳥たちがついばむ姿も可愛い」と思えるなら良いですが、お菓子作りやジャムのために植える場合は、何のために育てているのか分からなくなってしまうかもしれません。

また、鳥が集まるということはフン害のリスクも高まります。車やウッドデッキ、洗濯物が汚される被害も後悔のポイントとしてよく挙げられます。

後悔⑤ 冬の落葉で庭が寂しい印象になる

春の花、夏の緑、秋の紅葉と、美しい姿で楽しませてくれるジューンベリー。
しかし、冬になると全ての葉を落とし、枝だけの姿になります。

このすっきりとした枝ぶりを「趣があって美しい」と感じる方もいますが、一方で「庭が寂しく見える」「殺風景だ」と言う声も多く見られます。

特に、隣家との目隠しや殺風景な壁を隠す役割をシンボルツリーに期待していた場合、冬の間はその役割を果たせません。「常緑樹にしておけばよかった…」と後悔しないように、庭木の特徴を事前にチェックしておきましょう。

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後悔しない！ジューンベリーをシンボルツリーにするためのポイント

今挙げた後悔ポイントは、植える前の計画や育て方の工夫で未然に防いだり、影響を小さくしたりすることが可能です。

ここからは、ジューンベリーと上手に付き合うための具体的な解決策を4つご紹介します。

ポイント①【害虫対策】主な虫ごとの対策方法を知っておこう

ジューンベリーは基本的には害虫被害を受けにくい木です。しかし、後悔の声でもよく見られるように、ある日突然大量のアブラムシが付いてしまうことも当然あります。

主な虫ごとの対策をまとめましたので、万が一虫がついてしまった時の対策もしっかり押さえておきましょう。なんとなく知っておくだけでも、いざという時慌てずに済みますよ。

ポイント②【植える場所】落ち葉や実の汚れを考慮しておこう

植える場所によっては落葉が隣家に落ちてしまったり、落実の汚れが目立ちやすくなったりします。植え付け前に、以下の4つのポイントをチェックしましょう。

ポイント③【剪定】簡単！大きくしない・樹形を美しく保つコツ

「大きくなりすぎて手に負えない」という問題は、適切な剪定で防げます。ただし刈り込みすぎは禁物。不要な枝を見極めて整理する「枝抜き」が大切です。

剪定する際は、必ず剪定専用のはさみやのこぎりを使用してください。代用は事故の元となります。

剪定の最適な時期は、葉が落ちた休眠期の冬（11月～2月）です。木の骨格がよく見え、どこを切れば良いか分かりやすいうえ、休眠中なので木へのダメージも最小限で済みます。

ポイント④【品種選び】目的別おすすめのジューンベリー

ジューンベリーといっても、実は様々な品種があります。それぞれの特徴を知り、ご自身の庭に合ったものを選びましょう。

ジューンベリーは根元から枝が広がる「株立ち」の樹形。場所が限られたスペースに植えるなら、樹高や樹形にも注意して選ぶと良いですよ。

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ジューンベリーの魅力！それでもやっぱり愛されている理由とは

注意点はありますが、ジューンベリーが人気な庭木であるのは変わりません。ここではジューンベリーの魅力について見ていきましょう。

季節を感じられる｜春は花、夏は実、秋は紅葉

ジューンベリーの大きな魅力は、なんといってもその四季折々の表情の豊かさです。

• 春： 芽吹きとともに、桜に似た可憐な白い花を木いっぱいに咲かせます。
• 夏： 新緑の葉の間に真っ赤な実がなります。緑と赤のコントラストが目に鮮やかです。
• 秋： 葉がオレンジや赤に色づき、美しい紅葉で庭を彩ります。
• 冬： 葉を落とし、すっと伸びた枝ぶりが現れます。繊細で洗練された樹形はガーデナーにも人気です。

うちはピクチャーウィンドウ専用に窓のど真ん中に配置したので四季を楽しんでいます。サイズ感の開花時、緑葉、黄葉は圧巻です。落葉時の枝振りも個人的には好きです。

出典: Yahoo!知恵袋

中庭を作ったりピクチャーウインドウで楽しんだり、四季の移ろいを一本で楽しめるのは嬉しいポイントですね。

収穫が楽しい｜自家製ならではのジャムやお菓子作りにも

実を収穫できた時の喜びはひとしお。 そのまま食べると、素朴で優しい甘酸っぱさが口に広がります。

そして収穫した実でジャムやジュース、果実酒を作るのも大きな楽しみの一つ。

収穫はおまけとして考えていますが、収穫時期は毎日籠一杯になるので食べきれないものは冷凍保存しています。夏にそのままのフローズンベリーは格別です。蜂蜜を付けても美味しいです。

出典: Yahoo!知恵袋

自家製のフローズンベリー。想像しただけでも美味しそうですね。 自分の庭で採れたもので作るお菓子作りもおしゃれ。これは、庭木を育てる醍醐味のひとつです。

初心者でも育てやすい丈夫さ

基本的な性質としてジューンベリーは非常に丈夫で、生命力の強い木です。

多少環境が合わなくても剪定に失敗しても、そう簡単には枯れません。 初心者でも十分に育てることができます。

この「付き合いやすさ」も、長く愛される理由の一つです。

ただし、北アメリカ原産の植物ですので暑さには弱いです。
猛暑で株が弱ることもあるので、日当たりが良すぎる場合は遮光するなどの対策をしてあげましょう。

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ジューンベリー以外で人気の庭木は？

ジューンベリーの特性を知るうちに、「うちの庭には、もしかしたら別の木の方が合うかもしれない」と考え始める方もいるでしょう。

ここでは、ジューンベリーと比較検討されることの多い人気の庭木を3種類ご紹介します。

アオダモ

涼しげで自然な樹形が美しいモクセイ科の落葉樹です。
春の白い小花、夏の新緑、秋の紅葉、そして冬に見える灰白色の美しい幹肌と、四季折々の表情を楽しめます。

• 分類
  落葉高木
• 成長速度
  年間20〜30cm程度と緩やかで、管理がしやすいのが魅力です。
• ポイント
  野球のバットの材料にもなるほど丈夫ですが、夏の強い西日や乾燥は少し苦手。半日陰から日向が適しています。

 急激に大きくしたくない、四季の変化を楽しみたい方におすすめです。

ソヨゴ

常緑樹でありながら葉が密生しすぎず、重たい印象になりません。
風に葉がそよぐ音が名前の由来で、色鮮やかな赤い実を付けます。

• 分類
  常緑広葉樹
• 成長速度
  年間20〜30cm程度と緩やか。自然と樹形が整いやすい植物です。
• ポイント
  病害虫に非常に強く比較的手がかからないため、初心者の方や忙しい方にもおすすめです。
  秋から冬にかけて雌株には可愛らしい赤い実がつきます（※実を楽しみたい場合は、購入時に「雌株」を指定しましょう）。

 庭木の手入れにあまり時間をかけられない、冬でも緑が欲しい方におすすめです。

シマトネリコ

光沢のある小さな葉が風に揺れる姿が涼しげで、洋風・モダンな住宅とも相性抜群です。

• 分類
  常緑高木
• 成長速度
  非常に早い。適切な環境では2年で1m以上成長することもあります。
• ポイント
  最大の注意点は、その成長スピード。
  あっという間に大きくなるため、美しい樹形を保つには定期的な剪定が必須です。
  剪定を怠ると手に負えなくなる可能性も。寒さにはやや弱いですが、病害虫には強いです。

 とにかく早くシンボルツリーを大きくしたい、モダンな雰囲気の庭にしたい方におすすめです。

ジューンベリーに関するQ&A

ジューンベリーを検討する際によく挙がる疑問に、Q＆A形式でお答えします。

そもそもジューンベリーってどんな木ですか？

北米を原産とするバラ科の落葉樹です。

春には白い可憐な花が咲き、6月（June）頃に収穫できる甘酸っぱい実（berry）がなることから「ジューンベリー」と名付けられました。

日本では「アメリカザイフリボク」とも呼ばれます。一本で花、新緑、果実、紅葉と四季の移ろいを楽しめるため、家のシンボルツリーとして非常に人気があります。

ジューンベリーに毒性はある？犬が実を食べても大丈夫？

実に毒性はありませんが、種子の与えすぎには注意が必要です。

ジューンベリーの「果肉」自体に毒性はありません。人間が食べるのはもちろん、犬が数粒食べてしまっても基本的には問題ないとされています。

ただし、バラ科の植物の種子には微量の「アミグダリン」という成分が含まれていることがあります。これを大量に摂取すると体内で有毒な物質に変わる可能性があるため、積極的に大量の種子を与えるのは避けてください。

ジューンベリーの花言葉は？「怖い」という噂は本当？

花言葉は「穏やかな笑顔」。怖い意味は全くありません。

他にも希望や愛情と言う花言葉も。ジューンベリーの可憐な花の姿にぴったりの、とても素敵な花言葉です。

「怖い」という噂は他の植物と混同されたものと思われます。安心して庭に迎えてあげてください。

風水ではどんな意味がある？

実のなる木は豊かさや家庭円満の象徴とされ、吉とされています。

風水において、果実が実る木は「金運」や「子宝」、「家庭運」アップにつながる縁起の良い木と考えられています。

家のシンボルとなる場所に植えることで、その家に良い気をもたらしてくれると言われています。方角としては、実りや変化を意味する西や、家庭運を司る南西などが良いとされます。

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まとめ｜ジューンベリーで後悔しないために知っておくべきこと

今回はジューンベリーで後悔しがちな5つのポイントと、その解決策、そしてジューンベリーが持つ魅力について解説しました。

家づくりは下調べをせずに進めると完成後に「え？もっと良い会社あったじゃん！調べておけばよかった〜！」と後悔する人が続出します。

そのため、まずやるべきは

建てたいエリアに、「どんな住宅会社があるのか？」を知るところから始めるのがオススメ

とはいえ、一つずつ調べていくのも大変なので、最近は、一度にカタログが取り寄せできる「一括資料請求サイト」が人気です。

しかし、一括資料請求サイトということもあり、サイト選びを間違えると、カタログが届かなかったり、強引な営業を受けることにもなります。

良質な資料請求サイトを利用して、まずは興味がある会社をピックアップしましょう。

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