イシンホームはやばい！？建てた人の評判・口コミからわかる4つの後悔ポイント

人生の三大支出と言われるマイホーム購入。気軽に何度も買い換えられるものではないので、ハウスメーカー選びで失敗は絶対に避けたいですよね。

マイホームをイシンホームで建てようと検討しているときに、ネット上でネガティブな口コミを見て不安になったという方も多いのではないでしょうか。

この記事では建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、イシンホームの評判や口コミから注意するべき点や、イシンホームをおすすめする人・おすすめしない人の特徴についても詳しく解説していきます。メリットだけではなくデメリットも知ったうえで判断したいという方も、ぜひ最後まで読んで後悔のないマイホーム作りをしてくださいね。

イシンホームが「やばい」！？購入前に知っておきたい4つの後悔ポイント

この章では、実際にイシンホームで住宅を建てた人が不満に感じたり後悔したことについて調査し、その注意点について解説していきます。契約する前にそのハウスメーカーの弱みについても知っておくことで、マイホーム作りの失敗を回避しましょう。

後悔ポイント1｜営業担当者の提案力に不満

地方の提案力ない工務店がイシンのデザインを借りて営業してる感じですね。
きちんとした工務店もあると思いますが、当たりハズレが激しい。
営業も提案しないし、契約後は放置、私のとこはハズレでした。（Yahoo!知恵袋）

イシンホームはフランチャイズで展開するハウスメーカーです。

そのため、実際に契約するのはイシンホーム本部ではなく、イシンホームに加盟している地方工務店かイシンホーム直営店（大阪・岡山・津山・広島）になります。

他社ハウスメーカーでも、営業担当者の提案力や段取りに不満を感じたという口コミは多いですが、フランチャイズ展開の場合はさらに店舗ごとの差が激しくなる傾向があります。

スムーズなやり取りのためには、次のようなことを意識しておくと良いでしょう。

前もって実現したいことや気になっていることをまとめておき、打ち合わせの履歴も残しておけば後々のトラブルも減らすことができます。失敗を減らすためにもぜひ家族で時間を取って準備しておきましょう。

後悔ポイント2｜人手不足で手続き不備などトラブルが多かった

住宅部門の社員が数名で何もかも間に合っていないようでした。

間取りの希望を出しても1割くらいしか叶えてくれず、結局自分で考えました。
とにかく社員は一生懸命やっては居る雰囲気だが人が足りていないのと、勉強不足からか後から変更の報告、勝手に変更されて後から知らされる、ソーラーの手続きの不備等多々ありました。（みん評）

工務店の人手不足は年々深刻になってきており、大手ハウスメーカーよりも人員確保に苦慮しています。人が足りないため、様々な手続きや管理を1人で行う必要が出てきますので、申請洩れなどのトラブルが発生することも少なくありません。中には契約後に間取りを勝手に変えられたというケースも。

トラブルをできるだけ避けるために、契約する工務店の担当者の人柄や対応スピードなどが信頼に足るかどうかを慎重にチェックしましょう。不安に感じる場合には契約を見送ることも検討すると良いでしょう。

ただし、仮契約後のキャンセルは申込金（一般的には10万円程度）、本契約後～着工前は手付金（住宅価格の5～10％）は返金されません。タイミングが遅くなれば違約金も発生するので、キャンセルを希望する場合には注意が必要です。

後悔ポイント3｜アフターサービスが悪い

実際建てたフランチャイズの工務店さんだけかもわからないですが、
引き渡し完了から電話の一本もなく、建てっぱなし感が強いです。
10年間アフターサービス歌ってるのに…（みん評）

イシンホームのアフターサービス内容は、契約したのがフランチャイズの工務店か直営店かによっても異なります。

下の画像はイシンホームの公式サイトに掲載されていたものですが、現時点でアフターサービスに関するページ自体が孤立ページ（削除のし忘れなどによって意図せず残っているページ）となっています。つまり、公式サイトからアフターサービスの内容を記載したページへのリンクが削除されているようです。

一方で、直営店であるイシンホーム広島の公式サイトを見ると、しっかり6か月、2年、5年、10年の定期点検実施が明記されていました。このことから、イシンホームではフランチャイズの工務店では店舗によって定期点検の有無や頻度も異なり、直営店では定められた通り定期点検を行っているようです。
参照：アフターメンテナンス＆保証について ｜イシンホーム広島

どこの加盟店で契約するかにもよりますが、アフターサービスの充実したハウスメーカーで建てたいと考えている方には、イシンホームは向いていません。

後悔ポイント4｜素材のバリエーションが少なくて不満

フロアや壁紙等の素材のバリエーションの少なさやデザイン性や耐久性について今一つの感あり。（オリコン顧客満足度）

イシンホームのユーザーからは、デザイン性への不満の声も見られました。

公式サイトには、施工事例として実際の施工写真が多く掲載されています。満足のいくデザインが無いと後悔することのないように、事前にチェックしておきましょう。
参照：イシンホーム建築実例一覧

ここでは、実際のイシンホームのデザイン例をいくつか見てみます。

イシンホームは坪単価60万円前後（オプション別）で建てられるハウスメーカーです。高級感を出すのは得意ではないので、ラグジュアリーな雰囲気にしたいと考えている方には向きません。

デザインについては好みによる部分ですので、事前に家族内で施工事例を確認しておき、自分たちに合うかどうか判断すると良いでしょう。

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イシンホームの魅力とは？実際に建てた人が実感した2つの満足ポイント

イシンホームで建てた人が満足しているポイントについても調査しました。自分たちに合うメーカーかどうか判断する検討材料にしてくださいね。

満足ポイント1｜予算内に収まるように設計してくれた

住宅ローンの予算内に収まるように基礎設計からインテリア、壁紙に至るまできちんとしたプランニングしてくれる。追加料金を支払うことがないようにナビゲーションしてくれます。（オリコン顧客満足度）

イシンホームの口コミでは、希望した予算内で設計してくれたという声が多く見られました。

ハウスメーカーで注文住宅を建てる際には、必ずと言っていいほど悩まされるのが「当初の予算をオーバーしてしまった」というケースです。住宅ローンは世帯収入の15～20％が理想的と言われているので、思いがけずオーバーする心配が少ないのは嬉しいポイントですよね。

予算を伝える時は、「外構工事費」や「手数料など」を含めたトータルのコストで〇〇〇〇万円までしか出せないということを契約前に伝えることが重要です。

一般的に契約後は値引き対応しないところがほとんどですので、予算のすり合わせは契約前に伝えましょう。また、建物本体価格だけではなく、トータルコストでいくらまで出せるのかを伝えておくのもポイントです。

満足ポイント2｜太陽光パネルの性能が良い

数多くあるハウスメーカーの中からイシンホームを選んだ理由は、太陽光発電です。毎月の住宅ローン返済が少しでも楽になるようにと、太陽光発電の設置は絶対に譲れませんでした。
太陽光発電で有名なハウスメーカーはイシンホームで、発電量や耐久性が他よりも優れています。パネルの劣化による発電量の低下もなく、非常に優れた太陽光パネルです。マイホームを建てるときの基準はそれぞれあると思いますが、太陽光パネルで選ぶならイシンホームがおすすめです。（みん評）

イシンホームが採用する太陽光パネルはマキシオン（旧サンパワー）の太陽光パネルです。各社の太陽光パネルの中でもトップクラスの性能を誇っており、40年経過した際の出力保証は驚異の88.25%。電力変換効率も22.6％と業界ナンバーワンの実力です。

ただし、大容量の太陽光パネルを設置しても住宅ローン返済が楽になるかどうかは気候条件などによります。売電単価も年々下がっているので、経済メリットがあるかどうか事前のシミュレーションをしっかり行う必要があります。

イシンホームってどういうメーカー？

イシンホームは、大容量の太陽光パネルを搭載した住宅が主力商品のハウスメーカーです。「未来ゼロエネルギー住宅」等、売電収入でローン返済額を軽減することをコンセプトにしています。その他にも、「家事が2分の1になる家」や「コロナ対策」「美容対策」といったユニークなコンセプトの家を展開しており、他社ハウスメーカーとは一線を画している会社です。

イシンホームの概要

会社名	株式会社イシン住宅研究所
本社（総合戦略本部）	岡山県津山市二宮654-4
設立	1990年5月
代表取締役社長	石原 宏明
営業拠点・支店	大阪・広島・岡山・津山
関連会社	株式会社SIソーラー

正式な会社名はイシン住宅研究所。岡山県の津山市に本社を置き、家づくりのノウハウを全国の中小工務店へ提供しています。

代表取締役の石原氏は自らを「教え魔」と称しており、同氏が全国の設計士や経営士に向けて作成した教育教材は450本を超えています。

坪単価は標準装備で60万円前後

イシンホームの坪単価は60万円前後（オプション価格は含まず）です。

多くの人はオプションをつけるので、実際には70万程になることが多いようです。現在はローコストハウスメーカーでも坪単価50万～60万ほどかかるので、イシンホームの坪単価はコストパフォーマンスの高い水準と言えます。

耐震性能へのこだわり

イシンホームでは国産のヒノキを柱材と土台に使用しています。ヒノキは他の材木と比べると成長速度が遅く価格が高くなりますが、その分木の密度が高くなるので丈夫です。さらに、梁にはレッドウッド（欧州赤松）の銘木「赤王者」を使用しています。レッドウッドは樹脂分が多いため水に強く、高温多湿な日本の気候にも適した木材です。

また、構造にも耐震へのこだわりがあります。イシンホームでは木造軸組工法とパネル工法を組み合わせたモノコック構造を採用しており、さらに減震ブレーキを80個以上使うことで地震エネルギーを抑え、地震発生時の家具の倒壊も最小限に抑えることを可能としています。

断熱性能へのこだわり

イシンホームの標準装備には、しっかりした断熱仕様が採用されています。断熱性能は窓が重要とも言われていますので、熱伝導率の低い塩化ビニール樹脂サッシが標準装備となっているのも嬉しいポイントですね。また、熱回収率93％の熱交換換気システムの性能も優秀です。

太陽光発電で作った電気を無駄にせず、しっかり蓄電や売電収入に回せるエネルギー効率の良い住宅を実現できる性能が標準装備で整うのも、イシンホームの魅力のひとつです。

イシンホームのメリット・デメリットを解説

この章ではイシンホームのメリットだけではなくデメリットについてもご紹介します。大容量の太陽光発電を搭載する際の注意点についても詳しく解説していくので、ハウスメーカー選びの検討材料としてください。

メリット｜初期投資ゼロ円で太陽光発電システムを搭載できる

太陽光パネルの設置にはパネル数によりますが150～250万円近い金額がかかるため、気になるけれど諦めるという方も多くいます。そこで、イシンホームではリースを利用することで初期投資ゼロ円で太陽光発電システムを導入できるようにしています。

となるので、この売電収入から太陽光パネルのリース料金を支払うことで、実質無料で太陽光発電システムを搭載できるという趣旨になっています。

さらに、イシンホームが採用しているマキシオンの太陽光パネルは、業界内でも発電力・耐久性ともにトップクラスの高機能であるため、長期的に見ても非常に優れた太陽光発電システムとなっています。

一方で、この実質無料の仕組みについては注意点もあります。

2025年の買取単価は10kW以上は11.5円、10kW未満は15円となっています。以上を踏まえたうえで、経済メリットがどれくらいあるかを慎重に検討すると良いでしょう。

メリット｜モノコック構造と減震装置で地震に強い

イシンホームの構造体は、木造軸組工法とパネル工法を組み合わせたモノコック構造です。多面体で支える仕組みのため、従来工法の木造軸組みよりも耐震性において優れています。
さらに、減震ブレーキを80個以上使うことで地震エネルギーを抑え、地震発生時の家具の倒壊も最小限に抑えることを可能としています。

耐震等級については標準では取得していないようですので、希望する場合には必ず耐震等級3の取得を申請しておきましょう。その際、申請にかかる費用は別途発生するので注意してくださいね。

メリット｜断熱性能の良い住宅が標準装備で実現できる

標準装備でも十分な断熱性能を実現できるのも、イシンホームのメリットのひとつです。

特にこだわっている換気システムは熱交換率約93％を実現しています。

同じくトップクラスの換気システムを持っている一条工務店では熱交換率90％以上ですので、イシンホームの換気システムは一条工務店と同等かそれ以上ということになりますね。

部屋の温度を一定に保ったまま換気ができるので、エネルギー効率が良い住宅を実現できます。

デメリット｜フランチャイズなので店舗によって対応力にバラツキがある

イシンホームは工務店とフランチャイズ契約を結ぶ方法をとっているため、各店舗によって技術的な差やアフターサービスの対応、標準装備、価格についてもバラつきがあります。

フランチャイズ方式のメリットとしては、中間マージンを削減できるためコストを下げられる、つまり価格を抑えて販売できるという点があります。

一方で、もし契約した工務店が倒産してしまった場合、本部であるイシンホームが保証してくれるわけではないので注意が必要となります。自分が契約する予定の工務店の情報も事前に調べたうえで、慎重に検討すると良いでしょう。

また、同じ商品でも工務店によって価格も違いますので、近くにイシンホームのフランチャイズ店が複数ある場合には相見積もりを取ることが望ましいですね。

デメリット｜アフターサービス内容が店舗によって異なる

イシンホームのアフターサービスは契約する店舗によって内容が異なります。

調査したところ、直営店であるイシンホーム広島は充実したアフターサービスを提供していました。初期保証20年に加え、有料メンテナンスにより最長60年の長期保証がついています。定期検査も6か月、2年、5年、10年とあるので安心です。

一方、西東京にあるイシンホーム加盟店であるキャナエル設計株式会社では初期保証10年、長期保証はオプションで30年となっていました。
参照：キャナエル設計株式会社

このように、イシンホームは契約する店舗によってアフターサービス内容が大きく異なります。この点は、実際に契約する工務店によく確認しておくと良いですね。

イシンホームの商品展開と特徴

イシンホームの商品ラインナップは、他のハウスメーカーと比べてユニークな切り口で売り出しています。売電収入によってガレージ付き住宅をお手頃価格で実現する商品や、ウイルス対策を前面に押し出した商品、美容に着目した商品など他では見ないものが多くあります。

ここでは、そんなユニークな商品ラインナップをひとつひとつ解説していきます。

サンクス・ZEGA

大容量ソーラーパネル・大型蓄電池・ソーラー給湯が標準装備された、ZEH住宅の商品です。ソーラー給湯と蓄電池の併用となると大容量の太陽光パネルの設置が前提となるのでハードルは高いですが、イシンホームでは初期投資はかかりませんので条件が合えば光熱費の心配のない生活が実現できるかもしれません。

売電単価の減額や金利上昇リスクも高まっているので、実際の経済メリットについては最新の数値からシミュレーションを行って判断しましょう。

GX-ZEGA

憧れのガレージ付きの豪邸を、売電収入のメリットによって安く手に入れられるというコンセプトの商品です。10kW以上の太陽光パネルが標準装備となっており、都心部向けの商品はインナーガレージに加えてホームエレベーターも搭載されています。

10kW以上の太陽光パネル設置は固定資産税の対象となります。現在の売電価格でも経済メリットがあるかシミュレーションを入念に行ってから、検討するようにしましょう。

ウイルスファイターMAX

LED蛍光灯や除菌衣類袋、光触媒クロスを採用した玄関をはじめ、シャワーヘッドにも使われるナノバブルウォーターを使った洗面台や洗濯機など、徹底した除菌・抗菌対策を意識した商品となっています。

LED蛍光灯については直接照射された部分が殺菌される仕組みのため、陰になる部分には効果はありませんが、黒カビやにおいの原因菌にも効くので便利ですね。

ビューティーセブン

美容面に着目した商品です。住宅と美容ってどう関係あるの？と疑問に思われる方が多いと思います。イシンホームのビューティーセブンの特徴はこのようになっています。

紫外線カットや掃除いらずのお風呂など、美容にこだわりがない人でも嬉しいポイントもあり実用的です。気になる方はぜひ、お近くのイシンホーム取り扱い店でチェックしてみてください。

まとめ｜イシンホームの評判が「やばい」？その特徴と注意点

この記事ではイシンホームの評判について調査し、注意点も詳しく解説してきました。

後悔のない理想の住まいを実現するためには、そのハウスメーカーの強みや弱みを知ることが重要です。

また、一社だけではなく複数のハウスメーカーを比較するとより良い選択肢が見つかるでしょう。一括資料請求サービスを使えば各ハウスメーカーの情報を簡単に集めることができます。ぜひ積極的に利用して、理想のハウスメーカーを見つけてくださいね。