【2025年最新】一条工務店の坪単価はいくら？オーナーアンケート調査や見積書から徹底分析！

「家は性能」というキャッチコピー通り、圧倒的な断熱・気密性能で高い支持を得ている一条工務店。しかし、近年の資材高騰や高性能化に伴い、建築費用は年々上昇しています。

この記事では、建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、最新の一条工務店オーナーへのアンケート調査結果や、実際の見積書から坪単価や建築費用総額を徹底調査しました。

最上位モデルからコスパ重視の規格住宅まで価格情報を網羅しているので、一条工務店の相場を知りたい方はぜひチェックしていきましょう。

一条工務店の坪単価｜オーナーの約8割が坪96万円以上

一条工務店を検討している方に話を聞くと、こういった声をよく聞きます。

坪単価80万円はネット上にある古い情報であったり、オプションを入れない本体価格だけの価格です。

ここでは現在の資材価格や人件費を考慮し、多くの施主が採用するオプションなどを入れると、実際の坪単価はいくらになるのか見てみましょう。

SNSでの調査結果｜一条工務店オーナーの坪単価は？

一条工務店で家を建てたオーナーは、実際いくら支払っているのでしょうか。SNSで行われた、2025年直近のアンケート調査の結果を見ていきましょう。

アンケートでは、工事請負代金を施工面積で割った坪単価について、以下の回答結果となりました。

• 〜80万円： 7.6%
• 81〜95万円： 10.2%
• 96〜110万円： 41.6%
• 111万円〜： 40.6%

このデータから分かるのは、全体の8割以上が坪単価96万円以上の価格帯で着工しているということです。

この価格は各種オプションを入れた金額ですので、標準仕様で建てるならもっと低価格で建てることも可能です。

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一条工務店の商品別坪単価と建築費用総額

一条工務店には性能と意匠を極めたフラッグシップモデルから、コストパフォーマンスを追求した規格住宅まで複数のラインナップがあります。

ここでは2025年11月時点の実際の見積もり価格から、延床面積約33坪の場合の各モデルの費用目安をまとめました。

商品別の坪単価・建築費用総額

商品名	坪単価（本体）	本体価格	建築費用総額目安
グランスマート GRAND SMART	82.0万円	2,744万円	3,736万円
アイ・スマート i-smart	79.9万円	2,674万円	3,666万円
アイ・キューブ i-cube	73.9万円	2,472万円	3,460万円
アイ・スマイルプラス i-smile+	70.5万円	2,360万円	3,370万円
アイ・スマイル i-smile	66.6万円	2,228万円	3,204万円
ハグミー HUGme	57.2万円	1,912万円	2,889万円

上記の建築費用には、本体価格以外に以下の項目が含まれています。

• 申請・基礎関連：確認申請、仮設工事、給排水工事、ベタ基礎
• 設備・インテリア：カップボード、照明器具、カーテン、テレビアンテナ、太陽光発電＆蓄電池パッケージ
• 外部・その他：外構工事（予算200万円分）、火災保険、借入・登記等の諸費用

解体工事、水道引込工事、地盤調査による改良工事などは別途見積もりとなるため、土地の条件によってはさらに費用が加算される点に注意が必要です。

また前述通り、実際には太陽光・蓄電池のグレード・容量アップや仕様変更などのオプションを入れる方が大半なので、この金額を最低ラインとして考えておくと良いでしょう。

各商品の性能・特徴

一条工務店の代表的な商品の特徴や性能をまとめました。気になる商品をタップすると詳細が確認できます。

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本体価格以外にかかる付帯工事・諸費用・オプション価格

一条工務店の坪単価を検討する際、建物本体の価格に加えて、さらに数百万円単位の費用が必要になります。

ここからは実際の一条工務店グランスマートのオーナーの見積書から、本体価格以外にかかる費用を見ていきましょう。

項目	金額（税込）	内容・備考
建築申請・その他業務	362,800円	長期優良住宅の申請や諸手続きにかかる事務費用
付帯・屋外給排水等工事	1,794,000円	水道やガスの引き込みなど、生活インフラの整備に必要な工事
標準仕様外工事	2,102,700円	ベタ基礎への変更や、標準仕様に含まれない造作などの追加費用
太陽光・蓄電池	1,925,700円	一条工務店で採用率の高い太陽光発電と蓄電池のパッケージ費用
消費税 (10%)	2,895,380円	上記項目および本体工事費にかかる税金

こちらの見積もり例では、本体工事以外に900万以上かかっている計算です。

特に標準仕様外工事や太陽光・蓄電池は金額が大きく、坪単価を押し上げる大きな要因となっていることがわかります。

一条工務店は他社と比べて高い？安い？

各メーカーを坪単価で比較したとき、一条工務店が安いのか高いのかわかりづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、一条工務店で建てた方の坪単価で最も多い価格帯75〜100万円を他社と比較してみましょう。

ハウスメーカー	坪単価目安	特徴
一条工務店	75〜100万円	断熱性能トップクラス。全館床暖房など住宅性能重視派に人気。
ミサワホーム	100〜120万円	大収納空間付き「蔵のある家」が代名詞。
セキスイハイム	90～110万円	工場生産のユニット工法で精度が高い。価格も抑えられるのでソーラーパネル・蓄電池のセット提案が得意。
パナソニックホームズ	120～140万円	鉄骨造メーカー。耐震性が高く全壊・半壊時の補修費用を保証。
ダイワハウス	85～148万円	売上高業界トップ。ジーヴォグランウッドは性能も自由度も高く圧倒的。安価な規格住宅も人気。
住友林業	125万円～	木材商社ゆえに「木」の選択肢が豊富。床材にこだわりたいなら要チェック。
ヘーベルハウス	105～115万円	外壁に軽量コンクリートALC「ヘーベル」を採用し、耐火・耐震に強い。大空間も得意。
三井ホーム	70～130万円	洋風デザインが得意。全館空調とも相性◎。規格住宅から建物価格1億円越えの豪邸まで対応。
積水ハウス	120～150万円	一邸一設計を徹底。ライフスタイルや立地条件から細やかな配慮のある提案、設計自由度の高さが特徴。

多くのオーナーが坪単価96万円以上であることを考慮すると、ミサワホーム、セキスイハイム、ヘーベルハウスも同価格帯と考えてよいでしょう。

規格住宅まで視野に入れれば、ダイワハウスや三井ホームも選択肢に入ります。

ただし一条工務店の場合は全館床暖房や高性能断熱が標準化されているため、同等の性能を他社で実現しようとオプションを追加していくと、結果的に一条工務店の方が割安になるケースも多いです。

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一条工務店最大のメリット「光熱費の安さ」を考えたら買い？

一条工務店を選ぶ最大の動機として挙げられるのが、業界トップクラスの断熱・気密性能による「光熱費の安さ」です。

今気付いたけど、一条工務店の電気代やばすぎる。
子供いて毎日風呂入れて冬は全館床暖、夏はエアコン二台フル稼働、食洗機、洗濯乾燥機、お掃除ロボ使ってんのに１年間で12〜3月以外は0円。（年間電気代は31000円）。それに加え太陽光の売電で20万は入るから約17万のプラス。なんやこの性能の高さは。

出典：X

外気温の影響を受けにくい高性能な断熱材と全館床暖房が標準的であり、冬場の暖房費を一般住宅と比較して大幅に抑えられます。

一般的な二人以上の世帯の月平均電気料金は12,913円です。太陽光パネル・蓄電池の導入でこの費用が無くなるとすると、15年で約232万円の節約になります。

また、塗り替え不要なハイドロテクトタイルを採用すれば外壁のメンテナンスコストもグッと抑えられます。

ハイドロテクトタイルはグラン・スマートでは標準仕様ですが、アイ・スマートやアイ・キューブではオプションなので約37万〜46万円プラスです。

出典
統計局ホームページ/家計調査報告

申込金に100万円かかるって本当？違う会社にしたくなったら返金される？

一条工務店では、本格的な家づくりをスタートさせる仮契約のタイミングで、100万円を支払う必要があります。

これは「預り金」であり、最終的には建築費用の一部として充当されるため、追加で発生する手数料ではありません。

万が一、契約後にキャンセルしたくなった場合、この100万円がどうなるのか解説します。

解約タイミングと返金される金額の目安

契約後に解約する場合、返金額はどこまで工程が進んでいるかによって異なります。

• 敷地調査前
  100万円が全額返金されます。
• 敷地調査完了後
  調査実費を差し引いた約80万円が返金されます。
• 打ち合わせ・最終仕様確認後
  すでに設計図面作成などの実務が進行しているため、引かれる実費が増え返金額はさらに減少します。

一条工務店との打ち合わせが進むと、図面や仕様を確定させる最終仕様確認を行い、その後に工事着手承諾という手続きがあります。

この工事着手承諾をすると、部材の発注や工場での生産準備が始まるため申込金の返金はもちろん、それ以上に費用が発生する段階に入ります。

申込金のメリット｜「契約時の坪単価」で固定できる

申込金を払う最大のメリットは、仮契約を結んだ時点の坪単価が適用されるという点です。

家づくりは契約から着工まで半年以上かかることも珍しくありません。

その間に資材価格が上昇し、メーカーが坪単価を値上げしても、仮契約を済ませていれば大きな影響を受けないので安心です。

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一条工務店に関するよくある質問

2025年にさらなる値上げはある？

一条工務店に限らず、住宅業界全体で坪単価は上昇傾向にあります。

2025年5月のオーナーアンケートでも坪96万円以上が最多層となっており、数年前の相場観は通用しなくなっているのが現状です。

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40坪の家を建てるための年収目安は？

40坪の場合、総額で4,500万円を超えるケースが多く見られます。

現在の金利状況や一条工務店の価格帯を考慮すると、世帯年収で800万〜1,000万円以上、あるいは相応の自己資金が安定した資金計画の目安となります。

土地から購入する場合は土地代も必要なので希望エリアの地価もチェックしておきましょう。

参考
地価公示 – 国土交通省

地域によってはグラン・スマートが建てられないことがあるって本当？

建物自体は建てられますが、グラン・スマート最大の特徴である「高性能ウレタンフォーム」が使用できないエリアがあります。

「新防火地域」などに指定されている場合、防火規制の関係でウレタンフォームの使用が認められず、断熱材をEPS（発泡スチロール系の断熱材）に変更する必要があります。

この場合、以下のような影響が出ることに注意が必要です。

• 断熱性能の変化：断熱材がEPSに変わるため、性能としてはアイ・キューブと同等になります。
• オプションの制限：断熱材の変更に伴い、人気オプションの「さらぽか空調」が選べなくなるほか、防火上の理由でリビング階段などが制限されるケースがあります。

断熱材がウレタンからEPSに下がる分、坪単価は約1.5万円安くなる面も。

土地の規制を事前に確認し、納得した上で商品選びを行うことが重要です。

まとめ｜一条工務店で予算オーバーを防ぐために

コストパフォーマンスが高い一条工務店ですが、最上位モデルのグラン・スマートになると坪単価が100万円を超えるオーナーが多いです。

後悔しない家づくりのために、最後にポイントを再確認しましょう。

家づくりは下調べをせずに進めると完成後に「え？もっと良い会社あったじゃん！調べておけばよかった〜！」と後悔する人が続出します。

そのため、まずやるべきは

建てたいエリアに、「どんな住宅会社があるのか？」を知るところから始めるのがオススメ

とはいえ、一つずつ調べていくのも大変なので、最近は、一度にカタログが取り寄せできる「一括資料請求サイト」が人気です。

しかし、一括資料請求サイトということもあり、サイト選びを間違えると、カタログが届かなかったり、強引な営業を受けることにもなります。

良質な資料請求サイトを利用して、まずは興味がある会社をピックアップしましょう。

たくさんの中から最もおすすめな資料請求サイトは、下記の3つ

この3つは、大手企業が運営しており、登録されている住宅会社は厳しい審査をクリアしている会社のみです。

そのため、カタログを取り寄せたからといって強引な営業をしてこないため、まずはカタログを集めて情報収集する家づくり初心者さんには大変メリットの大きいサービスです。

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