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注文住宅を安くする9つの方法|費用を抑えて理想の家を建てるコツ

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注文住宅を安く建てる
悩んでいる人

注文住宅を安く建てることってできるの?せっかく建てるならしっかりした家を低価格で買いたいけど、やっぱり難しいのかな。

注文住宅で「こだわる所はこだわりたいけれど、できるだけ費用を抑えて安く建てたい。」という方は多いでしょう。結論から言えば、注文住宅を安く建てる方法はいくつかあります。

ぽりんき

間取りやメーカー選びを工夫することで100万円以上の節約になることも!規格住宅やセミオーダープランを利用すれば、憧れのハウスメーカーで安く建てることもできますよ。

この記事では建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、注文住宅を安く実現するための具体的な方法を土地・ハウスメーカー選び・建物に分けて解説していきます。あわせて、住宅を安く建てるときの注意点も解説していますので、今後マイホームを建てようと検討している方の参考になれば幸いです。

この記事の要点

注文住宅を安く建てるコツ

  • 複数のハウスメーカーを比較する
  • お金をかける優先順位や妥協点を明確にする
  • ランニングコストも考慮して素材を選ぶ
  • 規格住宅・セミオーダープランを検討する

安さを重視するとかえってコストが高くなるものも。素材等は注意して検討しましょう。

ぽりんき
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目次

注文住宅を安く建てる具体的な方法|土地・メーカー編

注文住宅を安く建てるには土地やハウスメーカーも適切なものを選ぶ必要があります。ここでは注文住宅を安く建てるための土地・メーカー選びのポイントを解説していきます。

地盤が強い土地を選ぶ

なるべく液状化リスクの少ない地盤の強い土地を選びましょう。

土地をこれから買う場合、地盤が強い土地を選ぶことが望ましいです。地盤が軟弱な土地に家を建てる場合、地盤改良費に100万円かかることもあります。ハザードマップなどで土地の液状化リスクなどを調べておけば、高額な地盤改良費をかけることなく家を建てられますよ。

その土地の地盤情報は、国土交通省や国土地理院の地盤情報検索サイトや、各自治体が公表しているハザードマップが参考になります。
国土地盤情報検索サイト「KuniJiban」

【裏技】紹介制度を利用して割引してもらう

気になっているハウスメーカーを紹介してくれる人がいないか探してみましょう。

ハウスメーカーの紹介割引を利用すると本体価格の3%前後の割引を受けることが可能です。

紹介割引とは
そのハウスメーカーの施主や関係者から紹介を受けることで割引を受けられる制度

割引率は本体価格の3%前後となり、建物価格が3000万円であれば90万程度の割引になります。希望しているメーカーを紹介してくれる人に出会えれば、大きくコストカットできる制度です。

当サイトでも紹介可能なメーカーが多数ありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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標準仕様が自分の希望に合うメーカーで建てる

ハウスメーカー選びはそのメーカーの標準仕様に注目しましょう。

注文住宅でコストが嵩む原因は、内装や設備などのオプションです。カタログや住宅展示場を見に行くと、そのメーカーの最高グレードの住宅を見ることができます。すると憧れや理想が高くなり、つい色々なオプションをつけてしまいがちです。気づけば予算より数百万円オーバーしてしまったということもよくあります。

標準仕様が自分の好みや希望に合ったものであればオプションを採用しなくても良いので、その分コストを抑えることが可能です。ハウスメーカーを選ぶときは、標準仕様がどういったものかにも着目してみると良いですね。

規格住宅やセミオーダープランのあるメーカーを選ぶ

規格住宅やセミオーダープランを扱うハウスメーカーなら安定した品質の家を低価格で実現可能です。

住宅価格が高騰している昨今で注目されているのが規格住宅やセミオーダープランです。

  • 規格住宅とは
    プロが選んだ間取りやデザインの中から選ぶプラン。制約が多いが工期も短く、安価に建てられることが多い。
  • セミオーダープランとは
    間取りや仕様はある程度自由だが、キッチンなどの設備や建材は限られたものからしか選べない。規格住宅より高くなるが自由設計の注文住宅よりは安価。

自由設計の注文住宅と比べて制約が多くなりますが、高性能な住宅を安価に建てられると人気が高くなってきています。ハウスメーカーを選ぶときは、規格住宅やセミオーダー商品を取り扱っているかにも注目してみましょう。

注文住宅を安く建てる具体的な方法|建物編

注文住宅を安く建てる具体的な方法|建物編
出典:一建設

間取りや設備を工夫することは、大きなコストカットに繋がります。ここでは、間取りや設備を選ぶ際に節約できるポイントについて詳しく見ていきましょう。

重視する場所を1~2か所に絞る

カタログや住宅展示場に展示されている家は、そのハウスメーカーの最高グレードのものであることがほとんどです。そのため、「展示場で見たあのキッチンが良いよね」「間取りはカタログで見たあの形にしよう」と知らず知らずオプションを積み重ねていき、気づいたら予算より数百万円オーバーしていたというケースが多いです。

ですが、せっかくの注文住宅ですので、こだわるところはこだわりたいですよね。

そこで、オプションを採用してグレードを上げるところを1~2か所に絞っておくことを強くおすすめします。

どこにオプションを採用するかは家族の意見を取り入れ、慎重に選ぶことが大切です。ネット上の意見や知人などの意見を聞くことも大事ですが、結局のところその家で暮らしていくのはあなた自身ですので、お金をかけるところは自分たちの趣味嗜好に合わせることが正解です。他人が「キッチンは絶対ハイグレード」と言っても、自分たちがそうと思わなければキッチンを標準仕様にしてコストを抑えるのもアリです。特に水回りの設備は標準とオプションで倍近い価格差がつくこともあるため、よく検討する必要がありますね。

建物の形をシンプルにする

建物の形を凹凸の少ない四角形などシンプルな形にすると、コストを抑えて建てることができます。

下の画像は一建設のココカラオリジナルという商品ですが、このようなキューブ型の形の建物であれば必要な柱や壁が少なく済むので、コストを抑えるという意味で理想的です。キューブ型は無駄がないので全体としてモダンな印象にまとまりますよ。

建物の形をシンプルにする
参照:一建設

逆に、下の画像のように凹凸が多い形にすると高級感を演出することができます。その一方で必要な建材が一気に多くなるので、建築コストは跳ね上がります。画像は三井ホームのグランフリーという商品です。

三井ホーム
参照:三井ホーム

凹凸や複雑なデザインは汚れがたまりやすく、メンテナンスの手間が増えるというデメリットもあります。シンプルな形状や外壁デザインを選ぶことで、メンテナンスコストの削減にもつながりますよ。

水回りの設備は一か所にまとめる

水回りの設備(キッチン、浴室、トイレ、洗面所)は一か所にまとめて配置しましょう。

水回りの設備をできるだけまとめて配置することで、 配管距離を短縮することができます。水道管や排水管、ガス管などの配管距離が短くなれば、その分材料費や施工費の削減になります。

配管が一か所にまとまっているため故障時の点検や修理も容易になり、メンテナンスの費用も抑えられるのもメリットです。

長期的視点でのコスト削減

初期費用だけではなく、ランニングコストにも着目しましょう。

ここで言うランニングコストとは住宅を維持するためにかかる費用で、具体的には光熱費や修繕費、固定資産税などが含まれます。

例えば、高気密・高断熱の住宅を選べば、冷暖房効率が上がり光熱費を削減できます。また、耐久性の高い外壁や屋根材を使用することで、将来的な修繕頻度を減らし維持費を抑えられます。

ただし、耐久性の高い素材は高価であることが多く、メンテナンス費用も通常より高くなるケースもあります。そのためハウスメーカーの担当者に実際に係る費用をシミュレーションしてもらい、納得の上で採用することが望ましいでしょう。

施主支給を検討する

施主支給(せしゅしきゅう)」とは照明やエアコンなどの住宅設備を施主が自ら購入し、施工業者に支給して取り付けてもらうことをいいます。

住宅設備はハウスメーカーで購入して取り付けるのが一般的ですが、エアコンや照明などを自分で安く購入してきて取り付けてもらう施主支給という方法も。

ハウスメーカーによっては施主支給はNGというところもあるので、検討する場合は最初から話を通しておくと良いでしょう。

住宅の安さを重視するときの注意点

住宅を安く建てることを重視すると、後々問題が起こるのではないかと不安に思う方も多いと思います。ここでは、安さを重視する時の注意点について解説していきます。これを読めば、どんなことに注意してコストを抑えていけばいいのかがわかるようになりますよ。

坪単価の誤解に注意

坪単価だけでハウスメーカーを比較するのは危険です。

ハウスメーカーを探しているときに、「坪単価」という言葉を何度も目にしたことがあると思います。この坪単価は建物本体の価格を建物の床面積の合計(建物延床面積)で割った価格であり、その建物の1坪当たりの価格がいくらかを指しています。

坪とは
1坪=3.30578㎡(およそ2畳分)

坪単価の計算式
坪単価=建物本体価格÷建物延床面積(坪)
(例)建物本体価格:3,000万円、建物延床面積:30坪の場合、坪単価は100万円。
3,000万円÷30坪=100万円/坪

坪単価がわかれば、そのハウスメーカーが安いのか高いのか判断できるのではと思いますよね。ところがこの坪単価はハウスメーカーによって計算方法が微妙に異なるので注意が必要です。

どういうことかというと、坪単価の計算式にある「建物本体価格」に含む費用の範囲がメーカーによって異なるのです。例えば、照明や空調設備の設置工事、配管工事などの費用や外観工事費用まで含めて坪単価を算出している会社もあれば、全く含めず建物本体だけの価格で算出している会社もあります。そのため、坪単価だけでハウスメーカーの比較をすることは難しいと言えます。

坪単価が高くても標準仕様がパッとしないデザインが多いところや、逆に坪単価が安いのに標準仕様のグレードが高いところもあります。坪単価だけでなく、標準仕様やフォロー体制の充実にも着目して比較検討すると良い結果になるでしょう。

無理な値下げ交渉に注意

無理な値下げ交渉は施工の粗さにも繋がり、結果として高くつくことも。

ハウスメーカーに無理な値下げ交渉を行うと、メーカーはコストを削減する必要が生じるため、使用する材料や設備のグレードは当然下がります。また、施工期間を短くするために工事の仕上がりが粗くなるリスクも。施工ミスなどのトラブルに発展する可能性も高くなります。

また、ハウスメーカーはアフターフォローでも長期にわたってお付き合いしていくパートナーですので、信頼関係に亀裂が入るような交渉は避けた方が良いでしょう。

安さを重視しすぎてはいけない項目

住宅を安く建てる時でも、断熱性・気密性・耐震性の3つには最低限投資しておきましょう。

断熱性
断熱性は外気を遮断し、室内温度を一定に保つ性能を指します。断熱性が高い住宅は夏は涼しく冬は暖かいため、冷暖房の使用を抑えられ、光熱費を大幅に削減可能です。断熱材の厚みや性能、窓の二重ガラス化も効果的です。断熱性が低いと室内外の温度差によって結露が発生し、建物の劣化につながることもあるので注意が必要です。


気密性
気密性は建物内外の空気の漏れを防ぐ性能を指します。気密性が高ければ冷暖房の効率が一層向上し、光熱費を削減できます。また、室内の温度ムラが減り快適さが向上するメリットも。一方、気密性が低い住宅は外気が入り込み、冷暖房効果が低下して光熱費が増加するだけでなく、湿気やカビの原因にもなります。気密性を確保するには施工の丁寧さが重要で、隙間のない断熱材の設置や高性能なサッシの使用が望ましいです。


耐震性
耐震性は、地震の揺れに対して建物が倒壊や損傷を防ぐ能力を指します。日本は地震が多いため、住宅に高い耐震性を持たせることは必須と言って良いでしょう。耐震性は建物全体の構造や設計だけでなく、基礎部分や使用する建材、施工技術にも影響を受けます。耐震性能3の建物は地震保険の割引率が上がるメリットもあるのでぜひ検討してくださいね。

ローコストハウスメーカーおすすめ5選

ここからはローコストで建てられるハウスメーカーの中からおすすめの5社をご紹介します。安いだけではなく、コストパフォーマンスにも優れるハウスメーカーですので、ぜひ参考材料としてくださいね。

一建設|坪単価60万円前後

一建設は飯田グループホールディングス傘下のハウスメーカーです。年間なんと1万棟分の資材を仕入れており、そのスケールメリットを活かした低コストでの建築を可能としています。首都圏における坪単価は57万~61万円程度となっています。

コストを抑えつつも、住宅性能評価5分野で最高等級取得を標準としておりコストパフォーマンスに優れた住宅を提供している会社です。

一建設の注文住宅公式サイトはこちら>>一建設株式会社

 パパまるハウス|坪単価43万~60万円程度

パパまるハウスはヒノキヤグループ傘下の規格住宅専門ハウスメーカーです。間取りがある程度決まっているので自由度が低いですが、多様な商品展開がありますので、ライフプランに合った間取り・デザインを選ぶことができます。

規格住宅は価格のわかりやすさも魅力の一つですよね。坪単価は商品によって差があり、安価なプランですと坪単価43万円(本体価格のみ)から用意されています。パパまるハウスについて詳しく解説している記事もあるので、併せて確認してみてください。

パパまるハウス公式サイトはこちら>>パパまるハウス

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アーネストワン|坪単価50万~60万円

アーネストワンも飯田グループの傘下企業の1つです。一建設同様、スケールメリットを活かした大量発注・低コスト実現で、安価で高品質な住宅を提供するハウスメーカーです。

住宅性能表示制度5分野7項目において、全棟最高等級を取得しているので性能も問題ありません。

アーネストワン公式サイトはこちら>>>アーネストワン

 オープンハウス|土地込み3,900~6,000万円代(東京・埼玉)

オープンハウス・ディベロップメントの注文住宅はベースとなるプランを基に、間取りの変更や設備を選べるセミオーダータイプとなっています。年間の建築棟数が多く、スケールメリットを活かしたコスト削減を可能としています。

土地選びから施工まで一貫して行っているため、初めてのマイホームでもスムーズな家づくりが可能です。オープンハウスは土地の仕入れにも強みがあり、都心の好立地も低価格で提供しているのが特徴です。独自のノウハウによって、いびつな形の土地でも最適な設計でユーザーのニーズに合う住まいを作ることを得意としています。

土地にこだわりがある方は一度オープンハウスを検討してみてはいかがでしょうか。

オープンハウスの公式サイトはこちら>>>オープンハウス

レオハウス|坪単価57万円前後

レオハウスはヤマダホームズグループのハウスメーカーです。完全自由設計から規格住宅まで取り扱っており、様々なニーズに答える豊富な商品展開が特徴です。

セミオーダー型規格住宅「Y Limited」は、間取り45パターン以上の組み合わせから選ぶことができ、屋根デザインなども好みのものを選択可能です。

レオハウス公式サイトはこちら>>>レオハウス

まとめ|賢くコストカットして理想のマイホームを実現しよう

この記事では注文住宅を安く建てる方法について詳しく解説してきました。安く済ませると帰ってトータルコストが上がってしまうものもあるので、この記事を読んでしっかり知識を付け、理想の快適な住まいを手に入れましょう。

この記事のまとめ

注文住宅を安く建てるには、事前の情報収集やオプション採用を最低限にするなど工夫が必要です。

【注文住宅を安く建てる方法】

  • 地盤が強い土地を選ぶ
  • 紹介割引を利用する
  • 標準仕様が自分の希望に合うメーカーで建てる
  • 規格住宅やセミオーダープランを選ぶ
  • オプション採用は1~2か所に絞る
  • 建物の形をシンプルにする
  • 水回りの設備は一か所にまとめる
  • ランニングコストを削減する
  • 施主支給を検討する

【注意点】

  • 坪単価だけに惑わされてはいけない
  • 無理な値下げ交渉はしない
  • 断熱性や気密性、耐震性能は安さを重視しない

注文住宅を安くするには、形状や仕様、土地選びなどの工夫が重要です。一つひとつを検討することで、理想の家をより手ごろな価格で実現できます。

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後悔のない理想の住まいを実現するためには、そのハウスメーカーの強みや弱みを知ることが重要です。

また、一社だけではなく複数のハウスメーカーを比較するとより良い選択肢が見つかるでしょう。一括資料請求サービスを使えば各ハウスメーカーの情報を簡単に集めることができます。ぜひ積極的に利用して、理想のハウスメーカーを見つけてくださいね。

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