注文住宅を建てようと思うんだけど、アイデアがなかなか思いつかない。
せっかくだから、とびきり素敵なお気に入りの家にしたい!
新築注文住宅を建てるとき、間取りやデザインをどうするか悩んでなかなか決められないという方は多いのではないでしょうか。高い買い物だから失敗できないというプレッシャーと、とびきりお気に入りのマイホームを作りたいというワクワク感。家族で色々なアイデアを出し合って形にしていくのは、とても楽しいですよね。
自由に設計できるのが注文住宅の醍醐味ですが、一方で選択肢が多すぎて悩んでしまうこともあるでしょう。
そこで、この記事では建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、新築注文住宅に取り入れたいアイデアをLDK、収納、玄関などに分けてたっぷり集めました。どのアイデアも生活のしやすさや心地よさを格段に上げる工夫がされています。気になったアイデアはメモやスクショを取っておいて、理想のマイホーム作りの参考材料にぜひ使ってくださいね。
リビングにスキップフロアを作って空間に変化をつけたり、水回りとファミリークローゼットをまとめる家事楽動線は、忙しい子育て世代にもおすすめのアイデアです。
玄関に大きなピクチャーウィンドウを設置して光を取り入れたり、反対にあえて暗めにすることでリビングの開放感を強調するなど、玄関ひとつ取っても施主の考え方によって様々な形を見せます。
多くのアイデアを吸収して、自分なりの理想のマイホームを実現しましょう。
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【LDK】新築注文住宅に取り入れたいアイデア7選
家族の憩いの場になるリビング、ダイニング、そしてキッチン。天井高や床高を変えたりするとグッと印象がかわるので、この章で取り上げる建築例を参考に、ぜひ理想のLDKを実現してください。
1_スキップフロアを作って空間に変化を
1階と2階の間に設けられることが多いスキップフロアですが、この建築例ではリビングにスキップフロアを作ることで空間に変化を出しています。本や書類が出し入れしやすい収納棚と備え付けのデスクを設置し、勉強や仕事もしやすいスペースになっていますね。一段上のスペースになるだけで気分の切り替えがしやすく、集中して作業ができそうです。
2_天井高を変えることで”場”を分ける
リビングとダイニングで気分を変えたいという方もいらっしゃいますよね。こちらの例では、リビングの天井高を上げ、ダイニングキッチンは低めの天井にすることでエリア分けをしています。
扉などで区切ってしまうと狭くなってしまいますが、天井高で分けるアイデアを採用すれば開放感も叶えながらリラックススペースを確保できるので、狭小地に建てる場合にも良いですね。
3_グレーをベースにしたキッチンに自然素材の質感を加えておしゃれ度アップ
グレートーンで統一したキッチンはモダンで洗練された雰囲気を演出しますが、一方でちょっと味気ない印象にもなりがちです。こちらのキッチンでは、グレーをベースにしつつも天井にピーリング材を使って自然素材の質感をプラス。色味が少なく質素になりがちなグレーに鮮やかさを加えることでグンとおしゃれに仕上がっています。
4_家事楽を叶えるLDKの回遊動線
LDKを中心に、ランドリールームとファミリークローゼットをひとつなぎになるよう設計した例です。キッチン→ランドリールーム→ファミリークローゼットと回遊できるようになっているので、無駄なく動くことができて時短になりますよ。また、リビングの裏にファミリークローゼットを設置しているので、朝の身支度に必要なものをまとめて収納しておけば、お出かけ準備もサッと済ませられますね。
5_吹き抜けにして床を高くすることで「まるで平屋」な2階建て
家族とのつながりを大切にしたいという思いをもって家を作る方は多いですよね。つながりを重視したくて、「本当は平屋が良いけれど、土地の広さの問題で2階建てにせざるを得ない。」というケースもあります。
そんな時は、リビングを吹き抜けにして、さらに床の高さを上げることで1階と2階の距離を縮めるアイデアはいかがでしょうか。緩やかに空間がつながることで、まるで平屋に暮らしているかのような伸びやかさを感じられます。
6_中庭を作って森の中の家にいるようなくつろぎを
周りを住宅に囲まれた土地でも、中庭を作って緑を植えることで、まるで森の中にある家にいる気分になれるアイデアです。
植物によるヒーリング交換もあり、よりリラックスして過ごせそうですね。中庭から差し込む光も柔らかく、自分だけの自然を存分に楽しめますよ。
7_多目的に使える小上がりのスペース
ダイニングキッチンに3畳ほどの小上がりの畳コーナーを設けた建築例です。子どもの遊び場になったり、備え付けのデスクで読み物をしたり、将来的には子どものスタディーコーナーにもなる多機能スペースに仕上がっています。家事の合間のくつろぎスペースとして使っても、リラックスできそうですね。
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【収納】新築注文住宅に取り入れたいアイデア5選
収納をどこに、どうやって作れば便利かの正解は、家族の人数やライフスタイルによって様々です。この章では新築住宅に取り入れたい「収納」のアイデアを集めました。ぜひ参考材料にしてくださいね。
1_水回りとファミリークローゼットをまとめて家事楽動線に
こちらの建築例ではキッチンの隣に水回りを集約させています。洗面台、ランドリー、ハンガーポールを同じ部屋にまとめ、洗面台の反対側に収納力抜群のファミリークローゼットを設置しているので、洗濯→干す→しまうが楽々簡潔。家事にかかる時間や手間を短縮できる、利便性の高いアイデアですね。
2_いつでも綺麗を叶える裏舞台
こちらはユニークなアイデアです。ダイニングの裏にある「木箱」の中には、玄関から続くシューズクローク、クローゼット、パントリーが隠されている多機能空間が作られています。身支度がこの「木箱」の中で済むうえ、収納力があるのでリビングは常に綺麗を保てます。急な来客があっても慌てずに済むので、嬉しいアイデアですね。
3_玄関に土間収納を作って子ども用のアウトドア用品もスッキリ
小さな子どもが使う三輪車やキックバイクは収納場所に困りますよね。玄関に置いておくと靴の脱ぎ履きに邪魔になってしまうし、外に置いておくと日差しで色あせや汚れが目立ってしまうことも…。
そんな時に大活躍する土間収納は、特に子育て世代の方にはぜひ採用していただきたいアイデアです。外遊びに使うアウトドア用品やゴルフ用品などを収納してもいいですし、雨に濡れた傘などを置いておくスペースとしても大活躍しますよ。
4_ピットリビングにして細かいおもちゃもサッと収納
こちらの建築例ではリビングを一段下げたピットリビングにすることで、段差を利用した収納スペースが生まれました。子どもが使うレールや電車などの細かいおもちゃもサッと片づけられるので、保護者の負担も軽減。片付けの心配が少ないので余裕をもって子どもを見守れそうですね。
ソファを置くよりも、広くスペースを使える床座の方が好きという方にもおすすめのアイデアです。
5_持ち物の大きさに合わせた収納設計で出し入れ楽々
こちらは誰が見てもわかりやすいように、と作られた収納です。リビングと洗面台からつながるファミリークローゼットで、持ち物のサイズに合わせて棚の高さや幅などを設計しています。居場所がない物がなくなることで、いつでもスッキリ片づけることができます。
子どもたちもおもちゃなどの出し入れがしやすいので、ファミリークローゼットの中を秘密基地のように使っているそうです。ファミリークローゼットのすぐ外には備え付けの机があり、在宅ワークをしながら子どもたちを見守ることも可能。子どもにも保護者にも嬉しいアイデアですね。
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【玄関】新築注文住宅に取り入れたいアイデア5選
この章では、住宅の第一印象が決まる「玄関」についてのアイデアを集めました。利便性を高めるアイデアから住宅の印象を良くするアイデアまで様々。インテリアもセンスが良いものばかりで参考になりますよ。
1_大きなピクチャーウィンドウで暗くなりがちな玄関に光を
玄関正面に大きめなピクチャーウィンドウを付けることで、暗くなりがちな玄関に光を取り入れ開放感を演出するとてもおしゃれなアイデアです。窓からは坪庭に植えられた緑も見ることができ、訪れた人を優しく出迎えてくれますよ。
2_大容量のシューズクロークから洗面コーナーにつながる玄関
家族全員の靴などを収納できるシューズクロークを土間横に設け、そのまま洗面台で手洗いをしてからリビングへと続く動線が確保された建築例です。汚れた手でドアノブ等を触ることもないのでとても便利ですね。大容量のシューズクロークがあれば、お出かけの際に使う上着やカバン、帽子なども置いておけるので忙しい朝にも嬉しいアイデアです。
3_あえてトーンをおとしてリビングの開放感を強調する
こちらの建築例では玄関に天然石風タイルを使用し、トーンを抑えたシックなイメージに仕上げています。ちょっと暗いのでは?と思うかもしれませんが、あえて玄関のトーンを落とすことで、リビングに入った時の明るさと広さを感じやすく設計しているのです。メリハリをつけた上級者テクニック、ぜひ参考にしてみてくださいね。
4_シンプルな玄関も照明使いで印象的に
こちらは比較的シンプルな玄関ですが、壁側に照明を寄せたことでアクセントウォールの素材感が際立ち印象的に仕上がっています。照明の使い方次第で、洗練された空間になるのでぜひ取り入れたいですね。
5_玄関に黒板?!遊び場の多い家
こちらの施主は子どもたちの遊び場を色々用意したいという思いから、玄関の壁の一部を黒板にするという大胆な発想で建てられています。壁いっぱいに落書きしたいという夢が叶う玄関で、子どもだけではなく大人も童心に返って絵を描きたくなってしまいます。おもいきり落書きしても大丈夫なので、子育て世代の方にもアート好きな方にもおすすめのアイデアです。
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【その他】新築注文住宅に取り入れたいアイデア3選
ここからは2階や子ども部屋などで参考になるアイデアを集めました。階段上の活用法やロフト付き収納など、工夫が詰まったアイデアばかりです。気になる建築例はどんどん取り入れ、自分なりのマイホーム作りを楽しみましょう。
1_階段上にカウンターを設置してファミリーライブラリーに
2階の廊下に備え付けのカウンターを設置することで、家族全員が使えるファミリーライブラリースペースに。ちょっと読書をしたり、腰かけてぼーっと外を眺めたり、家族同士のつながりを感じられるスペースに仕上がっています。
2_ロフト付きのウォークインクローゼット
将来子ども部屋にする予定の部屋に、鮮やかな水色のウォークインクローゼットを作った例です。勾配天井ならではのスペースを活かして、ウォークインクローゼットの上はロフトになっています。将来的に部屋を2つに区切っても大丈夫なように、ウォークインクローゼットの出入り口も2か所作っているのもポイント。何かと持ち物が多い子どもにも安心の大容量収納です。
2階のロフトはまるで秘密基地のようで、大人も子どももワクワクするスペースですね。天井が近く周りからの視線もほとんど感じられないので居心地も良さそうです。
3_階段下のデッドスペースを秘密基地に
子どもたちが大喜びする秘密基地。注文住宅であればデッドスペースになる部分を子どもたち用のスペースとして作ることも叶います。階段下のスペースはちょっとした収納にすることも多いですが、秘密基地にしても面白いですね。
こちらの建築例では小さな窓を付けて光も入ってくるので、子どもたちもゆったり自分の時間を過ごせるようになっています。
注文住宅のアイデアを考える前に準備しておくべきこと
様々なアイデアをご紹介してきましたが、気になるものは見つかりましたでしょうか。
注文住宅を建てることが決まったら、アイデアを探すことも大事ですが、その前にやっておくべきことがあります。前もってしておくべき準備を怠ると、せっかくのマイホーム作りで失敗してしまうことも。この章では前もってしておくべき準備について解説していきますので、参考にしてくださいね。
将来の生活を見据えたプランニング
注文住宅は長期的に住むことを前提に設計します。そのため、現在時点のライフスタイルだけではなく、子どもの成長や、ご両親と一緒に住むなどの可能性も考慮した家づくりが重要です。
今は小さい子どもでも、数年経てば驚くほど成長します。子どもが大きくなっても飽きのこないデザインや、家族の成長に合わせて間取りを変更できる可変性のある設計を考えると、長期的に住みやすい家になります。また、将来的に親と同居する可能性がある場合は、バリアフリー対応の設計や二世帯住宅のプランも検討しておくと安心です。
理想の暮らしを具体的に考えておく
まずは、どんな家でどのように暮らしたいのかを明確にしておくことが大切です。家族が快適に過ごせる空間を実現するために、次のポイントを整理しておきましょう。
- 日々の生活スタイルは?
リビング中心の生活か、個室重視か - 趣味やこだわりの部屋
ホームシアター、書斎、ガーデニングスペースなど - 収納の充実度
持っているもののサイズを計っておけば迷子知らずの収納が実現 - 採光・通風の工夫
自然光を取り入れる設計や風通しの良い間取り - 省エネ・エコ住宅
太陽光発電システムは搭載するか、断熱性能はどこまでこだわるか
具体的な暮らしのイメージを持つことで、間取りや設備の選択を迷わず決められますよ。
優先順位を決めておく
理想の暮らしが決まったら、次はそれぞれの優先順位を決めましょう。
例えば、小さい子どもがいる家庭では、安全性や家事のしやすさを優先しながら、成長に対応できる設計を考えることが重要です。子ども部屋にする予定のスペースは、子どもが増えても大丈夫なように仕切りができるフレキシブルな間取りにしておくのも良いでしょう。荷物やおもちゃも多くなりがちなので、収納スペースも確保しておくと便利です。
逆に、高価なハイグレード設備(キッチン・ユニットバスなど)は取り入れず標準装備にするなどして、コストを抑えていくのも良いでしょう。
自分たちなりの優先順位を決めておくことで計画がスムーズに進みます。予算の範囲内で優先項目をできるだけ多く叶えることが新築注文住宅成功へのカギとなりますよ。
新築注文住宅をお得に買う方法とは
注文住宅を建てる予定なんだけど、少しでもお得に買う方法はないかな?
注文住宅のアイデアを考える時に、まず住宅展示場に行ってみようと考える方も多いですよね。
住宅展示場に行く前に知っておいてほしいのは「紹介割引制度」です。紹介割引制度とは、そのハウスメーカーで建てた施主やハウスメーカーに勤めている知人などから紹介を受けてから問い合わせることで、建物価格から3%程度の割引を受けられるお得な制度となっています。
この記事の筆者であるぽりんきも、元ハウスメーカー社員として様々なハウスメーカーと繋がりがあるので、多様なハウスメーカーをご紹介できます。
ただし、紹介を受ける前に住宅展示場などに行ってしまうと紹介割引制度の対象外になってしまうので注意が必要です。
割引額も大きいので、浮いたお金で設備のグレードを上げたり、間取りのこだわりを加えてみたりと選択肢が広がります。ぜひ積極的に利用して、お得にマイホームの夢を叶えましょう。
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まとめ|新築注文住宅に取り入れるアイデアを見つけよう
この記事では新築注文住宅に取り入れたいアイデアをたっぷり20個ご紹介してきました。
どのアイデアも家族との生活をより豊かにしてくれる素敵なアイデアばかりですので、自分に合ったアイデアがあればどんどん取り入れてみてくださいね。
この記事のまとめ
- スキップフロアで空間に変化をつける
- 天井高を変えることで”場”を分ける
- グレーをベースにしたキッチンに自然素材の質感を加えておしゃれ度アップ
- LDKの回遊動線で家事楽を叶える
- 吹き抜けにして床を高くすることで「まるで平屋」な2階建てに
- 中庭の緑を眺めて森の中の家にいるようなくつろぎを
- 多目的に使える小上がりのスペース
- 水回りとクローゼットをまとめれば生活しやすい動線に
- 生活感は「木箱」の中にすべて収納
- 玄関に土間収納を作って子ども用のアウトドア用品もスッキリ収納
- ピットリビングにして子どものおもちゃも楽々収納
- 持ち物の大きさに合わせた収納設計で迷子知らず
- 大きなピクチャーウィンドウで暗くなりがちな玄関に光を
- 大容量のシューズクロークから洗面コーナーにつながる玄関
- あえてトーンをおとしてリビングの開放感を強調する
- シンプルな玄関も照明使いで印象的に
- 玄関に黒板を設置して子どもの遊び場に
- 階段上にカウンターを設置してファミリーライブラリーに
- ロフト付きのウォークインクローゼット
- 階段下のデッドスペースを秘密基地に
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