
「天井埋め込みのエアコンってどうなの?」
「実際に使っている人の本音を聞いてみたい!」
お部屋の美観を損なわず、スタイリッシュな空間を演出できる天井埋め込み型エアコン。新築やリフォームの際に検討する方もいるのではないでしょうか。しかし、導入後に「やっぱり違うエアコンにすればよかった…」と後悔するケースも少なくありません。



天井埋め込みエアコンの特徴を理解することで、導入後も後悔せずに済みます。
この記事では、建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、天井埋め込み型エアコンで後悔してしまう理由を徹底的に解説します。さらに、メリットやデメリット、後悔しないための注意点まで、導入前に知っておきたい情報を本音でレビュー。天井埋め込み型エアコンの導入を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。


エアコン天井埋め込みが後悔する7つの理由
おしゃれな印象を与える天井埋め込み型エアコンですが、実際に使用してみると、いくつかの点で不満を感じることがあります。ここでは、後悔する主な理由を7つご紹介します。
- 掃除が面倒だから
- 費用が高いから
- 商品が少ないから
- メンテナンス・修理が大変だから
- 故障に気付きにくいから
- 照明計画が難しいから
- 固定資産税の課税対象になるから
上記のそれぞれの理由をみていきましょう。
掃除が面倒だから
天井に埋め込まれているため、通常の壁掛けエアコンに比べてフィルターなどの掃除が格段に手間になります。
天井埋め込みエアコンの塗装 経年劣化で黄ばんだのを白に吹き付け塗装 天井だし、汚れてるから掃除しなきゃだから意外としんどい
2年前に寝室に設置した天井埋め込み型のエアコンのクリーニングを委託したら内部がカビで真っ黒でびっくりした。 寝室は呼吸に含まれる湿気が結露するのか他の部屋よりカビるな…。 1回2万円だったし、2年ごとにクリーニングすることにしよう。
見て見ぬふりをして1ヶ月、ようやく天井埋め込みエアコンのフィルターを掃除
家事全然しない夫氏を動かす唯一の家仕事(や、自分で脚立で天井届くし一人でも全然できるんだけど
脚立に乗って作業する必要があったり、手が届きにくい箇所があったりと、億劫に感じてしまう方もいるでしょう。
費用が高いから
本体価格が高めに設定されているだけでなく、設置工事にも手間と費用がかかります。
天井埋め込み式エアコン かれこれ16年経過して、この夏は冷房の効きが弱かったように感じて、そろそろ買い替えの時期かとネットで各社のホームページを見てみたら、どれもこれも70万とか80万とかで冷や汗が出てきました。 なんでこんな高いの? 家電量販店でなら安く買えるのかな?
エアコンクリーニングをしてもらうんだけど、天井埋め込み型のエアコンは通常のエアコンの2倍の値段。高いと思ったけど、大きいんだから仕方ないか。
天井裏の工事や配管工事など、専門的な作業が必要となるため、初期費用は一般的な壁掛けエアコンよりも高額になる傾向があります。
商品が少ないから
壁掛けエアコンに比べると、天井埋め込み型エアコンのラインナップは限られています。



デザインや機能、価格帯など、選択肢が少ないため、希望にぴったりの商品を見つけられない可能性があります。
メンテナンス・修理が大変だから
故障した場合、天井裏の点検や修理が必要となるため、大掛かりな工事になることがあります。
私、天井埋め込みエアコンだけはお客様に勧めることは絶対ありませんけど「掃除が大変?ウチは全部業者に任せているから大丈夫。今でも。故障時取り替え大変?ちょうど壁紙張り替えのリフォームと一緒にやるから平気」という富豪のお客様にスルーされたことがあります。お金持ちや・・・
暖房から冷房へ切り替え前に、エアコンのフィルター掃除。 天井埋め込み型のエアコンは、見た目は綺麗だけど、フィルター掃除が超大変
特に横長だから、外す、取り付けるの作業が、女性の背丈では、椅子3脚横並びにして乗っても辛い辛いのです
お疲れ様、私
専門業者に依頼する必要があり、時間も費用もかかってしまうことが多いです。
故障に気付きにくいから
本体が天井に埋め込まれているため、異音や水漏れなどの異常に気づきにくいことがあります。
昨日kokeccoの職場では室内で雨が降ったのきゅう… 天井埋め込み型のエアコンからポタポタ水が落ちてきて 天井のパネルを外したら 雨のように水がバシャバシャ降ってきたあああw 天井裏の配管の破損で漏れた冷却水だったきゅう 修理完了までエアコンは使用禁止に… うわーん暑いきゅう(;ω;)
早期発見が遅れると、修理費用が高額になったり、他の箇所にまで影響が及んだりする可能性があります。
照明計画が難しいから
天井にエアコン本体が設置されるため、照明器具の配置が制限されることがあります。



思い通りのライティングプランを実現できない場合や、圧迫感を感じてしまうことも考えられます。
固定資産税の課税対象になるから
壁掛けエアコンは基本的に固定資産税の課税対象にはなりませんが、天井埋め込み型エアコンは建物の一部とみなされるため、固定資産税の課税対象となる場合があります。
天井埋め込みエアコンて固定資産になるんだ、税金がかかる
導入前に確認しておく必要があります。
エアコン天井埋め込みのメリット
後悔する点がある一方で、天井埋め込み型エアコンには、そのスタイリッシュさや機能性において多くのメリットが存在します。以下に、主な利点をまとめました。
- 見た目がスッキリする
- 空調効率が高い
- 天井を有効活用できる
- 室外機が1つで済む
- 省エネ効果が期待できる
- 温度ムラができにくい
それぞれのメリットについてみていきましょう。
見た目がスッキリする
天井に本体が埋め込まれるため、壁面にエアコンの存在感がなくなり、お部屋全体が非常にすっきりとした印象になります。
大型化が顕著なルームエアコンを隠したい気持ちはわかる でも、不本意なカタチで隠されてしまう壁掛けルームエアコン メーカー側は隠される事を全く想定してません どうしてもルームエアコンを見せたくないならば 家庭用の天井埋め込み型ルームエアコンを強くおすすめします
わざわざエアコンを隠すくらいなら、天井埋め込みエアコンにすればいいのに
なんやかんやあったけど、今日は天井埋め込みエアコンを新品に交換してもらって、スッキリひと安心!そしてどうしても気に入らなかった5ヶ所のドアのレバーハンドルも交換。ツヤツヤピカピカの上質な取っ手
色もお気に入りで、満足!



インテリアにこだわりたい方にとっては大きな魅力となるでしょう。
空調効率が高い
天井付近から効率よく空気を循環させることができるため、お部屋全体の温度を均一に保ちやすいというメリットがあります。足元だけ冷える、といった温度ムラを解消し、快適な空間を作り出します。
天井を有効活用できる
壁掛けエアコンのように壁面スペースを占有しないため、家具の配置やレイアウトの自由度が高まります。壁面を有効活用したい場合や、壁に物を飾りたい場合にも適しています。
室外機が1つで済む
複数の室内機を1つの室外機で制御できるマルチタイプの機種を選べば、室外機の設置スペースを削減できます。マンションなど、室外機の設置場所に制限がある場合に有効です。
省エネ効果が期待できる
高性能なセンサーを搭載した機種や、気流制御に優れた機種を選ぶことで、無駄な運転を抑え、省エネ効果が期待できます。



ランニングコストを抑えたい方にとって魅力的なポイントです。
温度ムラができにくい
水平方向に広がる気流を作り出すことができるため、お部屋の隅々まで均一に空調が行き渡ります。特に広いリビングや、間取りが複雑な空間において、その効果を発揮します。
エアコン天井埋め込みがおすすめの人
天井埋め込み型エアコンは、その特性から特定のニーズを持つ方におすすめできます。以下に、特に適していると考えられる方の特徴を挙げます。
- 室温を一定にしておきたい人
- ペットがいるので1日中エアコンを付けておきたい人
- 部屋のインテリアにこだわりたい人
お部屋全体の温度をムラなく保つことができるため、常に快適な室温で過ごしたい方におすすめです。温度変化に敏感な方や、小さなお子様がいるご家庭にも適しています。
空気を効率よく循環させるため、お部屋の隅々まで空調が行き渡り、ペットがいるご家庭でも快適な環境を維持できます。また、壁掛けタイプのようにペットがコードをかじる心配もありません。
本体が天井に埋め込まれるため、お部屋の美観を損なわず、スタイリッシュな空間を演出できます。インテリアにこだわり、生活感を抑えたい方にとって最適な選択肢となるでしょう。
エアコン天井埋め込みにする場合に気をつけるべきポイント
天井埋め込み型エアコンの導入を検討する際には、いくつかの重要な注意点があります。
- 設置場所をあらかじめ決めておく
- 天井裏にエアコンを埋め込む場所を確保する
- 天井に下地補強が必要な場合がある
- 配管・配線ルートを考慮する
- 部屋の広さに合わせた性能を選ぶ
- 掃除方法・メンテナンス頻度を確認しておく
- 初期費用を確認しておく
事前にしっかりと確認し、後悔のない選択をしましょう。
設置場所をあらかじめ決めておく
設置場所は、お部屋の広さや形状、家具の配置などを考慮して慎重に決める必要があります。専門業者と相談しながら、最適な位置を見つけましょう。
天井裏にエアコンを埋め込む場所を確保する
天井裏に十分なスペースがない場合、設置が難しいことがあります。事前に天井裏の状況を確認し、設置に必要なスペースを確保できるか確認しましょう。
天井に下地補強が必要な場合がある
エアコン本体の重量に耐えられるよう、天井に下地補強が必要となる場合があります。



特に古い建物や、天井の強度が弱い場合は、事前に専門業者に確認してもらいましょう。
配管・配線ルートを考慮する
室内機と室外機をつなぐ配管や配線のルートを事前に検討しておく必要があります。隠蔽配管にする場合は、工事が大掛かりになる可能性もあります。
部屋の広さに合わせた性能を選ぶ
お部屋の広さに適した能力のエアコンを選ぶことが重要です。能力が不足していると、十分に冷暖房の効果が得られず、無駄な電力消費につながる可能性があります。
掃除方法・メンテナンス頻度を確認しておく
機種によって掃除方法やメンテナンスの頻度が異なります。ご自身で対応できる範囲か、業者に依頼する必要があるかなど、事前に確認しておきましょう。
初期費用を確認しておく
本体価格だけでなく、設置工事費や追加工事費など、初期費用をしっかりと把握しておくことが大切です。



複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
まとめ
天井埋め込み型エアコンは、スタイリッシュな見た目と高い空調効率が魅力ですが、導入には慎重な検討が必要です。後悔しないためには、メリットとデメリットをしっかりと理解し、ご自身のライフスタイルや住環境に合っているかを慎重に判断することが重要です。本記事を参考に、最適なエアコン選びを実現してください。