アイランドキッチンはやめとけと言われる8つの理由！後悔した口コミとメリットを解説

アイランドキッチンは、開放的でおしゃれな空間を演出できるため、注文住宅を検討する方にとくに人気の設備です。リビングとの一体感があり、家族や友人とコミュニケーションを取りながら料理できる点も魅力でしょう。

一方で、口コミを調べてみると「アイランドキッチンはやめとけ」などネガティブな評判も見かけます。

とくに、間取りやライフスタイルに合った設計をしないと、使い勝手が悪く後悔の原因となるでしょう。

家づくりで後悔しないためには、一括資料請求サイトの活用や建てて良かったハウスメーカーなどを理解することも重要です。

この記事では、建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、「アイランドキッチンはやめとけ」といわれる8つの理由について詳しく解説をしていきます。さらに、後悔しないための対策もわかりやすくご紹介。

アイランドキッチンで理想のマイホームを叶えたい方は、最後まで記事を読み進めてください。

アイランドキッチンはやめとけと言われる8つの理由

アイランドキッチンはおしゃれで開放的なデザインが魅力ですが、一方で「やめとけ」と言われることもあります。

アイランドキッチンはやめとけと言われる8つの理由がこちら。

1.設置にスペースが必要でリビングが狭くなる

アイランドキッチンは通常のキッチンよりも広いスペースが必要なため、リビングが狭くなりやすいです。

アイランドキッチンは壁に接していないため、キッチンのまわりに十分な通路スペースを確保しなければなりません。そのため、通常の壁付けキッチンよりも広い面積を取ることになります。

後悔するケースとして、以下の事例が挙げられます。

間取りに余裕がない場合、アイランドキッチンを採用するとリビングの広さが犠牲になる可能性があります。設置スペースが十分に確保できない場合は、ペニンシュラキッチンや壁付けキッチンも検討しましょう。

2.油はね・水はねで掃除が大変

壁がないため、油や水が飛び散りやすい点も、やめとけと言われる要因です。

コンロやシンクのまわりに壁や仕切りがないため、調理中に発生する油や水がリビング側へ飛び散ることがあります。とくに、揚げ物や炒め物をする機会が多い家庭では、床や家具が汚れやすくなるので注意しましょう。

具体的には次のようなケースが想定されます。

油はねや水はねが気になる場合は、以下の対策を検討しましょう。

3.料理のにおいが広がりやすい

料理のにおいが家全体に広がりやすいので、やめた方がいいという意見もみられます。

アイランドキッチンには壁や間仕切りがないため、換気が不十分だと調理のにおいがリビングや寝室まで広がることがあります。とくに焼き魚やにんにくを使った料理のにおいは気になる方も多いでしょう。

たとえば、以下のような後悔事例もあります。

においの広がりを抑える対策として、気密性を高めて効率よく換気できる環境を整える。高性能な換気扇を導入するのがおすすめです。

4.収納スペースが足りない可能性がある

アイランドキッチンは壁面収納が使えないため、収納スペースが不足しやすいです。

壁付けキッチンであれば、上部に吊戸棚を設置して収納スペースを増やせますが、アイランドキッチンは吊戸棚を設置しにくいため、収納量が限られることが多いです。

収納が足りないことで、次のような後悔が想定されます。

収納不足を避けるためには、事前に必要な収納量を把握して、別にパントリーを設置するなどの工夫が必要です。

5.キッチン上をきれいに保つのが大変

キッチンの整理整頓をしないと生活感が出やすいことから、やめとけと言われることがあります。

アイランドキッチンは壁がなく、リビングやダイニングから丸見えになるため、調理器具や調味料を出したままにすると落ち着かない印象になりやすいです。

アイランドキッチンで後悔した具体的な事例がこちら。

カウンター下の収納を充実させる、こまめに掃除をする習慣をつけるなど、きれいな状態を保つ工夫をしましょう。

6.キッチンが丸見えで来客の視線が気になる

アイランドキッチンはオープンな構造のため、来客時にキッチンの中を見られやすいです。

通常のキッチンであれば、壁や仕切りがあるため調理中の様子や洗い物が目立ちにくいですが、アイランドキッチンは完全にオープンなため、片付いていないと来客時に視線が気になる可能性があります。

具体的には、次のような後悔が想定されます。

来客時も想定して家づくりをするなら、収納スペースを充実させる、必要以上にものを増やしすぎないなどの対策を検討しましょう。

7.ベビーゲートの設置が難しく安全面が心配

やめとけと言われる理由として、ベビーゲートを設置しにくく、小さな子どもがいる家庭では安全面が心配といった点も挙げられます。

四方が開けたアイランドキッチンでは、一般的なベビーゲートを設置しづらく、子どもがキッチンに入り込んでしまうリスクが高くなります。

たとえば、以下の点に注意が必要です。

小さな子どもがいる家庭では、ベビーゲートが設置しやすいレイアウトを考えるなど、安全対策をしっかりと検討することが大切です。

8.導入やリフォームの費用が高くなる

アイランドキッチンは通常のキッチンに比べて導入コストが高く、リフォーム時にも追加費用がかかりやすいです。

アイランドキッチンは、配管の工事や収納の工夫などが必要になり、一般的な壁付けのキッチンと比較して費用が高い傾向にあります。

既存の壁付けキッチンからアイランドキッチンへリフォームする場合にも、給排水管の移動が必要になることで費用が高額になりやすいので注意が必要です。

そのほか、費用がかかりやめたほうがいいと言われる理由がこちら。

予算を抑えたい場合は、アイランドキッチンにこだわるのではなく、ペニンシュラキッチンや壁付けキッチンの選択肢も検討するとよいでしょう。

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アイランドキッチンで後悔した人・満足した人の口コミ

ここからは、アイランドキッチンを実際に採用した人の口コミをご紹介していきます。リアルな声を参考にして、あなたのライフスタイルに合っているか検討しましょう。

後悔した人の口コミ

アイランドキッチンにものが溜まりやすい。
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収納スペースが限られているため、調理器具や調味料を計画的に収納する必要があります。

ベビーゲートが設置しにくいなど子育てに不向き。
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四方が通路として開いているため、一般的なベビーゲートが取り付けできない可能性があります。小さな子どもがいる家庭は、設計の段階から安全対策について考えましょう。

急な来客時にものを隠す場所がない。
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オープンなキッチンのため、シンクに洗い物が溜まっていると来客の視線が気になることもあるでしょう。来客が多い家庭では、隠す場所がなく後悔してしまう可能性もあるようです。

満足した人の口コミ

予算オーバーしたけどアイランドキッチンを入れて良かった。
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通常のキッチンよりも費用はかかるものの、開放感やおしゃれなデザイン性を優先したい人には満足度が高い傾向にあるようです。

アイランドキッチンにして夫婦のコミュニケーションが増えた。
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対面で会話をしたり、一緒に料理を楽しむ機会が増えることで、家族とのコミュニケーションの取りやすさに満足しているユーザーも多いです。

楽しく料理ができそう。
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キッチンを囲んで料理ができるため、子どもと一緒に料理を楽しんだり、友人を招いたパーティーにも最適ですね。

アイランドキッチンのメリットは？やめとけとは言えない4つの魅力

こちらでは、アイランドキッチンで得られる4つのメリットについて詳しく解説をしていきます。

1.開放感がありおしゃれな空間になる

アイランドキッチンにすることで、空間が広く感じられて、リビング全体がおしゃれに仕上がります。

壁や仕切りによって区切られたキッチンと違い、アイランドキッチンは壁がなくフラットな形状のため、視界が広がり、より開放的な印象を与えます。

デザインもスタイリッシュなものが多いため、インテリアの主役として楽しめる点も魅力です。

アイランドキッチンを活用することで、以下のメリットがあります。

デザイン性を重視したい人にとって、アイランドキッチンは非常に魅力的な設備です。

2.家族や友人と協力して作業しやすい

アイランドキッチンは四方に動線が確保されているため、複数人での作業がしやすいことも魅力です。

壁付けキッチンやペニンシュラキッチンと違い、どの位置からもキッチンにアクセスできるため、家族や友人と一緒に料理を楽しめます。そのため、子どもや友人と一緒に料理を楽しみたい人にはぴったりです。

具体的には、次のようなメリットがあります。

複数人で料理を楽しめる点も、アイランドキッチンの魅力のひとつです。

3.回遊動線で家事がしやすい

アイランドキッチンは、四方が通路になっているため、スムーズな動線を確保しやすく効率的に家事をおこなえます。

壁付けキッチンと違い、左右どちら側からも出入りできるため、キッチンを回遊してスムーズに移動できることはアイランドキッチンの魅力です。

これにより、壁付けキッチンのようにキッチンで家族が渋滞することもなくなります。

家事効率を重視する人にとって、アイランドキッチンの回遊動線は大きなメリットと言えるでしょう。

4.リビングとの一体感があり家族とのコミュニケーションが増える

リビングやダイニングと仕切りがないため、家族とのコミュニケーションがとりやすい点も、アイランドキッチンのメリットです。

アイランドキッチンなら、キッチンにいながらリビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションが取れます。

たとえば、次のようなメリットがあります。

家族との繋がりを重視したい人にとって、アイランドキッチンは理想的なスタイルと言えるでしょう。

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アイランドキッチンで後悔しない5つの対策

アイランドキッチンで後悔しないためには、事前にしっかりと対策をすることが重要です。とくに、収納や換気、間取りのバランスなどを考慮することで、快適に使えるキッチンになります。

こちらでは、アイランドキッチンで後悔しないための5つの対策について詳しく解説をしていきます。

1.油はね・水はね対策をする

アイランドキッチンを検討するなら、油はねや水はねによる汚れを防ぐ対策が必要です。

アイランドキッチンのデメリットとして、壁がないため調理中の油や水がリビングや床に飛び散りやすい点が挙げられます。何も対策をしないと、掃除の手間が増えたり、家具や床が痛む原因となってしまうでしょう。

たとえば、揚げ物をしたときに油が飛び散り、床に油シミができてしまう恐れもあります。

油はね・水はねには、以下の対策を検討しましょう。

2.必要な収納量をしっかりと計画する

アイランドキッチンは収納スペースが限られるため、事前に収納計画を立てることが大切です。

壁付けキッチンと違い、吊戸棚を設置しにくい点もアイランドキッチンのデメリットです。そのため、収納が不足しやすく、調理器具や食器がキッチン上に散乱しやすくなります。

たとえば、収納が足りないことで、キッチン上に調味料を配置した結果、リビング全体として生活感が出てしまうケースもあるでしょう。

アイランドキッチンでは、以下のような収納対策が必要です。

3.色やデザインなどキッチンの存在感に気をつける

アイランドキッチンは部屋の印象を大きく左右するため、インテリアとしてのバランスも考える必要があります。

キッチンはリビングのなかでもとくに存在感のある設備です。そのため、デザイン選びを間違えると、リビング全体が落ち着かない雰囲気になる可能性があります。

具体的には、淡い色のリビングに濃い色のキッチンを配置することで、統一感がなく、キッチンが変に目立ってしまうので注意が必要です。

おしゃれなデザインを演出するためには、以下の対策を検討しましょう。

4.高性能な換気扇など十分な換気対策をする

料理のにおいがこもらないように、高性能な換気設備を整える必要があります。

においが部屋全体に広がりやすい点は、アイランドキッチンのデメリットです。とくに焼き魚や揚げ物をした際には、においが気になることがあります。

たとえば、換気扇の性能が十分でない場合、料理のにおいが何時間もリビングに残ってしまうかもしれません。

アイランドキッチンを検討する際には、においの広がりを抑える対策をしましょう。

5.間取りによってはアイランドキッチン以外を選ぶ

アイランドキッチンの設置には広いスペースを必要とするため、間取りによっては他のキッチンスタイルを選んだほうが良い場合もあります。

アイランドキッチンを設置するには、リビングやダイニングと十分な距離を確保する必要があり、狭い間取りでは圧迫感が出てしまうことがあります。

アイランドキッチンで後悔しないためには、以下の対策も検討してみましょう。

アイランドキッチンが向いている人・向いていない人の特徴

アイランドキッチンは、おしゃれなデザインや開放的な空間を求める人に向いています。インテリアの一部としても楽しめるため、デザインにこだわりたい人にぴったりです。

一方で、費用を抑えたい人や、コンパクトな間取りを考えている人にはあまり向いていません。

アイランドキッチンの設置には広いスペースが必要です。建築コストも高くなる傾向にあるため、なるべく費用を抑えたい場合は、営業マンとよく相談をして導入を検討しましょう。

アイランドキッチン以外の選択肢も検討しよう

アイランドキッチンには多くのメリットがありますが、間取りやライフスタイルによっては、ほかのキッチンのほうが使いやすい場合もあります。その場合には、ペニンシュラキッチンや壁付けキッチンが有力な選択肢となるでしょう。

こちらでは、それぞれの特徴について詳しくご紹介していきます。

ペニンシュラキッチンの特徴

ペニンシュラキッチンとは…
片側が壁に接している対面式キッチンで、アイランドキッチンのような開放感を保ちつつ、設置スペースやコストを抑えられるのが特徴です。

アイランドキッチンと同じく、リビングやダイニングとの一体感を実現できますが、側面に壁があることでコンセントや収納を設置しやすく機能性も高められます。

アイランドキッチンは難しいが、開放感のある対面式キッチンを希望する場合に、ペニンシュラキッチンがおすすめです。

壁付けキッチンの特徴

壁付けキッチンは、コンパクトな間取りでもスペースを有効活用できて、効率的な家事動線を確保しやすいキッチンです。

壁に沿って配置するため、リビングやダイニングに十分なスペースを確保できます。

アイランドキッチンやペニンシュラキッチンと比べて、設置コストを抑えやすい点も魅力です。

まとめ｜アイランドキッチンは魅力的だが、きちんとした対策が必要

この記事では、アイランドキッチンが「やめとけ」と言われる理由について詳しく解説をしてきました。

アイランドキッチンには、開放感やおしゃれなデザイン、家族とのコミュニケーションが取りやすいといった魅力があります。一方で、収納不足や掃除の手間、においや油はねの問題など、しっかりと対策をしないと後悔してしまう可能性もあるでしょう。

結論として、アイランドキッチンを採用する際には、設計の段階から収納計画とキッチンの配置について考えることが重要です。

この記事のポイントから、アイランドキッチンが向いている人の特徴がこちら。

アイランドキッチンは、しっかりと対策をすれば、快適でおしゃれなキッチン空間を実現できます。収納計画や換気設備、掃除のしやすさを考慮しながら、ライフスタイルに合ったキッチンを選びましょう。