住宅展示場に暇つぶしで行ってもいい？見学だけするのメリット・デメリット

特に家を購入する予定ではないものの、戸建て住宅のインテリアや設備に興味があるなど、様々な理由から住宅展示場の見学をしたい方もいるのではないでしょうか。しかし、家を買うわけでもないのに見学して良いのかどうか心配ですよね。

この記事では、建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、住宅展示場に暇つぶしで行って良いのか、見学だけするメリット・デメリットについて解説していきます。

【結論】住宅展示場は暇つぶしに行ってもOK！

結論からお伝えすると、住宅展示場は暇づぶしで見学に行っても問題ありません。いつ家を建てるか決めていないものの、将来的に家を建てる時を想定し、勉強のために住宅展示場を訪れるのも良いでしょう。

ハッキリ言って、そのくらいのことで文句垂れてるメーカーは駄目ですね。
目の前のお客さんだけにしかいい顔をしないのは、長い目で見るとお客さんを逃してることになります。

うちの会社は見学大歓迎ですよ！
今は建てる気なくても、将来建て替える時に「あの住宅メーカーは見学だけで歓迎してくれたな」と思い出してくれたら万々歳です。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14252506319?sort=1&page=1

上記のように、見学に来てくれるお客様を快く歓迎してくれる住宅メーカーもたくさんあります。安心して見学に行きましょう。

家を建てる予定がないことを伝えれば問題ない

ただし、家を建てる予定がないのであれば、最初にはっきりと伝えておきましょう。嘘をついたあやふやな回答をすると顧客獲得のために住宅メーカーのスタッフから接客を受けることになります。

建てる予定がないならやめた方が良いという意見も・・・

暇つぶしでの住宅展示場の見学は問題ありません。しかし、中には「建てるつもりがないのに住宅展示場を訪れることは控えた方が良いのでは」という意見を持っている方もいます。

住宅展示場で働いていました。

いけないとは言えません。

ただ逆の立場なら
どうでしょうか？
大歓迎できますか？

Yahoo!知恵袋

建てる気が無いなら出来れば忙しい時は避けて出来れば平日に来場して欲しいです。
営業は契約取ってなんぼで生活がかかっています。
あなたは趣味かも知れませんが営業側は今月契約取れなければクビ宣告される者もいるのです。
そんな営業があなたに当たってしまえば次の接客は在籍する営業が一巡するまで順番は来ないという悲惨な結果になります。
平日、閑散期であれば若手の接客練習にもなりますから問題無いです。

Yahoo!知恵袋

上記のように、あまり良い印象を持てない方や、忙しい時に来てほしくないのでは？と考える方もいるようです。このような意見があるからといって、絶対に暇つぶしで行ってはいけないというわけではありません。良くない印象を持っている方がいることも知っておくと良いでしょう。

住宅展示場は暇つぶしに行ってもいいのか不安になる理由

住宅展示場に暇つぶしで行って良いのか不安になる方が多いです。なぜ、不安になってしまうのでしょうか？

考えられる理由として、以下の4つが挙げられます。

上記のそれぞれの理由について詳しく見ていきましょう。

家を買うかどうかを決めていないから

購入予定がなくても住宅展示場の見学をして問題ありません。しかし、購入予定がないにも関わらず展示場を訪れて、住宅メーカーのスタッフの方に「購入予定がない」と伝えることに勇気があるという方もいます。

しかし、実際は見学だけでも歓迎してもらえます。なぜなら、住宅展示場は、「住宅メーカーを知ってもらうこと」が目的だからです。暇つぶしであっても、見学してもらうことで自社を知ってもらうことができます。

小さな子どもがいるから

住宅展示場では様々なイベントが開催されています。その中でも子ども向けのイベントもたくさん開催されており、イベント目的で住宅展示場を訪れる方も多いです。そのため、子どもとイベントに参加した後に、住宅展示場を見て回るという方も多いので、小さい子ども連れて見学することは全く問題ありません。

ただし、子供が騒いだり、走り回ったりすると怪我や展示品の破損につながります。スタッフの指示に従い、安全に見学するようにしましょう。

見学の仕方がわからないから

住これまで住宅展示場に訪れたことがない方だと、どのように見学すれば良いのかわからない方もいるでしょう。基本的に住宅展示場は自由に見学することができます。ただし、週末や時間帯によっては混雑している場合もあるため、その場合は暇つぶしてふらっと立ち寄ることは難しい可能性があります。

予約をしていないから

「暇づぶして住宅展示場に訪れたい」と考える場合、事前予約をしていないケースが多いでしょう。基本的には住宅展示場は事前予約なしで見学することが可能です。ただし、先ほどもお伝えしたように、混雑している時間帯・曜日や予約制にしている住宅展示場だと、ふらっと立ち寄って見学できない可能性が高いです。

参加したいイベントに参加できない可能性もあるため、事前に確認しておくようにしましょう。

住宅展示場を見学だけするメリット

住宅展示場に訪れて、住宅メーカーのスタッフに案内してもらわずに見学だけすることにも、メリットがあります。ここでは住宅展示場を見学だけするメリットを4つご紹介します。

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

一度に複数の展示場を見学できる

住宅展示場には複数の住宅メーカーのモデルハウスが集まっています。スタッフの案内を受けずに自分のペースで見学をすれば、複数の展示場を見て回ることができます。それぞれの住宅メーカーの構造や設備の特徴などを見て回ることができるので、比較しながら見学を楽しむことができるでしょう。

家づくりの情報収集になる

すぐに家を建てる計画がなくても、将来的に家を建てたり購入したりする予定があるなら、その時のために情報を集めておくことができます。家づくりの最新情報を知れるだけでなく、住宅メーカーが得意とする内外装デザインや設備の特徴を見ることで、家づくりの勉強になります。普段目にすることのできない内部構造を見ることができたり、スタッフから家づくりに関する正しい知識を身につけたりすることもできるでしょう。

イベントや特典のサービスを受けられる

住宅展示場では年間を通して様々なイベントが開催されています。子どもから大人まで楽しめるイベントがあり、事前に予約すれば特典のサービスを受けることも可能です。

特に家を建てる予定がなくても、「週末家族でどこか行きたいな」と考えている方は、住宅展示場に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

それぞれの住宅メーカーの雰囲気がわかる

住宅展示場の様々なモデルハウスを見学することで、それぞれの住宅メーカーの雰囲気を知ることができます。また、自分の好みにピッタリの住宅メーカーを見つけることもできるでしょう。

住宅展示場を見学だけするデメリット

住宅展示場の見学にはメリットが多いですが、見学だけだとデメリットが生じる場合もあります。ここでは、以下の4つのデメリットについて見ていきましょう。

それぞれのデメリットについて解説していきます。

予約なしだと見学できないケースもある

住宅メーカーによっては、予約なしだと見学できないケースもあります。

ふらっと立ち寄った時に「予約がなければ見学できない」と言われたら、見学を諦めるしかありません。特に総合展示場以外の住宅展示場の場合、予約がなければ見学不可の場合が多いです。訪問前に確かめておくようにしましょう。

営業マンのペースに流される可能性がある

住宅展示場に訪れると、どうしても接客を受けることになります。中には、しつこく営業をしてきたり、自宅にまで訪問して来たりすることもあります。

推しの弱い方や住宅に関する知識があまりない方は、営業マンのペースに流されてしまう可能性があります。その結果、家を買う予定もないのにどんどん計画が進んでしまうなんてこともあるでしょう。

後々のトラブルを避けるためにも、「当分家を購入する予定はない」とはっきりと伝えておくことが重要です。

疲れる可能性がある

ふらっと暇つぶして訪問したのに、住宅メーカーのスタッフから接客を受けてしまい、「必要以上に疲れてしまった」なんてこともあるでしょう。住宅展示場は見学するポイントも多く、気になる部分を質問するなどじっくり見ていると疲れてしまうこともあります。

多くの住宅展示場を見て回ると疲れてしまうので、事前に見学する住宅展示場の数を絞っておくのも良いでしょう。

アンケートの記入を求められる可能性がある

住宅展示場を見学する際にアンケートの記入を求められる場合もあります。今家を建てる予定や意思がないのであれば、アンケートを書かなくても問題ありません。

しかし、中には「アンケートを書かないと見学できない」と案内してくる住宅メーカーもいます。

強引にアンケートに個人情報を記入させようとする住宅メーカーは、家づくりのパートナーとしてはおすすめできません。アンケートの記入を求められたら見学を諦めて、他の住宅展示場へ行くことをおすすめします。

住宅展示場を見学だけする際の注意点

住宅展示場に暇つぶして見学する場合でも、いくつか気をつけなければならないポイントがあります。

それぞれの注意点について見ていきましょう。

持ち物を準備する

住宅展示場には特に必要な持ち物はありませんが、展示場の設備やインテリアをしっかりと見学したい方は、以下のような持ち物を準備しましょう。

上記の持ち物があれば、住宅展示場の見学を十分に楽しめるでしょう。

展示場の見学に最適な服装で行く

住宅展示場は広いため、かなりの距離を歩くことになります。総合展示場だと、何件も見学して回ることになるため、何度も靴を脱ぐことになるでしょう。移動の負担にならないように履き慣れた靴での見学をおすすめします。

また、素足で住宅展示場を見学することは望ましくないので、靴下を履いていく、もしくは持っていくことを忘れないようにしてください。

傷や汚れを付けないようにする

住宅展示場は見学用の施設です。展示場に傷や汚れをつけないように注意しましょう。素足で歩き回ったり、素手であちこち触ったりすると、設備やインテリアを汚してしまう恐れがあります。

また、勝手に住宅展示場に設置されている設備を使わずに、必ず住宅メーカーのスタッフに許可をもらってから触りましょう。勝手に設備を使うと、破損や故障の恐れがあります。

キーホルダーやバッグなどの持ち物で壁や床に傷がつく場合もあるので、展示場に行く場合はとがったものを持ち込まないようにするなどの配慮も必要です。

子どもから目を離さない

子どもと一緒に住宅展示場に行く場合は、子どもから目を離さないようにしましょう。小さいお子様だと、うっかり傷をつけてしまうこともあります。抱っこしたり、手を繋いだりして勝手に展示場内の設備や物を触らないように見ておかなければなりません。

写真撮影は許可をもらう

住宅展示場によっては写真撮影を禁止しているケースもあります。勝手に写真撮影をせずに、事前に許可をとるようにしましょう。

中には「具体的に家づくりを検討しているならOK」など、条件付きで写真撮影を許可しているモデルハウスもあります。SNSへの投稿を禁止している場合もあるため、写真を撮りたいときは必ずスタッフに確認しましょう。

将来家づくりを検討しているなら質問リストを作る

今すぐ家を建てる計画がなくても、将来的に家を建てたいと思っているなら質問リストを作って見学に行くのも良いでしょう。

聞きたいことをまとめておけば、効率よく住宅展示場を見学できます。

まとめ

「住宅展示場に暇つぶして見学しても良いのか？」という疑問に関して詳しく解説しました。

最初に申し上げたように、住宅展示場には暇つぶして見学に行っても全く問題ありません。

見学に行くことで、家づくりに関する情報収集ができたり、イベントに参加できたりと様々なメリットが得られます。ただし、必要のない接客を受けたり、疲れてしまったりといったデメリットもあります。

また、服装や持ち物など展示場に見学へ行く際のマナーもあるので、ここで紹介した注意点を確認した上で見学に臨むようにしましょう。