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おすすめの屋根材はどれ? 迷ったときの考え方と施工店の見極め方【2025年最新版】

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おすすめの屋根材はどれ? 迷ったときの考え方と施工店の見極め方【2025年最新版】
悩んでいる人

屋根材って、結局どれがいいの?
何を基準に選べば失敗しないのか知りたい!

家の新築やリフォームを考え始めたとき、「屋根材」について悩まれる方は多いのではないでしょうか。

地域特性に合った屋根材や防音性、メンテナンス性などそれぞれ強み弱みがあるのでなかなか決められないですよね。

ぽりんき

目的に合った屋根材を選ぶのはもちろんのこと、施工を任せる会社の選び方も重要。この記事では失敗しない施工店選びについても取り上げていきます。

この記事では建築士で元ハウスメーカー社員の筆者ぽりんきが、数ある屋根材の中から「結局どれを選べば後悔しないのか?」という疑問に答えるため、主要な屋根材の特徴を徹底的に比較し解説します。

  • 「とにかく安く抑えたい」
  • 「メンテナンスの手間を減らしたい」
  • 「デザインにはこだわりたい」
  • 「台風や地震に強い家がいい」

こうした目的別の選び方や立地条件による屋根材の向き不向きまで、家づくりで失敗しないための知識を一本にまとめました。ぜひ、マイホームに最適な屋根材を見つける参考材料としてご活用ください。

この記事でわかること
  • 目的に沿ったおすすめ屋根材
  • 最近の主流な屋根材
  • 屋根材ごとのメンテナンス費用目安
  • トラブル時の対応方法
  • 質の良い施工店の選び方
ぽりんき
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  • 辰巳住研(福岡県古賀市)
  • ゼルコバデザイン(大阪府高槻市)
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  • アールギャラリー/アールプランナー(愛知/東京/一部:岐阜/三重/神奈川/埼玉)
  • アッシュホーム(愛知県稲沢市)
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目次

【目的別】おすすめ屋根材

【目的別】おすすめ屋根材

屋根材選びには「これが絶対に正解」という万能な答えはありません。

それぞれの予算デザインの好み、性能、そしてお住まいの地域の気候によって優先順位が変わるからです。

ぽりんき

まずはご自身の「目的」を明確にし、それに最も適した屋根材の候補を知ることから始めましょう。

目的おすすめ屋根材
初期費用を安く抑えたいスレート(カラーベスト・コロニアル)
メンテナンスコストを減らしたいガルバリウム鋼板(SGL)
石粒付き金属屋根
粘土瓦
デザイン・外観にこだわりたい金属屋根
アスファルトシングル
粘土瓦
台風・雪・地震など災害に強い屋根がいいガルバリウム鋼板(軽量・高耐震)
粘土瓦・石粒付き金属(耐候・遮音性)
目的別おすすめ屋根材一覧表

初期費用を安く抑えたい|スレート

出典:コロニアルクァッド|ケイミュー

初期費用を最優先で抑えたい場合に最有力となるのはスレート屋根です。

初期費用が安い屋根材
  • スレート

初期費用目安: 約4,000〜8,000円/㎡

スレートは、セメントを主成分とした薄い板状の屋根材で、「カラーベスト」「コロニアル」(いずれもケイミュー社の商標)という商品名で広く知られています。

スレートのメリット

ぽりんき

最大のメリットは、他の屋根材と比較して材料費・施工費ともに安価である点です。

スレートは国内での施工実績が非常に長く、対応できる施工店が圧倒的に多いのも強み。また、色のバリエーションやデザイン(柄)が豊富なため、外壁や家のスタイルに合わせて外観を調整しやすい点も魅力と言えるでしょう。

スレートのデメリット

スレート材そのものには防水性がなく、表面の「塗装」によって防水性能を担保しています。そのため、以下のような弱点があります。

  1. 塗装の劣化
    紫外線や雨風により塗膜は必ず劣化します。7〜10年程度(※立地条件による)のスパンで、美観と防水性の維持のために「再塗装」が必要になるケースが一般的です。
    塗装費用は塗料のグレードにもよりますが、50~80万円が相場です。
  2. 寿命は30年前後
    30年も経つと割れや反りなどが目立つようになり寿命を迎えます。
    こうなると塗装では対応できないので、防水シートと屋根材を上から貼る「カバー工事」が必要に。
    施工費用は100~150万円程度です。
  3. 割れやすさ
    薄い板状のため、台風時の飛来物や、メンテナンス時の職人の体重などで「踏み割れ」が発生しやすい弱点があります。
  4. コケ・藻の発生
    塗膜が劣化し表面が水分を含むようになると、日当たりの悪い北面などを中心にコケや藻が発生しやすくなります。
ぽりんき

長期スパンで見ると、塗装などのメンテナンスが複数回発生します。
30年間では200~310万円が屋根のメンテナンスだけでかかる計算です。

塗装には屋根材の費用だけでなく、毎回「足場の設置費用」(数十万円)もかかるため、維持費(ランニングコスト)が嵩みやすい点は必ず理解して選びましょう。

メンテナンスコストを減らしたい|ガルバリウム鋼板の進化系「SGL」とは?

「新築(リフォーム)した後は、できるだけ手入れの手間や費用をかけたくない」と考える方には、初期費用は上がっても耐久性・耐候性に優れた素材がおすすめです。

メンテナンスコストを抑えられる屋根材
  • ガルバリウム鋼板「SGL」石粒付き金属屋根

初期費用目安: 約6,000〜15,000円/㎡

  • 粘土瓦(陶器瓦・いぶし瓦)

初期費用目安: 約5,500〜15,000円/㎡

「メンテナンスフリー」を謳える屋根材は存在しませんが、「メンテナンスの手間を減らせる」素材はあります。

ガルバリウム鋼板

その中でもガルバリウム鋼板はメリットが多く、コストパフォーマンスも高いことから人気です。

メリット詳細
軽量で地震に強い約5kg/㎡程度と非常に軽く、瓦(約45kg/㎡程度)の1/9以下。屋根が軽いほど建物重心が下がり、耐震性が向上する。木造住宅では耐震等級2〜3を取りやすい。
加工・施工性が良い軽く柔らかい金属板なので、複雑な屋根形状や勾配にも対応可能
コスパが高いスレートよりやや高いが塗装周期が長く、耐用年数も25〜40年。トータルコストで見れば安定している。
モダンなデザイン性細かい段葺き・縦葺き・フラット葺きなど葺き方が豊富。直線的でスタイリッシュな外観に仕上げやすい。
防水性が高い継ぎ目の重なり(ハゼ)が深く、雨水が入りにくい構造。屋根勾配が緩い(2寸程度)設計にも対応可能。
ガルバリウム鋼板のメリット

また、軒を深く出したい場合、その軽さや加工性の良さからガルバリウム鋼板が選ばれやすいです。

ただしガルバリウム鋼板は金属製。トタンよりは腐食に強いですが、海に近い地域や酸性雨の影響が懸念される工場周辺では不向きな建材。

しかし、そのデメリットをカバーする製品も各社から出ています。

ぽりんき

近年業界内でも注目されている次世代ガルバリウム鋼板ぜひ押さえておきましょう。

次世代ガルバリウム鋼板「SGL」

近年、ガルバリウム鋼板の耐食性をさらに強化した次世代ガルバリウム鋼板が各メーカーから出ています。商品名で言うとアイジー工業の「スーパーガルテクト」、日鉄鋼板の「SGL(エスジーエル)が代表的です。

特にSGLは、従来のガルバリウム鋼板のめっき層にマグネシウム(Mg)を2%添加することで、耐食性を約3~5倍に高めた次世代の金属素材として優秀。屋根材としても人気です。

出典:エスジーエル|日鉄鋼板株式会社

従来のガルバリウム鋼板のデメリットは腐食や。金属ですから、特に塩害地域(海岸から5km以内など)や酸性雨が降りやすい工業地帯には向かない素材でした。

SGLは塩水を噴霧する試験においても、ガルバリウム鋼板と比較して非常に優れた耐食性を発揮すると確認されています。

金属屋根の特性である「軽量さ」も維持しており、耐震性の高さもメリットです。

出典
アイジー工業株式会社

リフォームで人気|石粒付き金属屋根

また、リフォーム(カバー工法)で人気が高いのが「石粒付き金属屋根です。

これはガルバリウム鋼板などの金属基材の表面に、天然石の粒をコーティングしたもので、以下のメリットがあります。

メリット詳細
遮音性・断熱性金属屋根の弱点である「雨音の反響」や「夏の熱」を、表面の石粒層が大幅に緩和。既存のスレート屋根の上から被せるカバー工法でも、静粛性断熱性が向上しやすい。
高い耐候性石粒自体は色褪せしないため、塗装メンテナンスが不要です。
石粒付き金属のメリット

粘土瓦

日本の風土で最も長く使われてきた「粘土瓦」も、メンテナンス性に優れた建材です。

メリット詳細
高い耐久性素材自体が非常に安定しており、経年劣化(色褪せ、腐食)がほぼない。耐用年数は50年〜100年級とされ、寺社仏閣などでその耐久性が証明されている。
塗装いらずスレートや金属のような「再塗装」は一切不要。
遮音性・断熱性素材自体の重さと厚み、そして屋根材と下地の間に生まれる空気層により、遮音性や断熱性にも優れる。
粘土瓦のメリット

ただし、粘土瓦は1㎡あたり約40〜45kgと非常に重いのが最大の特徴。この重量を支えるため、新築時から柱や梁、基礎の構造計算(許容応力度計算など)が必須となります。

ぽりんき

リフォームでスレートから粘土瓦に葺き替えることは、耐震性の観点から難しいでしょう。

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デザイン・外観にこだわりたい|アスファルトシングル等

屋根は家の「帽子」のようなもの。そのデザインや素材感は、家全体の印象を大きく左右します。

デザイン性の高い屋根材
  • シャープ・モダン系
    ガルバリウム鋼板などの金属屋根
  • 洋風・北米風
    アスファルトシングル
  • 和モダン・南欧風
    粘土瓦

金属屋根(ガルバリウム鋼板・SGL)

金属の質感を活かしたシャープな外観が得意です。

特に「縦葺き(たてぶき)」は、屋根の頂上から軒先まで継ぎ目のない直線的なラインが美しく、モダンな片流れ屋根や切妻屋根と相性抜群です。

横葺き(よこぶき)」を選べば、スレートのようなフラットな外観や、段差を活かした陰影のあるデザインも可能。色も黒やグレー、シルバー、ブラウンなど多彩で選択肢が多いのが特徴です。

アスファルトシングル

アスファルトシングル

ガラス繊維の基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けたシート状の屋根材です。北米で主流の素材で、独特のざらっとした質感と、重ね葺きによる立体感が特徴。

洋風や西海岸系のデザイン、あるいは屋根面が複雑な形状の家にも柔軟に対応できます。柔らかい素材のため、施工性が良い反面、強風への弱さがデメリットです。

粘土瓦

粘土瓦
出典:防災J形瓦 エース|株式会社鶴弥

粘土瓦は圧倒的な存在感と重厚感が魅力です。

伝統的な和風建築に合う「いぶし瓦」や「J形(和瓦)」だけでなく、近年はデザインも進化しています。フラットな形状のF形(平板瓦)」は和モダンやシンプルモダンな外観にもマッチしますし、オレンジや茶色、緑など多彩な色のS形(洋瓦)」は、南欧風(プロヴァンス風)の外観に欠かせない素材です。

ぽりんき

デザインにこだわるなら、素材だけでなく屋根の勾配や軒にも注目しましょう。

  • 屋根勾配(角度): 緩い勾配はモダンに、急な勾配は重厚に見えます。
  • 軒(のき)の出: 軒の出が深いと陰影が生まれ、高級感が出ます。夏の日差しも遮るので省エネルギーにも。
  • 破風(はふ)の厚み: 屋根の側面(ケラバ)の板の厚みやデザインも、外観の印象を大きく左右します。

素材選びと同時にこうしたイメージを設計士とすり合わせることで、理想の外観が実現しますよ。

台風・雪・地震など災害に強い屋根が欲しい人向け

日本は自然災害が多い国です。お住まいの地域特性に合わせて、災害への耐性で屋根材を選ぶ視点も非常に重要です。

耐震性に優れるガルバリウム鋼板

地震の際、家の揺れは「建物の重さ」と「重心の高さ」に大きく影響されます。屋根が重いほど、地震の揺れは大きくなり、建物(特に柱や壁)にかかる負担が増大します。

屋根材の重さ
  • 重い: 粘土瓦(約40〜45kg/㎡)
  • 中間: スレート(約20kg/㎡)
  • 軽い: 金属屋根(ガルバ・SGL)(約5kg/㎡)、アスファルトシングル(約10〜13kg/㎡)

この点で、ガルバリウム鋼板などの金属屋根は圧倒的に軽量であり、耐震性を高める上で非常に有利です。

もちろん粘土瓦が危険というわけではありません。新築時に瓦の重さを前提とした強固な構造設計(耐震等級3など)がされていれば全く問題はないです。

台風対策なら金属屋根・瓦が優位

台風による屋根被害で多いのは「飛散」や「剥がれ」です。

屋根材ごとの注意点
  • 金属屋根・瓦
    施工基準(釘やビスの留め付け方)がしっかり守られていれば、強風にも高い耐性を発揮します。
  • アスファルトシングル
    シート状の素材を接着剤と釘で固定する工法のため、強い風が下から吹き上げた際に「剥がれリスク」があることが指摘されています。
    特に軒先やケラバ(屋根の端)の施工が重要になります。強風地域での採用は、施工店とよく相談が必要です。
  • スレート
    比較的脆い素材なため、飛来物による「割れ」のリスクがあります。

雪・遮音・断熱では粘土瓦・石粒付き金属屋根が優位

雪国では積雪の重さに耐えるという観点から、ガルバリウム鋼板などの軽量な屋根材が採用されます。また屋根の形状は雪下ろしのしやすさ(滑りやすさ)にも影響するので注意しましょう。

屋根形状特徴注意点
片流れ屋根雪が流れやすい。
デザイン性が高く、モダンな外観にしやすい。
片側に荷重が集中するため構造補強が必要。落雪事故に注意。
切妻屋根(三角屋根)自然落雪しやすく、雪下ろしの手間が少ない。隣地への落雪リスクに注意が必要。軒先の雪庇対策が必要になる場合あり。
平屋根雪が落ちないため近隣への影響が少ない。防水層・排水口の点検が欠かせない。屋根上の雪荷重を想定した設計が必要。
雪国に適した屋根の形状

雪国では「断熱性」も求められます。また、都市部や幹線道路沿いでは「遮音性」が重要です。

この点で優位なのは「粘土瓦」や「石粒付き金属屋根」です。これらの素材は、重量と厚み、または表面の石粒層によって、雨音や外部の騒音を効果的に吸収・遮断します。

逆に、SGLやガルバリウム鋼板の素地(断熱材なし)のものは、雨音がダイレクトに響きやすい弱点があることも知っておきましょう。

これを解消するため、近年は「断熱材一体型」の金属屋根(アイジー工業「スーパーガルテクト」、ニチハ「横暖ルーフ」など)も販売されており、断熱性と遮音性を大幅に改善しています。

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迷ったらコレ|今の家づくりで主流の屋根素材

今の家づくりで主流の屋根素材は?

全体の傾向として、「どの素材が最も選ばれているのか」もチェックしておきたいですよね。

ここからは屋根材の最新市場調査結果などから、現在の戸建て住宅市場で最も採用されている屋根素材を解説していきます。

トップシェアは「金属屋根」

現在の戸建て住宅市場(新築・リフォーム)において、最も多く採用されているのは「金属屋根です。

一昔前の「トタン屋根」のイメージ(安い・錆びる・うるさい)とは全く異なり、現在の金属屋根は高性能に進化しています。

市場データによれば、金属屋根のシェアは6割を超え、次いでスレート、瓦と続きます。

ぽりんき

理由はシンプルで、「軽量さ(耐震性)」「施工のしやすさ」「デザイン性」「耐久性」のバランスが、現代の家づくりに最もマッチしているからです。

特に新築でも、マグネシウム添加のガルバリウム鋼板「SGL」などを採用するケースが増えています。従来のガルバリウム鋼板に比べ耐食性が向上することがメーカー試験で示されており、沿岸部や厳しい環境でも有力候補になるでしょう。

どうしても自分では決められない、となったらガルバリウム鋼板・SGLなどから検討してみてはいかがでしょうか。

出典
屋根材市場調査(2024年)|矢野経済研究所

スレートはもう古い?

金属屋根がシェアを伸ばす一方で、「スレートはもう時代遅れなのか?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

結論から言えば、スレートは依然として新築住宅で多く採用されています。

その最大の理由は、やはり「初期費用の安さ」と「デザインのなじみやすさ」です。 凹凸の少ないフラットなデザインはどんな外壁とも合わせやすく、施工実績も豊富なため施工品質が安定しやすいメリットもあります。

ただし、「割れやすさ」「コケの発生」「塗装メンテナンス必須」というデメリットは避けられません。35年ローンの場合、2~3回の塗装工事が必要になります。そのため長期的なスパンではパフォーマンスが良いとは言い難いのが実情です。

とは言え近年はスレート材自体も進化しており、コケの発生を抑えるコーティングが施されたり、塗膜の耐久性を高めた製品グレードも登場しています。

もしスレートを選ぶ場合は、単に「安いから」ではなく、採用する製品のグレード(塗膜の耐久性)や保証条件をしっかり確認しましょう。

ぽりんき

「10年後には足場を組んで塗装する」など将来のメンテナンス計画まで含めて資金計画を立てることが、満足度を上げる秘訣です。

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屋根材ごとのメンテナンス費用と耐用年数の目安

屋根材ごとのメンテナンス費用と耐用年数の目安

屋根は、建物を守るうえで最も重要な部分のひとつです。
しかし、どんな屋根材でも定期的なメンテナンスは欠かせません。
素材によって耐用年数や必要な費用が大きく異なるため、長期的なコストを見据えて選ぶことが大切です。

一般的な屋根材のメンテナンス費用と周期は以下のとおりです。

屋根材メンテナンス費用目安メンテナンス周期葺き替え費用目安
粘土瓦塗装不要(漆喰補修は別途)約30年前後100〜200万円以上
スレート(化粧スレート)約50万円(足場別)約10〜15年前後70〜150万円
金属屋根(ガルバリウム鋼板など)約50万円(足場別)約20年前後80〜200万円
アスファルトシングル塗装不要(部分補修あり)約10〜20年70〜120万円

金額は目安です。実際の金額は、仕様、地域、工法、下地状況によって大きく変動します。

屋根の塗装や補修には足場代(20〜40万円前後)が必ず発生します。外壁塗装とタイミングを合わせて施工すれば、足場を共有できるためトータルコストを抑えやすくなりますよ。

また、粘土瓦やガルバリウム鋼板は耐久性が高く、メンテナンスの手間も少なめです。
30年ほどの長期スパンで見れば、結果的にコストパフォーマンスに優れるケースが多いでしょう。

屋根材選びで後悔しやすい5つのポイント

屋根材選びで後悔しやすいポイント

屋根材を「安さ」や「デザインの好み」だけで選んでしまうと、住んでから思わぬ不満が出ることがあります。

ここでは、実際によくある後悔の声とその原因を見ていきましょう。

1_金属屋根にしたら、雨音がうるさくて眠れない

軽量な金属屋根は非常に薄いため遮音性が低く、雨音が響きやすくなります。

遮音性を重視するなら、断熱材付きパネルタイプの屋根材や、天井裏に吸音材を追加する施工をしましょう。

2_夏の二階が暑すぎる

特に金属屋根はそれ自体の断熱性はほぼありません。特に黒や濃紺などの濃色では、太陽の熱を伝えやすいので対策が必須です。

屋根で受けた熱が小屋裏にこもり室温が上昇してしまうため、遮熱塗料や通気構造、断熱材を組み合わせて対策するのが良いでしょう。

3_黒い屋根が白っぽく色あせてきて格好悪い

濃色の屋根は紫外線を吸収しやすく、退色(色あせ)が目立ちやすいです。

安価な塗膜グレードを選んでしまうと劣化が早く進むため、高耐候性塗料を採用するか、淡色系を選ぶのがおすすめです。

4_台風のたびに屋根が飛ばないか心配

強風地域でアスファルトシングルを採用したり、施工精度が良くないケースに多く見られます。

強風対策には屋根材そのものの性能だけでなく、地域特性に合った設計と確かな施工品質が欠かせません。

どんな素材であっても釘の浮きや留め付け不良があれば強風時に剥がれやすくなるため、信頼できる施工業者を選ぶことが何より重要です。

5_リフォームで瓦を乗せたら、耐震性が心配になった

重い瓦を構造計算なしで既存の屋根に載せると、建物の重心バランスが崩れて耐震性を損なうおそれがあります。

瓦にリフォームする場合は、耐震診断と構造補強をセットで検討しましょう。

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トラブル・保証・劣化で後悔しないために

トラブル・保証・劣化で後悔しないために

どんなに優れた屋根材を選んでも、施工や保証の知識がなければトラブル時に適切な対応ができません。

ここからは、割れや色あせ等の屋根材トラブル時にどう対応すべきかを解説します。

経年劣化と施工不良の見分け方

「屋根が割れた」「錆びてきた」という事態が発生したとき、それが「経年劣化(寿命)」なのか「施工不良(ミス)」なのか「製品不具合(初期不良)」なのかで、対応が全く異なります。

  • 経年劣化
    10年、15年と経過するに連れ全体的に色褪せたり、コケが生えたり、小さなひび割れ(ヘアクラック)が入ること。
    これは避けられない現象であり、保証の対象外です。
  • 施工不良
    新築から数年で特定の部分だけが剥がれたり、釘が浮いたり雨漏りが発生したりすること。
    下地処理のミス、釘の打ち方、防水処理のミスが原因の可能性があります。施工店に点検を依頼しましょう。
  • 製品不具合
    施工は正しいのに、塗膜がまだらに剥がれたり(層間剥離)、明らかに異常な錆び方をしたりすること。
    メーカー保証の対象の可能性が高いです。施工店に問い合わせましょう。

トラブルを発見したら、まずは日付と共に写真(遠景と近景)を記録し、施工を依頼した工務店やハウスメーカーに点検を依頼するのが第一歩です。施工時の図面や点検履歴が残っていると、原因究明が早くなります。

瑕疵(かし)保証とメーカー保証の範囲

屋根の修理にはまとまった金額がかかるので、できればメーカーの保証を使って修繕したいですよね。

しかし保証には種類があり、その範囲を正しく理解していないと「保証してくれると思ったのに全額自腹だった」という事態になりかねません。

ぽりんき

住宅の屋根にどんな保証があってどこまでカバーしてくれるのか、事前に押さえておきましょう。

火災保険

台風や強風、雹(ひょう)などの自然災害によって屋根が破損した場合は、火災保険の「風災・雹災」補償が適用される可能性があります。被害に気づいたら、すぐに保険会社にも連絡しましょう。

瑕疵(かし)保険(主に新築時)

施工店やハウスメーカーが加入する保険で、「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」に瑕疵(欠陥)があった場合に、10年間保証されるものです。

これは法で定められた保証なので、どの会社で建てても最低10年は保証されます。大手ハウスメーカーになると30年以上保証する会社も。

屋根材単体の色褪せや割れは対象外ですが、施工不良による「雨漏り」が発生した場合は、この保険の対象となります。

メーカー保証(製品保証)

ケイミューやアイジー工業といった屋根材メーカーが「自社製品」に対して行う保証です。

保証内容は「塗膜の変色・褪色(10年保証など)」「基材の穴あき(25年保証など)」といった形で、製品のグレードごとに定められています。

あくまで「製品」の保証であり、施工店が釘を打ち忘れたり、防水処理を間違えたりしたことによる不具合は一切保証されません。また、メーカーが定めた正しい施工方法を守っていないと、保証は適用されません。

屋根の頂上(棟板金)や端(ケラバ)に使われる「役物(やくもの)」と呼ばれる部材は、屋根材本体と保証条件が異なる、または保証対象外のケースが多いです。

トラブルは本体より役物から起こることも多いため、事前に保証範囲を確認しておきましょう。

もし割れや浮きが見つかったら?

ぽりんき

スレートの割れや金属屋根の釘の浮きなどを発見した場合、絶対に放置してはいけません

そこは雨水の「入り口」となり、屋根材の下にある「ルーフィング(防水シート)」に水が回ります。ルーフィングが健全なうちはすぐに雨漏りしませんが、長期間水に晒され続ければ劣化が早まり、最終的にはその下の「野地板(のじいた)」を腐らせてしまいます。

野地板が腐ると屋根材を固定する力がなくなり、台風で屋根が飛散する原因にもなります。修理費用も多額になるのでなるべく早めに対応しましょう。

対応策は?
  • スレートの割れ
    軽微ならコーキング補修、ひどければ部分的な張替え。
  • スレートの浮き・反り
    塗装時期のサイン。高圧洗浄+下地補修+塗装が必要です。
  • 金属屋根の釘浮き
    放置すると水が浸入し、下地が腐ります。早めに打ち直しが必要です。

施工店を選ぶときのチェックポイント

施工店を選ぶときのチェックポイント

ここまで屋根材の性能について見てきましたが、屋根の寿命は素材だけでは決まりません。

どんなに高性能な屋根材を使っても、施工品質が悪ければ性能を発揮できず、劣化や雨漏りの原因になります。そのため「どの屋根材を選ぶか」と同じくらい、「どの施工店に任せるか」が重要です。

特に屋根の葺き替えやカバー工事などのリフォームを行う場合どの屋根材にするかで選ぶべき施工店も変わります

屋根材によって専門職が分かれている

屋根に関しては大きく3種類の専門職があるとイメージするとわかりやすいです。

  • 塗装専門職人(スレートの塗替えなど)
  • 金属板金工(金属屋根専門)
  • 瓦専門職人(瓦屋根専門)

もし「今の屋根から瓦屋根にしたい」と希望しているなら、瓦専門に特化している会社に依頼しましょう。特に、全日本瓦工事業連盟などの組合や技能士会に加入している業者だと安心。

組合や技能士会では定期的に勉強会が開催されているので、施工技術も確かな会社が多いです。

出典
屋根工事のプロ集団【全日本瓦工事業連盟】

メンテナンス性やコストを考えて「金属屋根にしよう」と決めているなら、金属屋根を専門に取り扱っている金属板金工という職人がいる会社に依頼するのがおすすめです。

逆に、スレートの塗装をしたいのに金属板金を専門にしている会社に頼んでしまうと、そこから塗装業者紹介のマージン料が上乗せされるので高くつきます。

家を建てた会社に頼んでもいい?

建てたハウスメーカー等に依頼してももちろん良いですが、目的が決まっているのであれば、専門の職人が在籍する会社に直接見積もりを依頼した方が安く質も良いことが多いです。

ぽりんき

インターネットで調べる場合は、その会社の施工事例をチェックしましょう。金属屋根・瓦・塗装のどの施工例が多いかで専門がわかることも多いですよ。

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屋根に関するよくある質問(Q&A)

スレート屋根は、安かろう悪かろうなのでしょうか?

初期費用が安いのは最大のメリットです。

ただし、割れやすく劣化も早いため、10年程度の定期的な塗装メンテナンス(足場代含む)が必須です。30年程度で寿命になるのでリフォームが必要になります。

この維持費を許容できるなら、有力な選択肢です。

ガルバリウムやSGLはメンテナンス不要と聞きました。

完全に不要ではありません。

「塗装メンテナンスが長期間不要」という意味合いが強いです。SGLは非常に錆びにくいですが、飛来物による「傷」や、金属の「もらい錆」から劣化が始まる可能性はあります。

また、屋根の頂上を覆う「棟板金」は台風などの強風で釘が浮きやすいため、15年前後での点検と軽微な補修は見込んでおくと安心です。

築10年でスレート屋根が割れていました。保証対象ですか?

難しいケースが多いです。

原因が「飛来物」や「経年劣化」であれば、保証の対象外(有償修理)となるのが一般的です。

もし「製品自体の不具合(初期不良)」や「新築時の施工不良」であることが明確に証明できれば、交渉の余地はありますが、10年経過していると因果関係の特定は困難です。

まずは施工店に点検を依頼しましょう。 台風など原因が明らかな場合は、火災保険の「風災」が適用できるか確認してください。

断熱材一体型の金属屋根を使えば、天井の断熱材は不要ですか?

いいえ、両方必要です。役割が異なります。

  • 屋根材の断熱(一体型)
    主に太陽光の「熱(輻射熱)」を遮る「遮熱」の役割が大きいです。
  • 天井の断熱(グラスウールなど)
    冬場に室内の暖かい空気が逃げるのを防ぐ「保温」と、夏の熱が室内に入るのを防ぐ「断熱」の両方の役割を担います。 両方を重ねて効かせることで、夏は涼しく冬は暖かい快適な住環境が実現します。

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まとめ|屋根材選びで後悔しないために

今回は、目的別のおすすめ屋根材や主要な屋根材の特徴、そして30年トータルコストや施工会社の選び方について解説しました。

おすすめ屋根材はどれ?

  1. 初期費用を最優先し、計画的なメンテもできる スレート(カラーベスト) がおすすめです。
  2. トータルコストと耐震性のバランスを重視する ガルバリウム鋼板・SGLがおすすめです。
  3. 耐久性を最優先する人 粘土瓦 または 石粒付き金属屋根 がおすすめです。

屋根材選びで後悔しないためのチェックポイント

  • 30年単位のトータルコストで比較する
  • 積雪地域など地域特性に合わせて選ぶ
  • 選んだ屋根材の「施工実績」が豊富な会社を選ぶ

屋根材選びは、ご家族の「優先順位」を明確にすることがスタートです。ご自身の判断軸をしっかり持ち、信頼できる施工店とも相談しながら、納得のいく屋根材を選びましょう。

家づくりは下調べをせずに進めると完成後に「え?もっと良い会社あったじゃん!調べておけばよかった〜!」と後悔する人が続出します。

そのため、まずやるべきは

建てたいエリアに、「どんな住宅会社があるのか?」を知るところから始めるのがオススメ

とはいえ、一つずつ調べていくのも大変なので、最近は、一度にカタログが取り寄せできる「一括資料請求サイト」が人気です。

しかし、一括資料請求サイトということもあり、サイト選びを間違えると、カタログが届かなかったり、強引な営業を受けることにもなります。

良質な資料請求サイトを利用して、まずは興味がある会社をピックアップしましょう。

たくさんの中から最もおすすめな資料請求サイトは、下記の3つ

この3つは、大手企業が運営しており、登録されている住宅会社は厳しい審査をクリアしている会社のみです。

そのため、カタログを取り寄せたからといって強引な営業をしてこないため、まずはカタログを集めて情報収集する家づくり初心者さんには大変メリットの大きいサービスです。

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ぜひ、信頼できる一括資料請求サイトを利用し、効率よく家づくりを進めてください。

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